健康的な有機グリーン英国のきゅうり

あなたも間違えているかも!?やってはいけないきゅうりの保存方法

2024/08/19

暑い季節、みずみずしくてシャキシャキのきゅうりを頻繁に食べたくなりますが、暑いときほど日持ちせず、すぐにいたんでしまいますよね。でも、野菜のプロからすると、せっかくのおいしいきゅうりを「もったいない」方法で保存してしまっているケースが多いようです。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、やってしまいがちなきゅうりのNG保存方法を教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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【NG1】冷蔵室に入れる

冷蔵庫

暑い期間はできるだけ食材をしっかり冷やそうとして、冷蔵庫のなかでも野菜室ではなく冷蔵室に入れたくなりますよね。しかし、これはNG。

きゅうりは寒さに弱い野菜なので、冷蔵室の気温は低すぎてしまい、「低温障害」を起こしてしまいます。そうなると味はもちろん落ちてしまいますし、変色したり味が落ちたりしやすくなってしまうので、冷蔵室ではなく野菜室に入れましょう。なお、冬であれば常温保存もOK。風通しのよい廊下などで保存することができます。

【NG2】横に寝かせて保存

きゅうり

野菜は畑にあったときと同じ向きで保存するほうが、保存期間を長くすることができます。きゅうりは畑では縦方向にぶら下がる形で実っているため、野菜室に入れる際もできるだけ横に寝かせるのではなく、立てて入れましょう。

100円ショップで売っている縦長のケースや、空のペットボトルを半分に切って切り口にテープを巻いたものなど、立てて収納できるものがあると便利です。なお、立てて保存するときは、ヘタがついているほう(短い茎のような部分があるほう)を上にしましょう。

【NG3】3本セットのまま保存

きゅうり

きゅうりは1本ずつ売っていることもあれば、スーパーではよく3本セットで売られていることも多いと思います。ちょうど3本がきっちり入る袋に入れられていて、保存しやすいからこのまま…と思いきや、これはNG。

きゅうりどうしが常にふれ合う状態になってしまい、雑菌が繁殖しやすくいたみやすくなってしまうのです。そのため、できれば1本ずつキッチンペーパーでくるんでからポリ袋にまとめて入れましょう。

なお、1本だけ単独で買ってきた場合はそのままポリ袋に入れた状態で野菜室に入れてもよいですが、前述のとおりきゅうりは低温に弱いので、1本だけの場合もできればキッチンペーパーにくるんでおくと、きゅうりにとってちょうどいい温度を保ちやすくなります。さらに、乾燥も防げて一石二鳥です。

正しく保存しておいしい状態を長く楽しもう

きゅうりは誰もが慣れ親しんだ野菜で、日々当たり前のように買ったり食べたりしているので、意外と保存方法についてしっかり考える機会がないかもしれません。しかし、きゅうりを食べたくなる暑い季節ほど保存方法が重要になってくるので、ぜひコツをおさえておいしい状態をできるだけ長く楽しんでください。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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