春巻

「春巻き」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介

2022/10/30

自分で作った春巻きも、冷凍保存しておけば便利に使えることをご存知でしょうか。本記事では、春巻きを冷凍保存する方法やコツを解説しています。自分で作った春巻きを、簡単に再び食べられるように、冷凍保存しておいて長期間楽しみましょう。

春巻きを冷凍したときの保存期間は?

冷凍食品として買ってきた春巻きを使う方も多いように、手作りの春巻きも保存しておくのなら冷凍保存が向いています。手作りした春巻きは、揚げる前に冷凍しておけば1カ月間保存しておけます。手作り春巻きには手間がかかるため、多めに作って冷凍しておくのがおすすめです。

手作りしただけでは、生のままでも揚げた状態でも長く保存しておくことはできません。作ったら、その日必要な分だけを残し、すぐに冷凍しておきましょう。

春巻きを揚げる前に冷凍保存する

春巻きは、揚げる前の状態で冷凍保存してください。食品を冷凍保存するときは、水分管理が重要です。冷凍保存しておく春巻きを作るときは、片栗粉を使ってとろみをつけて、皮に水分がしみ出ることを防いだり、具材の水分をあらかじめ飛ばしたり工夫しましょう。

また、冷凍庫に入れるときも、春巻き同士が重ならないように並べることも大切です。ここでは、春巻きを冷凍保存する際のコツと手順を見ていきましょう。

1:具材にとろみをつける

春巻きの具材を炒めると、野菜や肉から水分が出てきます。炒めるときには片栗粉を多めに使い、水分を固めておきましょう。

参照している春巻きのレシピの中で具材にからめる片栗粉の量が記載されている場合、冷凍保存する前提で作っているときはレシピに記載されているよりも片栗粉を若干多めにします。炒め終わった具材が水分に浸っていないか確認しながら、片栗粉の量を調整しましょう。

2:具材を冷ましてから包む

炒め終わった具材は、そのまま春巻きの皮に包まず、いったん冷ましましょう。具材が熱いまま皮に包んでしまうと、具材から出た水蒸気が皮にしみ出たり皮と具材の間に溜まってしまったりするため、油跳ねや皮が崩れる原因となってしまいます。

具材の粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やし、十分に冷ましてから皮に包んでください。

3:具材の巻き終わりはきちんとのりづけしておく

春巻きの皮に巻き終わったら、巻き終わりは水をつけて止めておくだけでなく、きちんとのりづけをしておきましょう。冷凍している間に乾燥し、巻き終わりからはがれてきてしまう可能性もあります。

少量の水溶き小麦粉でしっかりとのりづけしておけば、冷凍しても皮がはがれてしまうことなく、安心して揚げ作業に移れます。冷凍する春巻きを作るときは、いつも以上にしっかりと皮でまき、きちんとのりづけしておくことが大切です。

4:春巻きを凍らせてからジッパー付きの保存袋に入れて保存する

春巻きは、いきなり冷凍用の保存袋や保存容器に入れて冷凍するのではなく、はじめに急速冷凍をして個々の春巻きをしっかりと冷凍しておきましょう。金属製バットに食品用ラップを敷き、春巻きを重ならないように並べたら上からラップをかけて冷凍します。

一晩ほど冷凍室において、個々の春巻きが完全に冷凍されたら取り出して、まとめてジッパー付きの保存袋に入れて再度冷凍保存します。保存容器に入れても構いませんが、袋の方が場所を取らないのでおすすめです。

冷凍春巻きを解凍するには?

冷凍春巻きは、自然解凍や電子レンジによる加熱解凍はせずに、凍ったまま油で揚げます。揚げる前に解凍してしまうと、春巻きの中から水分が皮にしみ出てしまい、油で揚げたときに水分のせいで油が跳ねたり、皮が破れてしまったりする恐れがあります。

凍ったまま油で揚げる場合でも、春巻きの表面に霜がついている状態だと、油跳ねの原因になるので霜はふき取っておくようにしましょう。ここでは、冷凍しておいた春巻きを解凍していく手順を紹介します。

フライパンの油を160℃に熱する

冷凍庫から春巻きを取り出したら、熱しておいた油に投入して解凍します。油は熱しすぎず、160℃くらいの低温でじっくり火を通すことが春巻きを解凍する際のコツです。

一般的な揚げ物のときのように高温の油に入れてしまうと皮が破れてしまったり、表面だけが揚がって中に火が通っていなかったりすることがあります。

冷凍春巻きを入れて4分程度揚げる

冷凍庫から取り出した春巻きに霜がついている場合は、油跳ねの原因となるので、油に投入する前にふき取っておきましょう。

160℃程度に熱した油に冷凍春巻きを投入したら、4分ほど揚げましょう。低温のまま揚げることで、冷凍春巻きの中まで火が通ります。

表面がきつね色になったら裏返す

春巻きの表面がきつね色になったら、裏返して強火にします。油の温度を180℃程度まで上げ、春巻きのころもがカリッとなるまで揚げてください。

全体がカリッと揚がればできあがり

春巻きが全体的にカリっと揚がったら、油からあげ、油を切って盛りつけます。揚げ上りは目安となる時間とカリっとした質感で判断します。

春巻きの具は、一度火を通してあるため、春巻きの中まで温まる程度に火が通れば問題ありません。

冷凍春巻きがカリカリになる揚げ方

甘いチリソースとライムを皿に入れ、春巻きの揚げ物
DronG/gettyimages

春巻きの皮がサクサクカリカリに揚がっていると、味だけでなく食感でもおいしく感じられます。春巻きをカリカリに揚げるためには、油の温度管理と揚げ時間がポイントとなりますが、それ以外にもコツがあります。

ここでは、冷凍春巻きをカリカリに揚げるコツを見ていきましょう。

片栗粉を多めに使う

冷凍保存しておく春巻きを作るときは、具材を炒めるときに片栗粉を使って水分を飛ばしておきます。通常のレシピでも片栗粉を使っている場合は、レシピに記載されている量よりも少し多めに片栗粉を使ってみましょう。

具材を炒めるときにできるだけ水分を飛ばし、片栗粉で水分をとろみに変えておけば、春巻きの皮に水分がしみ込んでふやけてしまうことを防げます。皮が具材の水分を吸わずに冷凍できれば、カラッと揚げられます。

具材を冷ましてから皮に包む

食品を冷凍にするときは、粗熱をとってから冷凍室に入れますが、春巻きは具材の段階で粗熱をとり、冷ましておく必要があります。

春巻きの具材は炒めて調理してから皮に包みますが、包む前の段階で熱をとっておかないと、水分が水蒸気となって皮にしみたり皮の内側に溜まったりする恐れがあるからです。

春巻きを冷凍保存にする場合は、具材をきちんと冷ましてから皮に包むことで、余計な水分が発生することを排除でき、カラッと揚げられます。

春巻きのアレンジレシピ

春巻きの具材には、工夫次第でいろいろな食材を使えます。基本となる春巻きの作り方を覚えたら、具材をアレンジしてみましょう。ここでは、基本的な春巻きの具材とは少し変わった食材を使ったアレンジレシピを紹介します。

食材の選び方によって、調理時間を短縮できたり、おかずではなくスナックや酒の肴向きになったり、多くの場面で活用できるメニューとなります。

スティック春巻き

出典:E・レシピ

「スティック春巻き」は具材を炒めることなく、直接春巻きの皮に巻いてしまうため、調理時間があまりかかりません。エビの他はチーズや大葉など水分があまり出ない食材なので、冷凍中に春雨の皮がふやけてしまう恐れもありません。

大葉の水分をよくふき取り、チーズ、エビと重ねてから巻くことで、エビから出る水分はチーズにブロックされて春巻きの皮までしみ出ることはないでしょう。エビとチーズは味も食感も相性が良いので、冷凍保存しておいてお弁当や日々のおかず、酒の肴へと活用してください。

アボカドの揚げ春巻き

出典:E・レシピ

「アボカドの揚げ春巻き」は、具材を炒める手間も必要なく、具となる食材を切って、春巻きの皮で巻くだけの簡単料理です。本来は中華料理の春巻きですが、アボカドやチーズ、生ハムなどを使って、イタリアンテイストの春巻きに仕上がります。

水分の多い食材ではないため、冷凍にも向いています。お弁当のおかずにも、酒の肴にもなる便利なレシピなので試してみてください。

ハムタマ春巻き

出典:E・レシピ

「ハムタマ春巻き」では、卵サラダを皮で巻いて春巻きに仕立てるため、水分が気になるメニューですが、サラダと皮の間にハムを挟むため、サラダの水分が皮にしみるのを防げます。

具材がサラダなので、調理過程で水分を飛ばすことはできませんが、春巻きを冷凍保存するときは、サラダを作る過程で野菜の水分をできるだけ切っておきましょう。レシピでは春巻きを揚げずに焼いているため、多少の水分が皮に浸みてしまっても油が跳ねる心配はいりません。

春巻きを冷凍して便利に使おう

春巻きを冷凍して保存する場合の、調理のコツや冷凍方法について理解できたでしょうか。春巻きの皮がカリっと揚がることをポイントとして具材を選べば、既製品にとらわれない春巻きを楽しめます。

本記事で紹介しているレシピも参考にしながら、おいしい春巻きになるように、いろいろな具材を試してみてください。おいしい春巻きを作れたら、冷凍を使って、いつでも食べられるように保存しておきましょう。

参考にしたサイト

 
 

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