ふだんのおかずにもお弁当にも大活躍の卵焼き。しっかり厚く焼いて厚焼き玉子にしたり、出汁たっぷりで焼いて出汁巻き卵にしたりと、ボリューミーなおかずから本格的な和食までを網羅する卵焼きですが、いつもの味に飽きたら、ぜひ入れてもらいたいものがあります。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、卵焼きに入れるとやみつきになるおすすめ食材を教えてもらいます。

冷めてもふわふわ!和にも洋にもOK
卵焼きを作るときにおすすめなのが、卵液にマヨネーズを加えること。だいたい卵3~4個に対して、マヨネーズ大さじ1くらいを入れます。醤油などほかの調味料はそのままいつもどおりの量でもいいですし、薄めの味つけがお好みの場合は気持ち減らしてもOK。
たったこれだけで、冷めてもふわふわな卵焼きに。旨味もアップして、一度食べたらもう、やみつきです。ちなみにマヨネーズは和にも洋にも合うので、和食のおかずにしたい場合でも洋風の卵サンドに使う場合でも、気にせずマヨネーズを使うことができます。
溶けなくても気にしない!焼けばキレイに
卵にマヨネーズを加えて混ぜようとすると、マヨネーズが「だま」になってしまいうまく混ざらない…ということが多いと思います。でも、そのままで大丈夫。
マヨネーズは焼けば溶けてなじんでいくので、焼く前の段階で無理に混ぜようとしなくてもよいのです。「だま」が残っていてかまわないので、全体をざっくり混ぜ合わせるようにしましょう。
なぜ冷めてもふわふわ?
そもそも、卵焼きが冷めたあと固くなってしまうのは、卵に含まれるタンパク質が加熱によってしっかり結びついてしまうから。一方、マヨネーズは、原材料の油と酢が「乳化」という混ざり合った状態になっているのですが、このマヨネーズを卵に加えることで、加熱時にタンパク質がゆるく結びつくことになります。
そのため、冷めて固くなりにくい卵焼きができるというわけです。ちなみに、さきほど原材料に酢が入っていると書きましたが、じつは酢のおかげで卵焼きの黄色がキレイに出やすいというメリットもあります。
いつもの卵焼きを簡単にグレードアップしよう!
お弁当を埋めるのにも便利で何かと作る機会が多い卵焼きですが、思えばずっと作りかたを変えていなかった…と言う人も多いのでは。今回ご紹介したマヨネーズを入れる方法だと、分厚く焼いても固くなってしまう心配もなく、またお弁当や食卓が映えるキレイな黄色に仕上がるので、いつもの卵焼きを手軽にグレードアップ可能です。ぜひ試してみてくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部