【掃除のプロに聞く】大掃除はどこから始めてどこで終える?
2022/12/26
大掃除の季節がやってきましたね。大掃除に限らず、掃除のプロはどこから掃除をし始めて、どこで終わるのでしょうか。プロの掃除業者に聞いてきました。
効率が悪い大掃除の始めかたとは!?
「いきなり目につくところから掃除を始めてしまうのは効率がよくありません。まずは予定を立てることが大切」とプロ。
さらに「たとえば、ふだんやらない冷蔵庫や靴箱などの掃除を何時くらいにやるのかなど、計画を立てておくと効率がよくなりますよ」とのこと。もし予定を立てずに始めると、汚れている箇所にかかりっきりになってしまい、他の場所を掃除する時間がなくなったりすることがあるのだとか。
大掃除はふだんの掃除と違ってやることが多いですから、進行を考えながら進めていくことが大切というわけですね。
では、具体的に掃除をする場所の順番について教えていただきましょう。
最初は漬け置きするものから始めます
まずはキッチンにあるレンジの五徳やレンジフードのシロッコファンなどを取り外して、中性洗剤を入れた水につけておくそうです。
シロッコファンを取り外す場合は、電源を切って作業をします。この他にも、お風呂場のカビなどにカビ取り剤などをふきかけておくことも掃除の最初の段階でやっておくといいでしょう。時間が経過すれば自然に掃除が進むのです。
掃除の原則は上から下へ
「掃除の鉄則は上から始めることです」と掃除のプロ。
先に床から掃除をすると、その後で上を掃除したときにホコリが床に落ち、再び床を掃除しなくてはならなくなります。そういった二度手間を省くためにも掃除は上から下へ進めていきましょう。
大掃除などではふだんあまり手をつけない天井をまず掃除するといいでしょう。では、どの部屋の天井から掃除をすればいいのでしょうか。それは次の項目にもあります「奥から手前」です。
奥から手前に掃除を進めていきます
家の中の一番奥の部屋の天井を掃除して、順に玄関までの天井を掃除していきます。
大掃除では天井を掃除したら、照明器具などもきれいにしておきましょう。天井や照明器具の掃除が終わったら、壁などを再び奥から玄関まで掃除していきます。また、窓ガラスやサッシなども床を掃除する前にやっておきましょう。
最終的には奥の床から玄関に向かって掃除機をかけたり、箒ではいたりします。
最後に水回りや冷蔵庫の中を掃除します
最初の漬け置き洗いの段階で、お風呂場などは天井から床、バスタブなどもお風呂用の洗剤をかけて置いておくといいでしょう。あとはさっと流すだけで汚れが落ちたりします。
トイレの便器なども同じように洗剤をかけておきましょう。最終的に水回りの掃除をするのですが、ここで気をつけてほしいのが終わりかた。
水回りの掃除は、水滴を残さないように乾いた雑巾などで水滴を取り除いておきましょう。水滴を残すとそれが汚れの原因になるからです。
まとめ:大掃除の結果を書き残すと来年がラクに!?
掃除の予定を立てることが重要だとプロは言います。いつやるかをあらかじめ決めておきます。1日で済ませるのか、2日か、あるいは半日ずつ3日でやるという人もいるでしょう。
それぞれの都合に合わせ掃除時間を割り当てていきます。大雑把でもいいので、メモしておきましょう。慣れていない人は、予定通りに進まないものです。ふだんやらない冷蔵庫や靴箱の掃除が、意外に時間がかかったりするかもしれません。その結果なども書き残しておけば、来年の大掃除のときに役立つので記録することは大切だとプロはおっしゃっていました。
■監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。