あなたも間違えてるかも!?やってはいけないみかんの保存方法
2024/12/23
毎年冬になると何となく食べたくなる、みかん。袋入りや箱入りでまとめ買いする人が多いと思いますが、買ってきたあとはどこで保存していますか?じつは、NGな方法で保存している人が意外と多い果物でもあります。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、みかんのNG保存方法とおすすめの解決策を教えてもらいます。
【NG1】ヘタを上にして保存
みかんはヘタが上になっているほうが見栄えがするので、売り場ではヘタを上にして並べていることが多いと思います。ただ、家庭で長く保存したい場合は、この向きはNG。
というのも、みかんはヘタのまわりがもっとも固くて丈夫なので、ヘタの側を下にしたほうが丈夫な面に負荷がかかることになり、傷むのを遅らせることができるのです。また、ヘタを下にしたほうが乾燥を防ぎやすいという利点も。
保存するときは、できればザルやカゴなどの通気性のよい器にキッチンペーパーや新聞紙などの紙を敷いて、ヘタを下にして並べましょう。もしみかんの数が多くて1段で入りきらない場合は、最初の段のみかんの上にも紙を敷いてから2段目を並べてください。
【NG2】人がいる部屋で保存
みかんは常温で長く持つイメージがあるかもしれませんが、それは冬の気候にかぎった話です。保存に適した温度はおおむね0~5℃。つまり、たとえ冬でも人がすごすのにちょうどいい温度だと、暖かすぎてしまいます。
そのため、暖房をつける部屋ではなく、廊下や玄関など涼しいところで保存しましょう。家の構造の都合で涼しい場所がない場合は、キッチンペーパーなどの紙につつんでポリ袋に入れた状態で冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。
【NG3】重ねたみかんを上から食べる
みかんは箱入りで買うとお得なので、段ボールにいっぱい入ったみかんを購入する人も多いと思います。段ボールは通気性がよく、箱のまま涼しい場所で3週間ほど保存することができるのですが、この場合、上から順に食べるのはちょっと待って。
箱の中でみかんを何段も重ねた状態で置いておくと、1週間ほどで一番下の段のみかんはやわらかくなってきます。そのため、つねに上から順に食べてしまうと、最終的に一番下のみかんが傷んでしまうことも。そのため、ときどき上のほうの段と下のほうの段を入れ替えたり、まとめて何個か取り出すときは下から出すようにしたりなど、ずっと同じみかんが一番下にあることがないよう工夫しましょう。
日本の冬の味覚!みかんを存分に味わおう
冬の風物詩のひとつでもあるみかんは、ふだんからスーパーで買うだけでなく、お歳暮やふるさと納税でたくさん届く機会もあり、身近なフルーツだけど保管に困ることもありますよね。ぜひ今回ご紹介したコツをおさえて、みかんをできるだけおいしい状態で保存し、存分に味わってくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部