価格高騰が続くなか、「節約=買わない・安いものを買う」だけでは限界を感じていませんか?
じつは「消費を減らす」より「暮らしの工夫を増やす」ほうが、物価高に負けない節約になるんです。
今回は、食費2万円の削減に成功した節約主婦ライター・はらすが、自然と食費が減る暮らしのコツを3つご紹介します。
1.家庭菜園で食費を浮かす
家庭菜園は初期費用が安く、食費の節約だけでなく暮らしが豊かになるのが魅力です。
ネギやシソなど「買うと地味に高く」「使いきれずロスしがち」な野菜も、家で育てれば必要な分だけ収穫できます。その結果、食品ロスも減り、家計にも環境にもやさしい効果があります。さらに、スーパーの価格に左右されないのも嬉しいポイント。
また、子どもと一緒に育てれば食育にもなり、季節を感じるきっかけにも。育てる過程そのものが癒しや趣味にもなるのでおすすめです。
すぐに始められる定番は、
シソ、小ネギ、ミニトマト、ニラ、バジル、ピーマンなどです。
筆者はマンションのベランダでプランター菜園をしており、道具はすべて100均で揃えました。
小スペースでも半年で「約2,000円の節約」に成功しています。
家庭菜園は、暮らしに「小さな豊かさ」を増やしてくれる最高の節約術です。我が家では、挑戦したい野菜がどんどん増えて楽しみが広がっています。
2.「地産地消」食材の活用
地産地消とは、地域で生産された農産物や加工品をその地域内で消費することです。
節約につながる理由は主に2つ。
・輸送コストが低いため、価格が安くなりやすい
・旬の食材は出回る量が多く、価格も安定してお手頃
「地産地消=道の駅や直売所」と思いがちですが、スーパーの「地場コーナー」は意外と穴場。新鮮で安く、おいしい野菜が多いので特におすすめです。
取り入れ方のコツは、
・旬の食材を軸に献立を組む
・直売所や道の駅は予算設定をして買い過ぎを防ぐ
・同じ食材で調理法を変えてマンネリを防ぐ
旬の「お得でおいしい」食材を中心に献立を決めると、自然と食費は下がります。
3.調味料を手作りする
ドレッシングや鍋つゆは「買うのが当たり前」となりがちですが、手作りするだけで「市販の半額以下」で楽しむことができます。
市販品は、
・ボトル代・加工費が上乗せされて割高になりやすい
・容量が多く使いきれずにあまりがち
・思ったより賞味期限が短く、廃棄につながることも
といった理由で、結果的に食費がかさむ原因に。
でも、手作りなら材料を混ぜるだけで、1回数十円。ドレッシングや鍋つゆは、分量さえわかれば混ぜるだけで簡単に作れるので、テクニックも必要ありません。
また、「毎回手作り」しなくても大丈夫。月に数回手作りするだけでも1,000円ほどの節約になります。さらに、味の濃さや油の量など、自由に調整できるのも大きなメリットです。
「買う前に作れるか考える」習慣がつくと、ムダがぐっと減って家計がラクになりますよ。
ムリなく続けるためのコツ
最初からすべて完ぺきにやる必要はありません。まずは「これならできそう」と思えるものを1つだけ取り入れるだけでOK!
家庭菜園、旬の食材、調味料作りなど、どれも家にあるものや手近なもので始められます。楽しく続けられそうなものを選ぶのが、ムリなく長続きするポイントです。
そして、大事なのは「できることを少しずつ積み重ねて整えていくこと」です。
「しない節約」ではなく「する節約」で暮らしと食費を整えよう
節約は「買わない我慢」ではなく、「暮らしを整える」節約に変えていく時代です。
家庭菜園や地産地消、調味料の自作など、暮らしの工夫による節約は物価変動にも左右されにくいもの。
スキルが身につき、暮らしの質も上がる。そして、家計も整うという好循環が生まれます。
小さな積み重ねがじわじわと効いてくる「暮らしを整える」節約。今日からできることをひとつ取り入れて、食費と暮らしを整えてみませんか?
■執筆/はらす
4人家族で食費4万円!「自炊で家計を整える」をモットーに、ズボラでもできる節約レシピを発信中!ボリュームもコスパも妥協しない楽ちんレシピが人気。インスタグラムは@harasu_kakei
編集/サンキュ!編集部