キッチンは、なにかとアイテムが多く、また細かいモノがゴチャつきやすいところですよね。でも、あるのが当たり前な必需品だと思っていても、意外となくても大丈夫なことも。
そこで、元家政婦のマミさんに、手放した方がむしろ快適になったものを教えてもらいました。

炊飯器を手放して10年以上!
ごはんを炊くための家電といえば「炊飯器」。多くのご家庭にとってはなくてはならない存在かもしれません。でも最近は、「あえて炊飯器を持たない」暮らしを選ぶ人も少しずつ増えているようです。
実際に我が家でも、炊飯器を10年以上前に手放しました。「えっ、毎日ごはんどうしてるの?」「不便じゃないの?」と思うかもしれません。
しかし実際は、不便どころかむしろ快適。炊飯器をやめたことで、キッチンも家事もラクになったと感じています。
きっかけは、ある日炊飯器が壊れたこと。買い替えようか悩んだとき、ふと頭に浮かんだのが、毎日の「内ぶた」「パッキン」「つゆ受け」…あの細かいパーツたち。全部バラして洗って、乾かして戻してが正直面倒だったのです。
さらに、我が家のキッチンはスペースが限られていて、炊飯器の置き場所にもいつも悩んでいました。「だったら、いっそやめてみよう」と炊飯器なしの暮らしがスタートしました。
鍋でごはんは意外とカンタン!
最初は不安でしたが、鍋でごはんはちゃんと炊けます。しかも、意外と簡単!我が家では、炊飯用の土鍋を愛用しています。この土鍋は5,000円以下で、炊飯器よりかなり安いのもうれしいところ。
米を洗い、水加減をしたら20分以上浸水させ、強め中火にかけ、沸騰したら弱火にして7分、火を止めて7分蒸らせば炊きあがります。
最初はもう少し長く火にかけていたのですが、「どのくらい短縮できるかな?」と実験しながら、今の炊き方に落ち着きました。
早いと20分ちょっとで炊きあがるので、炊飯器よりも時短です。おこげができたり、炊き加減を調整できたりと、炊飯器より「ごはんがおいしい!」と家族にも好評です。
やめてよかったと思うポイントは他にも
炊飯器をなくして、いちばんよかったことは、キッチンがすっきりしたこと。コンセントまわりが片づいて掃除もラクに。蒸気で棚がベタベタになることもなくなりました。
それに、毎日の「炊飯器のパーツ洗い」から解放されたのも大きい! 食洗器にすっぽり入るので、洗い物が少なければ食洗器におまかせできることも。食後の片づけがぐっとラクになって、ストレスも軽減されました。
ただ、タイマーはセットできないため、タイマー炊飯をよく使う人には不便かもしれません。
やめてみたら暮らしが軽くなった
「炊飯器って必要だと思ってたけれど、なくても大丈夫だった」これが、10年経った今の正直な感想です。
もちろん、すべての人に合う方法ではないかもしれません。でも、ちょっとでも「面倒だな」と感じているなら、一度手放してみる価値はあると思います。
「あるのが当たり前」を見直すだけで、家事も気持ちも軽くなることがあるかもしれませんよ。
■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。
編集/サンキュ!編集部