特別なものはつくらない!仲良し嫁姑の平野レミさんと和田明日香さんの年末年始ごはん
2024/12/17
もういくつ寝ると、年末年始の楽しい会食シーズン。楽しみな一方で何を作ろうか困っちゃう~。ですよね!そこで、仲良し嫁姑の平野レミさんと和田明日香さんに、年末年始の人が集まる日のごはんについて聞きました。作る人も、食べる人もみんな笑顔になれるハレの日ごはんを、とくとご覧あれ!
<教えてくれた人>: 料理家、食育インストラクター 和田明日香
料理家・食育インストラクター。レミさんの二男の妻で、3人の子どものママ。テレビやラジオなどメディアを中心に、...
- 年末年始は三世代で集まり「いつもの味」で迎えます
- おいしく、楽しく食べて「べろシップ」!
- 切ってのっけるだけでごちそうよ。好きな物を何でものせちゃって~!レミさんのお刺し身ビビンバ
- レミさんが初めて食べた、思い出の明日香さんの手料理 明日香さんの筑前煮
みんなで食べたら、何だってごちそうよ!笑顔も会話も、ぜーんぶごちそうなんだから!――レミさん
「ごちそうを作らなきゃ」なんて気負わず、作り慣れた物を作るのがいちばん!――明日香さん
年末年始は三世代で集まり「いつもの味」で迎えます
結婚して以来15年、年末は明日香さん宅で、お正月はレミさん宅で過ごすという仲良し一家。レミさんが腕をふるい、明日香さんも料理を持ち寄って、家族みんなで賑やかに新年を迎えます。
【レミさん】お正月といっても特別な料理は作らないのよ。いつも通りの物を作るのが、うち流。私もゆっくりしたいから、オーブンで肉を焼いたり、火を使わなくていいようにお刺し身や野菜をのっけたどんぶりを作ったりするの。そんなときあーちゃん(明日香さんのこと)は、よく筑前煮を持ってきてくれるわね。
【明日香さん】筑前煮は普段からよく作るんですが、飾り切りのれんこんを入れてちょっと華やかにします。作り慣れない物を作って失敗するより、普段からみんなが食べている、自分が作り慣れている物がいいと思うんです。その方が、一緒に食べる人も嬉しいし、何となく落ち着く感じがありますよね。
おいしく、楽しく食べて「べろシップ」!
【レミさん】そうそう!大事なのは、みんなが一緒に食べること。私はよくべろシップっていうんだけどね、べろって、舌(=味覚)のことよ。家族で「おいしいっていう幸せやその記憶」を共有するべろシップは、スキンシップ以上に大事だと思うの。孫たちが今は何となく食べている料理でも、大きくなったときにべろを通して家族を思ってくれたら嬉しいわね。だから、みんなで食事を囲むお正月は、べろシップを深めるのにぴったりよ!
【明日香さん】みんなで大皿を囲むと、子どもたちは、普段は食べないちょっと苦手な料理も少しは食べてくれる(笑)。だから、「おいしい! 楽しい!」って思いながら場を共有するって大事なことだと思うな。
【レミさん】あーちゃんは、普段から子どもたちに決して「食べなさい!」って無理強いしないの。偉いでしょ。その代わり、自分で「おいしいなぁ」っていいながらモリモリ食べる。そういう親の姿を見ていると、子どもはいつか自然に食べるようになるものよ。みんなで集まるお正月は、気負わず楽しく作れるものを作って、家族みんなでおいしく食べるのがとにかくいちばんね!」。
切ってのっけるだけでごちそうよ。好きな物を何でものせちゃって~!レミさんのお刺し身ビビンバ
●材料(4人分)
まぐろ・サーモン・帆立て貝など(いずれも刺し身用)…計400g
温かいご飯…400g
アボカド(1.5cm角に切る)…1個
きゅうり(5mm角に切る)…1本
三つ葉(ざく切り)…1株
つぼ漬け(粗みじん切り)…60g
卵黄…4個
[A]
しょうゆ…大さじ5
砂糖、酢…各大さじ1
ごま油…小さじ2
豆板醤…小さじ1/2
白いりごま、焼きのり(8等分に切る)…各適量
●作り方
(1)まぐろ、サーモンは1.5cm角に切り、帆立て貝は横半分に切る。ボウルに[A]を入れて混ぜ、刺し身を加えてからめる。
(2)ご飯、三つ葉を混ぜて器に盛り、(1)、アボカド、きゅうり、つぼ漬けをバランスよく盛る。真ん中に卵黄をのせて白ごまをふり、刺し身を漬けたたれをかけて焼きのりを添える。
(3)全体をよく混ぜ、焼きのりで巻きながら食べる。
他にはこんな物を作ります!
・ステーキ
・牛トマ(ゆでた牛肉と炒めたトマトを合わせ、ハーブ塩などで調味)
・豚眠菜園(トンミンサイエン)(レンチンしたキャベツに、ピリ辛じょうゆだれをからめたゆで豚をのせる)
・台湾水餃子(ギョウザ)(餃子のあんをレンチンして器にのせ、ゆでた餃子の皮をのせてあんを覆い、しょうゆ、酢、ラー油をかける)
レミさんが初めて食べた、思い出の明日香さんの手料理 明日香さんの筑前煮
●材料(4~5人分)
鶏もも肉(一口大に切る)…1枚(250g)
にんじん(小さめの乱切り)…1本
れんこん(飾り切り・下参照)…200g
ごぼう(長さ4cmに切って半割り)…1/2本
大根(厚さ1cmのいちょう切り)…10cm(300g)
[A]
砂糖…小さじ1
水…大さじ1
[B]
酒…大さじ2
砂糖…大さじ1
水…400ml
削り節(袋ごともんで細かくする)…1パック(5g)
しょうゆ…大さじ2
米油(またはサラダ油)…大さじ1
●作り方
(1)鶏肉は[A]をもみ込む。
(2)鍋に油を中火で熱して鶏肉を入れて焼き、全体に色が変わったら取り出す。にんじん、れんこん、ごぼう、大根を入れ、大根が少し透き通ってくるまで炒める。[B]を加え、沸騰したらアクを取る。削り節、しょうゆ大さじ1を加えて約5分煮る。
(3)鶏肉を戻し入れてさらに約5分たら、しょうゆ大さじ1を加えてさっと煮る。
●明日香さんが、ゆる~い宅飲み番組に出演中!
和田明日香さんが毎回お客様を迎え、お酒に合うつまみを作ってもてなす番組「和田明日香とゆる宅飲み」が絶賛放送中。お客様とおしゃべりしながら手際よく作るつまみは、どれもお酒と相性抜群で、まねしたくなる物ばかり。BSテレ東/毎週火曜日22:00~22:55放送「和田明日香とゆる宅飲み」
<お料理を始める前に>
・オーブントースターの加熱時間は1000Wの場合の目安です。焼き時間はメーカーや機種によって多少異なります。レシピの加熱時間を参考に、様子をみて調節してください。
<教えてくれた人>
・平野レミさん
楽しいアイデア料理をテレビや雑誌で紹介する料理愛好家。料理への心構えや嫁との付き合い方など、レミさんの人生哲学が詰まった、『私のまんまで生きてきた。』(ポプラ社)が発売中。
・和田明日香さん
料理家・食育インストラクター。レミさんの二男の妻で、3人の子どものママ。テレビやラジオなどメディアを中心に、暮らしに寄り添った手軽に作れる料理を紹介するなど大人気。
参照:『サンキュ!』2025年1月号「平野レミさん&和田明日香さん年末年始のうちごはん」より。掲載している情報は2024年11月現在のものです。調理/平野レミ、和田明日香 撮影/木村拓 取材・文/渡辺ゆき 編集/サンキュ!編集部