掃除しているはずなのにトイレが臭ってしまう人が見落としているポイントとは?
2024/11/22
1日に何度も使うトイレは、家の中でもとくに汚れやすい場所。こまめな掃除を心がけている人も少なくないと思いますが、にもかかわらず「なぜか臭ってしまう」ことがあるようです。
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお仕事依頼をこなしている家事のプロフェッショナル西田美保さんによれば、そんな「なぜか臭ってしまう」トイレには、見落としがちなスポットがあるんだとか。解説してもらいました。
「尿石=黄ばみ」を適切に処理できている?
トイレが臭ってしまう主な原因は尿石で、いわゆるトイレの「黄ばみ」というものがコレです。尿石は鼻につくアンモニア臭の発生源で、飛び散った尿を放置することで発生してしまいます。いくらこまめな掃除を心がけても、この尿石を適切に対処できないと「なぜか臭ってしまう」状況に陥ってしまうでしょう。
トイレ掃除の際、意外と見落としがちなのが便器のフチ裏です。お掃除をしていてもブラシが上手く行き届いていないと汚れが残ってしまって尿石が発生…そこにさらに尿が付着することで臭いが強くなってしまうのです。
もし、「なぜか臭ってしまう」ことに悩んでいる場合は、フチ裏に上手くフィットするブラシを使ってみるのはいかがでしょうか。
すでに発生してしまった頑固な尿石は、酸性の洗剤とトイレットペーパーで、汚れ部分をパックして10~15分放置すると、洗剤が汚れに浸透し落としやすくなります。汚れた場所に洗剤をつけたトイレットペーパーを貼りつけるイメージです。汚れが落ちない場合は放置する時間をのばしてみましょう。
便器や便座についた尿はなるべく放置しないこと。掃除の頻度を増やし汚れの蓄積を防ぎ、尿石予防につなげましょう。
マット、スリッパ、タンク下も臭いの原因に
便器だけでなく、マットやスリッパ、床も悪臭の原因になることがあります。たとえば、尿の飛び散りが原因で汚れがつき悪臭となります。どちらも定期的に洗うことが対策となりますが、それが面倒な場合はいっそ使うのをやめてしまうのも手。
タンクの下もホコリが溜まりやすいので要注意。飛び散った尿がホコリに付着すると床に汚れが広がり、臭いの原因になってしまいます。便器と床の境目も汚れが入り込む可能性があるので、マスキングテープを貼っておくと、汚れが気になったときに張り替えるだけです。
床はトイレ用シートで拭き取り、それでも臭いが気になる時はクエン酸の洗剤で拭き取りましょう。トイレの汚れや臭いの原因はほとんどがアルカリ性のため、汚れを中和することで落としやすくなります。
トイレ掃除は習慣化が大事。「1日1回、ブラシで擦る」を心がけるだけでも汚れが溜まるスピードが抑えられます。もし、どうしても掃除するのが手間な場合は、泡タイプの洗剤を塗布しておくのでもOK。掃除の手間が軽減すること間違いなしです!