レタス

レタスは冷凍できる!やってしまいがちな4つのNGを野菜ソムリエが解説

2024/08/10

サラダからスープ、炒め物まで家庭料理で大活躍のレタス。とくに暑い時季はレタスのサラダが食べたくなりますが、割安だからと1玉まるごと買ったあと、意外と食べきれなかった…なんてこともありがち。でも、じつはレタスは冷凍できるのです。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、レタスをおいしく冷凍する方法と、やってはいけないNGを教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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【NG1】洗ったあとパッパッと振る

レタス

レタスを冷凍するためには、洗ったレタスの水気を取って、食べやすい大きさにしてジッパーつきポリ袋などに入れて冷凍するだけ…なのですが、「水気を取って」のところで、パッパッと水滴を振り落とすだけではNGです。

じつは残念ながら、パッパッと振るだけでは意外と水分は取れていません。そのため、キッチンペーパーなどでふき取るようにしましょう。

【NG2】包丁で切る

女性は台所で料理をし、レタスを切る手
miya227/gettyimages

レタスに含まれるポリフェノールは、金属にふれると化学反応が進みやすく、変色しやすくなってしまいます。鉄の包丁と比べると一般家庭によくあるステンレスのタイプは比較的反応がゆっくりですが、それでもやはり時間とともに切り口が赤っぽくなります。

そのため、長期保存するには包丁を使うのはNG。食べやすい大きさに手でちぎって冷凍しましょう。

【NG3】ゆっくり冷凍する

レタス

できるだけおいしい冷凍レタスをつくるためには、ちぎったレタスを入れたポリ袋をただ冷凍庫に入れるだけでは、ゆっくりじわじわ冷凍されるためNG。少しでも短い時間で冷凍する「ひと手間」を加えるのがおすすめです。

自宅に冷蔵庫に急速冷凍の機能がついている場合は、ぜひ使って。ない場合は、レタスを入れたポリ袋全体をアルミホイルで包んだり、金属のバットで上下をはさんだりすると、熱伝導率の高い金属の効果で冷凍が早く進みます。

【NG4】冷凍レタスを解凍してから使う

料理

最後に、冷凍レタスを調理するときのNGポイントです。冷凍したレタスを解凍してから調理に使おうとすると、水分がかなり出てきて、水っぽく味も食感も悪くなってしまいます。

そのため、解凍してから使うのではなく、冷凍のまま調理しましょう。スープに入れたり、お肉と一緒に炒めたり、豚肉やアサリと一緒に蒸し物にしてもおいしいです。レタスは洋風のイメージがありますが、お味噌汁に入れても合いますよ!

レタスは冷凍できる!安いときに買って最大限活用を

レタスは身近な野菜であるにもかかわらず、天候に左右されやすい野菜です。気温が低いと成長が遅れてしまいますし、高いと大きく育ちすぎて輸送時にコンテナ内でレタス同士が当たって傷んでしまい、どちらのパターンも流通量が減って価格高騰につながってしまいます。もちろん雨の降りすぎも大敵です。

価格が変動しやすいぶん、安いときに買って上手に冷凍することで、いつでもおいしく食べることができますね。新鮮な状態で冷凍すれば1カ月ほど持つので、ぜひかしこく冷凍して最大限活用してください!

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。Instagramは「@megumi_kitchen_and_atelier」。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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