電子レンジの臭いの原因って?簡単にできる対処法や未然に防ぐポイントも解説

2022/12/07

毎日の生活に欠かせない電子レンジ。ご飯はまとめて炊いて小分けに冷凍し、電子レンジでチンして食べるという方も多いのではないでしょうか。しかし、頻繁に使っていると「電子レンジがなんだか臭うかも?」と感じることもありますよね。

この記事では、電子レンジの臭いの原因について解説しています。簡単にできる対処方法や、臭いを未然に防ぐポイントもご紹介。特別な道具などは使わず、家にあるお馴染みのものを使って臭いを取ることができますよ。

また、普段電子レンジを使う際、ちょっとしたことに気をつけるだけでも臭いを防ぐことができます。どれも習慣にできることですから難しくはありません。電子レンジの臭いを防止して、快適に使っていきましょう。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生か...

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電子レンジの臭いの原因って?

電子レンジに臭いがついてしまう一番大きな要因は、食材の飛び散りです。ラップをせずに食品を温めた際はもちろん、ラップをかけていた場合でも、ラップが破れてしまったり吹きこぼれてしまったりすることもありますよね。食材が吹きこぼれた汚れをそのままにしておくと、いずれ腐敗し臭いの原因となります。

食材を置く部分に飛び散ったものは、気づいたときに拭くことが多いと思います。ですが、天井や側面部分にまで飛び散りが及んでいた場合、拭き忘れることも多いもの。それらが残ったまま加熱を続けると、汚れが焦げにかわります。焦げもまた臭いの原因となりますよ。

臭いを放置すると機能が低下することも

電子レンジ内が汚れたまま使用を続けていると、汚れに水蒸気がつき、さらにカビが発生することも。放置していると不衛生な状況が続きます。また、庫内の焦げを放っておくと、そこが発火の原因になることもあり危険です。

電子レンジは、庫内にあるものすべてを温めますから、食品だけでなく汚れも毎回温められます。すると、温めたい食品に使われる以外に、汚れにもエネルギーが使われ、電子レンジの機能が低下してしまったり、無駄な電気を使うことにもなってしまいますよ。

電子レンジが臭いときの対処法

電子レンジが臭いと感じるとき、まずは庫内の汚れを取ることが大切です。ですが、きれいに掃除したのに、なんだかまだ臭うと感じることもありますよね。そんな時におすすめの対処法をご紹介します。

最初にご紹介するのは、お茶やコーヒーの出がらしを使う方法です。両方とも消臭効果が期待できますよ。また、柑橘類の皮を使うのもおすすめ。他にも、お酢を使ったり、歯磨き粉や重曹を使う方法もあります。どれも普段家にある身近なものですから、気軽に試すことができるでしょう。それぞれを詳しく解説していきます。

お茶やコーヒーの出がらしを使う

お茶には「カテキン」という成分が含まれており、消臭効果が期待できます。また、コーヒー豆には炭のように小さな穴が無数に開いていて、それが臭いを吸着してくれますよ。コーヒーでもお茶でも、使い方は同じです。

出がらしの茶葉か、ドリップし終わった後のコーヒーかすを耐熱性のお皿に広げ、電子レンジに入れます。自動温めモードで1~2分加熱したら、冷めるまでそのまま放置。冷めたら取り出し庫内を拭き取って終了です。

柑橘類の皮を使う

柑橘類には「リモネン」という成分が含まれており、臭いや油汚れなどに有効です。オレンジオイルクリーナーなどの成分としても有名ですよね。

柑橘類の皮を1~3個分用意し、耐熱皿に広げてのせ、自動モードで1分ほど加熱します。冷めるまで放置したら取り出し、庫内を拭き取れば終了です。皮で全体を拭いてから、布巾などで拭いてもいいですよ。

お酢を使う

強い酸性を持つお酢には、除菌や消臭の効果があります。また、ミネラル分などアルカリ性の汚れを中和して落としてくれますよ。

マグカップなどの耐熱容器に水200mlと酢大さじ3杯を入れ混ぜ合わせたら、3分ほどレンジで加熱して庫内に蒸気を充満させます。そのまま10分ほど放置した後、布巾やキッチンペーパーで拭き取りましょう。

注意して欲しいのが、必ず純粋なお酢を使うことです。すし酢など糖分が入っているお酢を使ってしまうと、逆に庫内がベタベタになってしまいます。また、お酢の臭いがしますから、換気扇を回すのも忘れないようにしましょう。

歯磨き粉を使う

歯磨き粉には研磨剤が入っていますが、それは歯を傷つけない細かさで優しいものです。ですから、電子レンジを傷つけることなくきれいにすることができますよ。また、香りが爽やかなのもおすすめポイント。

使い古した歯ブラシなどに歯磨き粉をつけ、電子レンジの中を擦って汚れを落としましょう。汚れが取れたら、キッチンペーパーや布巾などできれいに拭けば終わりです。

重曹を使う

アルカリ性の性質を持つ重曹は、油汚れや食材のたんぱく汚れなど、酸性の汚れに効果を発揮してくれます。中和させて臭いも落としてくれますよ。

マグカップなど深めの耐熱容器に水200mlを入れ、重曹大さじ2杯ほどを溶かします。3~5分ほどレンジで温め、庫内に蒸気を充満させます。そのまま10分ほど放置した後、布巾やキッチンぺーパーで庫内を拭き上げれば終了です。

電子レンジの臭いを防ぐポイント

電子レンジの臭いの主な原因は、食材の飛び散りでしたね。食材の飛び散りをなるべく防ぐこと、飛び散ってしまったらすぐに拭くことが大切。そこで、臭いを防ぐポイントは以下の4つです。

・こまめに拭き掃除する
・使用後はフタを閉めずに換気する
・ラップを使って温める
・吹きこぼれたらすぐに拭く

飛び散りを放っておくと、汚れが腐敗したり焦げにもつながりますから、気づいたときにはすぐに拭くことが大切です。また、ラップをして温めることも、飛び散りの防止になりますよね。それぞれのポイントを解説していきます。

こまめに拭き掃除する

電子レンジ内の汚れをそのままにしてしまうと、汚れが腐敗し嫌な臭いの元になります。また、時間が経つほどに汚れも頑固にこびりついていき、掃除をするのも大変に。

面倒に思うかもしれませんが、やはりこまめに拭き掃除をすることが大切です。食事の片付けの最後には必ず拭くとか、〇曜日と〇曜日はレンジ掃除の日など、自分でルールを決めて習慣化していけば、そう大変ではありませんよ。

使用後はフタを閉めずに換気する

電子レンジの使用後は、庫内に水蒸気がついていることがありますよね。それと同時に、温めた食品の臭いもこもっています。

すぐにフタを閉めてしまうと、湿気も臭いもそのままに。使用後はフタを少し開けておいて、電子レンジも換気をしてあげましょう。臭いがこもるのが防げますよ。湿気がひどい場合は、換気のついでにサッと庫内を拭くのがおすすめです。

ラップを使って温める

食べ物を温めるときは、そのまま電子レンジに入れずに、ラップをかけてから温めるようにしましょう。そうすれば、食材の飛び散りを抑えられますよね。

たまに、食材から出る蒸気が一定の量を超え、ラップが破れてしまうことがあります。レンジ加熱の時間が長くなりそうなときは、ラップ上部を平面にしてピタッとかけるのではなく、少しゆとりを持たせてかけるのがおすすめです。その場合、お皿の周囲はピッタリと、上部だけゆったりとかけるのがポイントです。

また、油分が多い食材にラップを直に被せると、その部分が高熱になりラップが溶けてしまうことも。油分が多いものを温めるときは、ラップと食材が直接触れないようにしましょう。

吹きこぼれたらすぐに拭く

レンジで温めた際に食材が吹きこぼれたら、その都度すぐに拭くようにしましょう。放っておくと汚れが落ちにくくなりますし、もちろん臭いの原因に。こぼれてすぐなら、サッと拭くだけで汚れが落ちますよ。

また、頻繁に吹きこぼれが起きているようなら、温めたいものに対して、お皿が小さいのかもしれません。少し大きめのお皿や、深めの器に入れて温めると。吹きこぼれにくくなります。

電子レンジを掃除してきれいに使おう

食材を温めるだけでなく、調理器具としても便利な電子レンジ。レンチンレシピでもおいしいものがたくさんあり、仕事や家事に忙しい私たちの強い味方です。電子レンジをきれいにしておくことは、臭いを防ぐだけでなく余分な電力使用を防ぐなどの効果もありましたね。

汚れたらすぐに拭いたり、吹きこぼれが起きないように少し気をつけたり、ちょっとしたことで臭いや汚れも防げます。習慣にしていけば、いつも気持ちのいい電子レンジになりますよ。電子レンジを掃除して、きれいに使っていきましょう。



■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。インスタグラムは@m.a.m.i.a
編集/サンキュ!編集部

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