あなたも間違えているかも!?やってはいけないトマトの保存方法
2024/07/22
サラダにつけあわせにと、食卓にかかせない野菜のひとつ、トマト。非常に身近な野菜ですが、じつはNGな方法で保存している人が意外と多い野菜でもあります。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、やってしまいがちなトマトのNG保存方法と正しい保存のコツを教えてもらいます!
【NG1】冷蔵室に入れる
トマトは果肉がやわらかくていたむのが早そうだし、なんとなく暑さに弱そうだから、野菜室よりもしっかり冷える冷蔵室に入れるべきでは?と思う人もいると思います。
しかし、これはNG。トマトはむしろ寒さに弱いので、たとえ夏でも冷蔵室に入れると「低温障害」と言って味や食感が悪くなってしまいます。野菜室に入れるようにしましょう。
ちなみに買ってきた時点で赤くなっていないトマトは、15~25℃くらいの室温にしばらく置いて「追熟」させるとことができるので、全体が赤くなったあと野菜室に入れればOKです。
もし野菜室がないタイプの冷蔵庫(冷蔵室と冷凍庫のみのタイプ)の場合は、冷蔵室のなかでも冷気のふき出し口から遠いところに置きましょう。また、冬なら廊下など風とおしがよく涼しい場所に置くこともできます。
【NG2】商品パッケージのまま保存する
パック入りのトマトは、トマトが転がらないようにきれいに収まっていて、保存するのに最適な状態に見えます。が、じつは運ぶのに適しているだけで保存には適していないので、そのまま保存するのはNGです。
トマトを買ってきたら、できれば1つずつキッチンペーパーにつつんで、ポリ袋に入れて野菜室に入れましょう。キッチンペーパーでつつむのは、乾燥から守るためとトマトがおたがい触れあわないようにするため、そしてポリ袋に入れるのはトマトが出すエチレンガス(野菜を熟させたり腐らせたりする気体)からほかの野菜を守るためです。
【NG3】ヘタを上にして置く
最後に気をつけたいのは、トマトを置く向きです。
トマトは全体的にやわらかいように見えますが、じつはヘタの側とおしりの側では、ヘタの側のほうが硬くなっています。そのため、硬いみにくくすることができるのです。
正しい保存方法でトマトを長く楽しもう!
トマトはいたみやすい野菜のイメージがあるかもしれませんが、買った段階でやわらかくなっていないものであれば、正しい保存方法で10日ほど持ちます。
4個入りや6個入りを買っても家族の人数が少なくてすぐに食べきれない…という家庭もあると思いますので、冷蔵で長く持つのはうれしいですよね。
買って帰ったときのちょっとしたひと手間で保存期間を延ばすことができますので、ぜひおいしい状態のトマトを長く楽しんでください。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部