忘れずに押すべきボタンがある!夏が終わる前にやっておきたい掃除
2024/08/26
夏が終わる前にやっておきたい掃除があるのか、ハウスクリーニングの仕事に長年従事している掃除のプロ、土井恵子さんに聞いてみました。
エアコンの掃除はもちろん、それ以外にも夏のうちにやっておきたい掃除すべき箇所がいくつかがあるそうですが、最大のポイントは「夏の終わりにこれらの場所を掃除することで、年末の大掃除をラクになるんですよ」とのこと。
なるほど、やはり掃除はこまめにやったほうがいいんですね。というわけで、今回は夏が終わる前にぜひやっておきたい掃除を紹介します。
「もうエアコンを使わないな」と思ったら、このボタンをプッシュ!
「夏のはじめ、エアコンを使い始めたとき、カビ臭いなと思ったことはありませんか? それはエアコン内部にカビが発生しているのです」とプロは指摘します。
それを防止する簡単な方法があるそうです。
「それは、エアコンをもう使わないとなったとき、送風ボタンを押し、送風を1~2時間することです。これだけでいいんです。エアコン内にカビが発生するのは内部に水分が残っているから。送風することでエアコン内部を乾燥させ、カビの発生を防ぐことができます」。
送風ボタンは機種によって「風だけ」「内部クリーン運転」など名称が異なりますが、要するに風だけを送る機能のこと。
夏の終わりはもちろんですが、エアコンの冷房を使い終わったあと、毎日しておくと、さらに完璧です。
エアコンのフィルターを水洗いする
「エアコンの内部の掃除はプロにまかせたほうがいいのですが、フィルターは個人でも掃除はできます。しばらくエアコンを使わないときはぜひやってください」。
フィルターは水洗いできるそうです。普通に水をかけて洗うといいのですが、注意点としては、硬いブラシでゴシゴシこするのはNG。フィルターはとてもデリケートなので、破れてしまうことがあります。やさしく洗ってください。
「夏の終わりにやるのはもちろんいいのですが、週に1回くらいやっておくと、ホコリもつきにくく掃除もラクです」。さらにもうひとつ重大な注意点があるそうです。
「エアコンは水に弱いので、フィルターをエアコンに戻すときは完全に乾燥させてからにしてください」とのことでした。
レンジフードのフィルターやドラムは夏に掃除がおすすめ!
夏は気温が高いために油汚れがよく落ちます。冬になると落ちにくくなる油汚れを夏のうちにきれいにしておきましょう。
「年末の大掃除のときにレンジフードのフィルターやドラムを掃除する人は多いと思うのですが、これを夏の終わりに一度やっておくと大掃除のときにさほど汚れがついておらず、掃除がラクになります」。
レンジなどの油汚れもきれいにしておくといいですね。
バスルームなど水を使って掃除する場所
寒くなると水を使う掃除はおっくうになるものです。そこで、夏のうちに水を大量に使う掃除をきちんとやっておきましょう。
水を使う掃除といえば、バスルームです。天井から壁などしっかり洗っておきましょう。夏の間はカビなども発生しやすいので、もしカビを見つけたら、しっかり取り除いておきます。
そして、バスルームの掃除でいちばん気をつけなくてはいけないのが、水滴などの除去です。乾いた雑巾などで最後はきちんと水滴を拭き取ります。
「バスルームの掃除は掃除終わりにきちんと乾燥することが大切。水滴を残すとカビの発生や汚れのもとになりますからね」。
夏は乾燥を短時間でできるので、いいですね。また、網戸や窓の掃除などもしっかり水をかけて洗っておきたいところです。
水を使うということでは拭き掃除などもきちんとやっておきたいですね。
まとめ:年末をラクにするためにも夏の終わりに掃除を!
夏をしめくくる掃除ではまずはエアコンまわり。そして、気温が高いというメリットを活かした掃除で、油汚れのある場所、レンジやレンジフードなどですね。また、夏なら水を使った掃除も苦になりません。今のうちにバスルームや窓、網戸などきっちり掃除しておきましょう。
夏の終わりにきちんと掃除をしておけば、年末の大掃除では、1年分の溜まった汚れを掃除するのではなく、ひとシーズンの汚れ程度になるからラクに掃除できるはずです。年末の大掃除をラクにするためにもぜひ夏の終わりに掃除をしてください。
◆監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。