100%ゴキブリがいる家ってどんな家!?ハウスクリーニングのプロが見たゴキブリが出やすい家の特徴
2024/04/01
暖かくなると姿を見せやすくなる黒くていや~な虫、ゴキブリ。どんな家に出やすいのでしょうか?ライター増田さんが、ハウスクリーニングの仕事に従事している掃除のプロ、土井恵子さんに聞いてくれました。
家を見れば、ゴキブリがいるかいないかがわかる!
ハウスクリーニングのプロはひと目見ただけで、その家にゴキブリが出やすいのか、そうでないのかがわかるそうです。
そこで今回は、ゴキブリの出やすい家の特徴を教えてもらいました。
当たり前ですが、やはり掃除が行き届いている家はゴキブリが出にいく。逆に言えば掃除が行き届いていない家にはゴキブリが出やすいわけですね。ただ掃除といってもいくつかのポイントがあるそうですよ。
ダンボールが大量にある家
ハウスクリーニングのプロである土井さんによれば、ダンボールが多くある家はゴキブリが出やすいそうです。
暖かく狭い場所を好むゴキブリにとって、ダンボールは快適な住環境と言えます。また、ダンボールはゴキブリの餌にもなるのです。
捨てずに溜め込んでいたり、ダンボールを収納ボックス代わりに使っていたりする人は要注意です。
また、宅配便などで届くダンボールにもゴキブリが潜んでいる可能性はあります。荷物を受け取ったら、できるだけ早く処分することをおすすめします。
観葉植物のある家
観葉植物がある家も、ゴキブリに好まれる環境です。
鉢やプランターに植えられている観葉植物は水をあげ続けるため適度な湿気があり、それをゴキブリは好むのです。また、肥料は餌にもなります。土に産卵をするためにかなり数が増えてる恐れも……。
対策としては観葉植物ではなく、フェイクグリーンを置くのもひとつの手。すでに育てている観葉植物があるかたは、鉢やプランターの裏側をこまめにチェックし、肥料などは置きっぱなしにしないことです。
玄関・窓などを開けっ放しにしている家
ゴキブリは、人間が使っているものと同じ入口からもやってきます。つまり、換気や暑さ対策のために玄関ドアを開けっ放しにしているような家はゴキブリが入り放題と言えるでしょう。
ポストがついているタイプのドアも要注意。新聞やチラシなどが差し込まれると、隙間が生じるため、そこからゴキブリが入ってくる可能性があるのです。
また窓も開けっ放しにていれば、そこから入ってきます。網戸をきちんと閉めて、隙間がないようにしましょう。ゴキブリは数ミリの隙間があれば入ってきてしまいますから。
【番外編】ゴミ屋敷で見た怖すぎるゴキブリタワー
今回のテーマは「ひと目見ただけで」ゴキブリがいるかどうかがわかるですが、なかにはハウスクリーニングのオーダーが入った時点でわかる家もあるそうです。
それはずばり、ゴミ屋敷のクリーニングオーダー。ゴミ屋敷については通常のハウスクリーニングとは違い、特別なコースだそうです。そして、床が見えないほどのゴミで埋まっている部屋には100%ゴキブリがいて、ヒドイときにはゴミに大量のゴキブリがたかって、まるでタワーのようになっていることも……。
なお、ゴミ屋敷までいかなくても定期的にゴミを捨てず貯めているような家は、やはりゴキブリがいる確率は非常に高くなります。
ゴキブリはどにでも出てきます!高層階でも安心できない
一般的にマンションの3階以上にはゴキブリが出にくいと言われています。しかし、今回の記事でもお伝えしたとおりダンボールや荷物に潜んでいる可能性もあるため、たとえ高層階でも安心はできません。
ゴキブリが出ない家にするにためのコツは、土井さんいわく「こまめに掃除をすること」と非常にシンプル。また、ゴキブリは暗くて、ジメジメしたところを好むので、昼間はカーテンを開けて、換気をよくすることも一定の効果があるそうですよ。
◆教えてくれたのは・・・土井恵子さん
アパートやマンションの原状回復工事、在宅ハウスクリーニングを請け負う会社に長年勤務したのち独立。現在はフリーでハウスクリーニングの業務に携わっている。
◆監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。