実は「ミニトマト」は冷凍できるって知ってた?やりがちなNG使用例は?野菜ソムリエが解説
2024/08/06
食卓やお弁当をいろどるのに便利なミニトマト。でも1パック買っても使いきれず、余ったトマトがシワシワになってしまったり、カビが生えてしまったりした経験のある人も多いのでは。でもじつは、ミニトマトは冷凍できるのです。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、ミニトマトの冷凍方法とNGな使いかたについて教えてもらいます。
いたってシンプル!コツは1つだけ
ミニトマトの冷凍方法は、非常にシンプルです。ヘタを取って、洗って水分をふき取って、ジッパーつきポリ袋に入れて冷凍庫に入れるだけ。
コツは、ミニトマトどうしができるだけ重ならないようにすること。冷凍庫内の、できるだけ平らに入れられる場所に入れて冷凍しましょう。難しい場合は、金属のトレイに載せて冷凍庫に入れるのがおすすめ。多少傾いてもミニトマトどうしが重なることはありませんし、冷凍時間が短縮できるのでトマトの品質を落としにくくなります。
新鮮なものを冷凍すれば、冷凍庫で約1カ月保存することができます。
お弁当に入れてもいいの?
冷凍ミニトマトをお弁当にそのまま入れることで、保冷剤代わりになるし食べるころには解凍されていてちょうどいい…と思うかもしれません。じつは実際、ウェブ上にはそういうレシピも載っているのですが、これは避けましょう。というのも、冷凍した野菜というのは水分が出やすく、食中毒の原因になってしまうからです。
とくにこれからの季節、水分はお弁当の大敵です。ミニトマトをお弁当に入れる場合は生の状態で、ヘタは取り除き、かつ切らずに丸ごと入れるようにしましょう。
スープも炒め物もソースも…そのまま入れてOK!
お弁当には向かないミニトマトですが、ふだんの料理には簡単に使うことができます。スープや炒め物をつくるときに、凍ったまま投入すればOKです。解凍してから入れるとむしろ水っぽくなってしまうので、冷凍状態のまま入れましょう。
ミニトマトは洋風のイメージがあるかもしれませんが、筆者は味噌汁にも入れます。ほんのり酸味を感じて、食欲のないときでも食べやすいですよ。また、肉や魚にかけるソースに使う場合、生のミニトマトだと火がとおるのに時間がかかることがありますが、冷凍ミニトマトなら短時間で火がとおって、ほかの調味料ともよくなじむので、ワンランク上の仕上がりに。ぜひ試してみてください。
ミニトマトを冷凍して賢く使おう!
みずみずしさがおいしいミニトマトですが、古くなってシワシワになってしまうともちろんおいしくないですし、カビが生えてしまったら食べることもできなくなってしまいますよね。意外と簡単に冷凍できるミニトマト。それぞれの家庭での使うペースにあわせて冷蔵と冷凍を使いわけて、賢くおいしく食べたいですね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部