「舞茸」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック

2022/10/30

舞茸の保存方法として冷凍が優れていることをご存知でしょうか。冷凍保存のよさを知らずに、保存期間の短い冷蔵保存をしているとしたら、損をしていることになります。本記事で解説している舞茸の上手な冷凍方法を覚え、冷凍した舞茸を活かせるレシピでおいしく食べましょう。

舞茸は冷凍保存で旨味アップ

舞茸は冷蔵室や野菜室で保存しているという方が多いのではないでしょうか。そろそろ品質が心配だけれど、使う予定がないときだけ冷凍保存に回しているという方も多いでしょう。

実は、舞茸を含めキノコ類の栄養を余すところなく摂取するためには、冷凍保存が一番適しています。舞茸を冷凍保存しておくと、細胞膜が冷凍により壊れ、うま味成分が細胞から出てくるためです。品質が劣化し始めてから冷凍するのではなく、新鮮なうちに冷凍しておきましょう。

舞茸をおいしく冷凍保存する方法は2つ

「舞茸を冷凍してみたけれど、生のときよりもまずくなってしまった」という話も聞かれます。舞茸を冷凍してまずくなったという場合は、冷凍方法か手順が間違っていた可能性があります。

ここでは、生のまま割いて冷凍する方法と、から煎りしてから冷凍する方法の2つの方法について見ていきましょう。舞茸をおいしく冷凍保存する方法と手順を覚え、実践しましょう。

食べやすい大きさに割いて冷凍

舞茸を買ってきたら、加熱せずに、割いて使いやすい量にまとめて冷凍しておけば、使うときに必要な量だけ取り出せて、すぐに調理できるので便利です。

舞茸を冷凍保存するとき、水洗いする必要はありませんが、買ってきたまま冷凍したのでは、使うときに凍った舞茸を料理に合わせてカットしなければならないので大変です。使うときのことを考えて、食べやすい大きさにしておけば、冷凍しておいてもすぐに使えます。

ここでは加熱せずに舞茸を保存する手順を見ていきましょう。

1:キッチンペーパーなどで汚れを拭き取る

冷凍前の下準備の始めの手順として、舞茸を水洗いしてしまいがちですが、水洗いは避けてください。舞茸は水分に弱いため、水では洗わず、舞茸表面の汚れが気になる場合はふきんやキッチンペーパーなどでふき取りましょう。

ただし、天然舞茸で虫がいるのではないかと心配な場合は、水で洗い流してから水分を確実にふき取ってください。

2:食べやすい大きさに割く

舞茸は、買ってきた状態ですべて食べられる状態の物が多いのですが、石づきがついている場合や根元に近い部分が固くなってきている場合は、包丁を使って切り落としておきましょう。

舞茸の用途に合わせたサイズに舞茸を割きます。用途が決まっていない場合は、少し大きめに割いておきましょう。汁物や炊き込みご飯に使うときは細かく切って使いますが、大きめのサイズで使う料理の方が多いためです。

3:冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ

使いやすいサイズに割いた舞茸は、冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。保存袋に入れたら、冷凍前になるべく空気を抜いておきましょう。空気を抜くことで、冷凍中に舞茸が劣化するのを抑えられ、保存場所も少なくて済みます。

から炒りしてから冷凍

舞茸を割くだけでなく、もうひと手間かけて冷凍する方法もあります。舞茸には水分が多いため、から炒りしておけば水分が適度に抜けて、味が凝縮されるので試してみましょう。また、保存期間も火が通してある分、生のまま冷凍する場合よりも長くなります。

ここでは、舞茸をから炒りしてから冷凍する手順を見ていきましょう。

1:食べやすい大きさに割いて中火にかける

舞茸の水分や汚れをふき取り、食べやすい大きさに割いたら、から炒りを始めます。温めていない、まだ冷たい状態のフライパンに舞茸を投入し、フライパン一面に広げてから火をつけて中火にしてください。ときどきまぜるように炒め、舞茸の水分を飛ばします。

カサの大きさが生のときの半分程度まで小さくなったら火を止めてください。

2:バットに取り出して冷ます

舞茸に含まれる水分が飛び、カサの大きさが生のときの半分程度まで小さくなったら火を止めます。から炒りした舞茸は、バットに取り出して冷まし、粗熱が取れたら冷凍用の保存袋に移します。

3:冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ

冷凍用の保存袋に舞茸を移したら、空気をできるだけ抜いて保存袋の口を閉じてください。空気を抜いた保存袋は、冷凍庫に入れて保存します。冷凍庫で1カ月程度、保存しておけます。

舞茸の解凍方法

舞茸は、解凍すると水分が出て味や食感が悪くなってしまうため、自然解凍や電子レンジを使った加熱解凍などはせず、凍ったまま調理することをおすすめします。

凍ったまま煮物や炒め物に使い、じっくりと加熱しましょう。一気に加熱するよりも、じっくりと熱を通した方が、うま味が増しておいしい料理になります。加熱すると舞茸から水分と一緒にうま味が出てくるため、水分も捨てずに取り込める煮物や汁物、炒め物に使いましょう。

冷凍舞茸の保存期間は?

森の中の編
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舞茸は傷みやすく、食品用ラップで空気に触れないように包んで冷蔵しておいても3~4日程度しか品質を保てません。買ってきたままの状態では、たとえ冷蔵しておいても、おいしいまま食べられる期間はさらに短くなってしまいます。

舞茸を冷凍保存しておけば、保存しておける期間を延ばすことができ、生のまま冷凍した場合で3~4週間程度、から炒りした状態で1カ月の保存が可能になります。冷凍しておけば舞茸のうま味もアップするので、すぐ使うつもりの場合でも冷凍保存しておいた方がお得です。

冷凍した舞茸の活用レシピ

舞茸はもともと火を通してから食べる食材であるため、冷凍しておいた舞茸も火を通して調理することになります。一般的な舞茸料理は、生の舞茸を使うことを前提でレシピが提示されていますが、いずれも冷凍舞茸を解凍なしで使えるので積極的に活用しましょう。

ここでは冷凍した舞茸を活用できるおすすめのレシピを紹介します。冷凍した舞茸があれば、ぜひとも試してみてください。

和風きのこパスタ

出典:白ごはん.com

「和風きのこパスタのレシピ」は、舞茸を含め多種類のキノコを使って和風の味つけでパスタを楽しむためのレシピです。舞茸を含めたキノコとベーコンなどの具材を炒め合わせ、パスタに絡めて食べるため、舞茸からでた水分やうま味を無駄にすることなく摂取できます。

から炒りしてから冷凍した舞茸は、すでに水分が抜けているため、「和風きのこパスタのレシピ」には生のまま冷凍した舞茸の方がおすすめです。

舞茸のお吸い物

出典:E・レシピ

「舞茸のお吸い物」は、具材をさっと煮たてるだけの簡単な料理です。お吸い物なので、生のまま冷凍にした舞茸を使いましょう。他の具材より少し前に鍋に投入することで、他の具材と加熱のバランスが取れます。

から炒りしてから冷凍した舞茸も使えないわけではありませんが、から炒りした際の香ばしさがお吸い物に移ってしい風味が変わってしまいます。

舞茸と鮭の炊き込みご飯

出典:つくおき

「鮭ときのこの炊き込みご飯」は、具材を調理することなくご飯と一緒に炊き上げるレシピです。冷凍舞茸は、から炒りしてから冷凍したものを使えば、味が凝縮されているため、うま味が出てご飯がよりおいしく仕上がります。

具材を炊飯器に入れるときに、舞茸は炊飯器の表面を覆うように広げて入れるため、まんべんなく平らに広げやすいように、細かめに割いて冷凍しておきましょう。

舞茸の保存は冷凍を活用しよう

舞茸は一般的には冷蔵庫の冷蔵室や野菜室で保存されることが多い食品ですが、保存期間と舞茸の持つ栄養・うま味を余すところなく摂取できることを考えると冷凍保存が向いています。

冷凍しておいた舞茸を、事前解凍することなく直接煮炊き、炒め物などで活用すれば、舞茸の持つ栄養やうま味を水分と一緒に逃してしまうことなくすべて摂取できます。おいしくなって、長期保存できるとなれば、冷凍保存を試さないのは損です。

本記事で紹介した舞茸の冷凍方法を試し、それぞれの冷凍方法に合ったレシピで活用してみましょう。

参考にしたサイト

 
 

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