白い背景に竹のザル、水菜。

野菜のプロが解説!水菜をスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?

2024/11/28

朝晩の冷え込みが進むとともに味が濃くなる水菜は、例年11月頃から年明け2月頃にかけて旬を迎えます。生で食べてもよし、鍋物に入れてもよし、と使いやすい野菜ですが、全体的に色がうすい野菜で見た目の特徴が少ないので、スーパーで買うときは適当に選んでしまっている…という人も多いかもしれません。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、ハズレの水菜を買わないために見るべきポイントを教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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まずは緑と白のコントラストをチェック!

売り場で水菜の状態をチェックするとき、もちろん葉がしおれていないかなど基本的な確認はしていただきたいのですが、そのときに葉の色と茎の色の「差」にも注目してください。葉の緑と茎の白の、色の「差」が大きく、コントラストがハッキリしているものがおすすめです。

また、茎の白だけでなく、葉をとおっている網目状の白いスジ(葉脈)とのコントラストも重要。葉脈がくっきりハッキリ見えているものを選ぶようにしましょう。

細いか太いかは用途にあわせて!

水菜を含め、葉物野菜は茎の太さを見て判断して、選ぶものが多いですよね。ふつうは野菜の種類によって、茎が細いほうがおいしいか太いほうがいいか変わるのですが、水菜の場合は用途によってどちらがおすすめか変わってきます。

サラダやつけあわせとして生で食べるのであれば、細いほうがおすすめ。茎が細い水菜は、やわらかくてクセがなく食べやすいものが多いです。一方、鍋物など加熱して食べる場合は、太いほうがおすすめです。茎が太いと水菜本来の味や香りがしっかりしていて、加熱したあとでも風味が飛びにくいためです。

最後に全体のハリも確認を

水菜,日本マスタードグリーン
kaorinne/gettyimages

水菜の色や茎の太さを確認し終わったら、全体のハリもチェックしましょう。ハリのある水菜の場合は、束を丸ごと持ち上げた際に、全体が大きく曲がることなくしっかりした状態を保つことができます。

また余裕があったら、水菜の袋の内側に水滴がついていないかや、切り口が黒ずんでいないかなども確認してから買うのがおすすめです。

旬の水菜を存分に味わおう

水菜は1年をとおして店頭に並ぶ野菜ではありますが、晩秋から真冬にかけてはスーパーでも露地栽培の味が濃いものが多く出回り、鍋物にしても煮物にしても食べごたえのあるおいしい水菜が手に入るようになります。

ビタミンや鉄分、葉酸も含まれていて栄養面でも優秀な水菜。ぜひ今回ご紹介したコツを押さえて、新鮮でおいしい水菜を選び、旬の味を存分に楽しんでください。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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