【フルーツのプロ監修】「葡萄(ぶどう)」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2022/08/03
この記事では、「葡萄(ぶどう)」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
冷凍?冷蔵?常温?ぶどうの適切な保存方法や期間を紹介
ぶどうを贈答品として箱でいただいたり、ぶどう狩りで収穫したものを持ち帰ったりすることもあるでしょう。
ぶどうをおいしい状態を保ちたいのであれば、冷蔵保存が向いています。また、味については、食べる前に冷蔵庫から出して常温に戻しておいた方が、甘みを感じられるといわれています。
ぶどうの表面についている白い粉のようなものは「ブルーム」というぶどうの鮮度を保つ働きのある成分のため、洗い落とさずに保存した方が長持ちします。
ここでは、ぶどうの保存方法について詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
冷蔵保存
ぶどうには冷蔵保存が向いていますが、洗ってしまうと傷みやすくなってしまうため、洗わずに保存しましょう。冷蔵では、1週間程度保存できます。
ぶどうは、デラウェアなどの小粒ものと、巨峰などの大粒のものでは保存方法が変わってきます。
小粒のぶどうの場合は、まず適度な湿気を保つために、キッチンペーパーで1房ずつ包みます。このとき、傷んでいる粒があれば、取り除いてから包むようにしましょう。
ぶどうの皮は柔らかく衝撃に弱いため、ほかの食品の出し入れで傷めてしまうことがないよう、保存容器に入れてから冷蔵庫で保存してください。
また、大粒のぶどうの場合は、房から1粒ずつ外して、キッチンペーパーを敷いた保存容器に入れておくと、枝に水分を取られてしまうのを防ぐことができます。ぶどうの実は、手で触ることでも傷みの原因となることがあるため、作業は素早く行うように気をつけましょう。
冷凍保存
ぶどうは、冷凍保存しても食感があまり失われず、凍ったままでもシャーベット感覚で食べられます。冷凍なら1カ月くらい保存しておけるため、ぶどうを長く保存したいときは冷凍が向いています。ただし、マスカット類は冷凍に向かないため注意してください。
小粒のぶどうは房のまま冷凍できます。まず、流水で全体をやさしく洗い、キッチンペーパーで水気を取って、房を丸ごと食品用ラップで包みます。その後、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍しましょう。
大粒のぶどうは、1粒ずつ房から切り離して冷凍します。手でもぎとると、皮が割けて実が出てしまうため、ハサミで枝ごと切り離してください。軽く洗った後にキッチンペーパーで水気を取り、ジッパー付き保存袋に入れます。
保存袋には、ぶどうの粒が重ならないように入れてください。食べるときは、粒のお尻部分に流水をあてると、皮をむけます。
常温保存
ぶどうはとても傷みやすいので、冷蔵保存が基本です。最適な気温は5℃~10℃といわれているため、暑い時季は、すぐに食べるつもりでも冷蔵庫に入れておくことをおすすめします。
買ってきてすぐに食べる場合は、常温保存も可能ですが、パックごとポリ袋に入れて冷暗所に置いてください。
ぶどうを使ったおすすめレシピ紹介
ぶどうがたくさんあって、一気に消費が難しい場合は、アレンジを加えて、サイドディッシュやデザートとして食べてみてはいかがでしょうか。
ここでは、ぶどうを使ったレシピを3つ紹介しています。レシピを参考に、ぶどうの新たな食べ方を開拓してみましょう。
おすすめレシピ1:ブドウのマリネ
白ワインを使ってぶどうをマリネにするだけのシンプルなレシピですが、生の状態とは一味変わるため、ぶどうを食べ飽きてきたときにおすすめの一品です。
マリネにするときに糖分も加えるため、甘みが少なくてそのままでは食べにくいぶどうを消費したいときにもおすすめのレシピでしょう。
おすすめレシピ2:キラキラぶどう餅
見た目も美しい、フルーツ大福に似たお菓子です。フルーツ大福とは異なり、餡を使わない、ぶどうの甘みを活かした和菓子です。甘みを加えたいときは、きな粉と黒蜜をかけたり、メイプルシロップをかけたりして調整できます。
皮まで食べられるぶどうを使いますが、冷蔵・冷凍どちらのぶどうも使えるため、覚えておくと便利なレシピでしょう。
おすすめレシピ3:冷やしブドウヨーグルト
ヨーグルトに冷凍のぶどうを乗せるだけの簡単レシピです。ヨーグルトと一緒に凍ったまま食べるため、皮も食べられるタイプのぶどうがおすすめです。
もちろん、ぶどうの皮をむいて使うこともできます。爽やかな1品なため、夏の暑い時季にぴったりです。
ぶどうの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
ぶどうは、常温・冷蔵・冷凍、どの環境で保存するかによって保存できる期間が異なります。冷蔵保存が向いていますが、保存可能期間が長いのは冷凍保存となっています。
冷蔵や常温による保存の場合、ぶどうは洗わずに保存し、早めに食べ切ることが大切です。冷凍保存するときは、すぐに使えるよう、軽く洗って保存容器や保存袋を使って保存します。
ぶどうの保存方法を理解して、適切に保存しましょう。そして、早めの消費を心がけ、おいしいうちに食べ切るようにしましょう。