【旬食材】セロリは「でこぼこ」と「なめらか」どっちを選ぶ?野菜ソムリエが解説
2024/03/05
通年スーパーに並ぶセロリのうち、今の時季に出回っているものは「冬春セロリ」とも呼ばれ、おおむね4月頃までおいしいものが手に入りやすくなっています。
セロリは茎にスジが通っていて特徴的な形をしていますが、この茎の部分に注目すると、おいしいものを簡単に見分けられるようになるんだとか。
今回は、野菜ソムリエ・気象予報士・防災士として活躍する植松愛実さんに、おすすめのセロリの選びかたを教えてもらいます。
茎の凹凸に注目!
セロリの茎にはスジが通っていて、スジの部分が「山」、スジとスジの間が「谷」になって凹凸がありますよね。
スーパーでセロリを見てみるも、この凹凸がくっきりしていて「でこぼこ」な茎のものと、凹凸が比較的浅くて表面が「なめらか」なものがあると思います。
生育状態がよく新鮮なセロリを選ぶには、「でこぼこ」がおすすめ。山・谷のメリハリがはっきりしているものを選びましょう。
葉でも鮮度をチェック!
セロリの鮮度は葉の部分でも見ることができます。葉ができるだけ鮮やかな緑色で、みずみずしいものがおすすめ。
収穫から時間が経つとだんだん黄色みを帯びてきます。葉が黄色っぽくなってしまってものは避けるようにしましょう。
ちなみに葉は緑色がいいですが、茎の下のほうは白っぽくなっているもののほうが甘みがあっておすすめです。
断面にも情報アリ
スーパーで売られている形態にもよりますが、断面が見える状態の場合はぜひ断面もチェックしてみてください。
セロリは収穫が遅れてしまうと茎の断面に「す」が入っていることがあります。
収穫が遅れたセロリは、固くなってスジっぽい食感になりがち。おいしくないものが多いため、避けるのが無難です。
加熱しても栄養が残りやすい!旬のセロリを楽しもう
セロリはもちろん生でも食べられますが、独特の苦味があるため、加熱調理をしがほうが食べやすくなります。
加熱すると栄養が失われてしまわないか心配…という人もいると思いますが、セロリの栄養素は熱に比較的強いので、加熱しても損なわれにくいのがうれしい特徴です。
スープや煮込み料理のほか、肉と一緒に油で炒めると油が苦味を感じにくくしてくれて食べやすくなります。豚・牛・鶏肉ともに相性がよく、味つけも洋風から中華風まで守備範囲が広い野菜。
ぜひおいしいものを選んで存分に味わってください。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。Instagramは「@megumi_kitchen_and_atelier」。
編集/サンキュ!編集部