玉ねぎは生のまま冷凍して時短に!意外と傷んでしまう玉ねぎの冷凍方法を野菜ソムリエが解説
2024/10/21
玉ねぎはほかの野菜と比べて比較的長く持つ野菜である上に、常備していることが多いので、いつ買ったものか正確に覚えていない人も多いのでは。そのため、意外と傷んでしまうという人が多い野菜でもあります。
でも、玉ねぎは冷凍できるんです。しかも、冷凍したほうが時短になることも…!今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、玉ねぎの賢い冷凍方法を教えてもらいます。
使いやすい形にカットしてそのまま冷凍!
玉ねぎの冷凍方法は、いたってシンプルです。それぞれの家庭でよく使う形に切って水気をふき、ジッパーつきポリ袋などの保存袋に入れて、空気を抜いた状態で冷凍庫にしまうだけ。くし切りでも、うす切りでも、みじん切りでもOKです。
時間のあるときはみじん切りにしてから冷凍しておくと、忙しくてみじん切りができない日でも調理にサッと使えて便利ですね。いずれの切りかたの場合も、冷凍で1カ月ほど保存可能です。
しかも、使うときは凍ったままパキッと折って鍋やフライパンに入れることができるため、小分けしなくてもOK。ブロッコリーのようにポロポロくずれやすい野菜や、小松菜のように葉どうしが密着しやすい野菜の場合、ラップで小分けしてから保存袋に入れる必要がありますが、玉ねぎはそこまで気をつかう必要がありません。
時短調理に最適!あめ色玉ねぎも加熱時間が短縮
玉ねぎは比較的火のとおりやすい野菜とはいえ、加熱した玉ねぎ特有の甘い味を出すには多少時間がかかりますし、急いでいてサッと加熱したらちょっと辛みが残ってしまった…なんて経験をしたことがある人もいるかもしれません。
その点、冷凍玉ねぎを使えば、すでに冷凍時に硬い細胞が壊されているので、短時間でやわらかく甘くなってくれます。ちなみに調理に使う際は、凍ったまま鍋やフライパンに投入してOKです。
また、生の玉ねぎを使ってあめ色玉ねぎを作ろうとするとかなりの時間がかかりますが、冷凍玉ねぎなら加熱時間がぐんと短くなります。保存期間を延ばす目的だけでなく、時短のために冷凍するのもおすすめです。
切っている時間がない!丸ごと冷凍でもOK
ここまで、玉ねぎをくし切りなどにして冷凍する方法を解説してきましたが、実は玉ねぎは丸ごとでも冷凍できます。いただきものやふるさと納税などで大量に玉ねぎが来てしまった場合や、冷凍したいけど切っている時間がない!というときにおすすめです。
玉ねぎを丸ごと冷凍する場合は、頭とおしりを切り落として、皮をむき、おしりの部分に十字の切れ込みを入れたら、あとはラップにつつんで保存袋に入れればOK。使うときは丸ごと鍋に入れてスープにしたり、米と一緒に丸ごと炊飯器に入れて炊き込みご飯にしたりなど、さまざまな活用法があります。
使う頻度の高い玉ねぎを冷凍して時短に!
玉ねぎはほぼ毎日使う!という家庭が多い野菜。しかし、日によっては忙しくて細かく切る時間がない…ということもしばしば。あらかじめ時間のあるときに切って冷凍しておけば、使いかたが楽で火もとおりやすく、一石二鳥ですね。
まとめて買うといつのまにか傷んでしまうこともある玉ねぎですが、冷凍すると1カ月ほどおいしい状態をキープすることができます。ぜひ冷凍保存を活用することで、玉ねぎをおいしく賢く使ってください。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部