年中出回るブロッコリーですが、夏は北海道や長野など涼しい地域が産地のブロッコリーが旬です。栄養豊富なブロッコリーを無駄なく食べつくすために、茎の美味しい食べ方も知っておきましょう。
食品ロスを減らす下ごしらえ方法を食育インストラクターで調理師のracssが紹介します。

ブロッコリーは太い茎も細い茎も食べられます
採りたてのブロッコリーは中心の花蕾を囲むように細い茎がついたまま販売されていることがあります。これはブロッコリーの葉の茎です。実はこの部分も食べられるって知っていましたか?
この細い茎も、花蕾部分を支える太い茎も両方を美味しく食べるために下ごしらえをしていきましょう。
ブロッコリーの細い茎の下ごしらえ方法
ブロッコリーの細い茎(葉の茎)は表面がつるっとして触ると固く感じられます。大根の葉の茎よりさらに固いですね。
でもブロッコリーはキャベツやケールと親戚ですから、葉の部分にも栄養がたっぷり。
乾燥しすぎて固くなり過ぎている場合を除き、ピーラーで薄く表面の皮を剥けば食べられるんです。太めのものを選んで活用しましょう。
ブロッコリーの細い茎は皮を剥いた後、茹でたり炒めたりして食べられます。写真はブロッコリーの房部分を茹でるときに一緒に茹でたもの。
繊維が長いので、斜め切りすると食べやすくなります。
シャキシャキとした歯ごたえで、きんぴらのように甘辛く炒める調理法にも向いています。
ブロッコリーの太い茎の下ごしらえ方法
ブロッコリーの太い茎は、より甘さが感じられる美味しい部分です。
ただし収穫から時間が経つと表面の皮が硬化していることが多いので、思い切って厚く剥いて柔らかい部分を取り出す必要があります。
輪切りにしたときに見える筋の部分はカットし、内側の白っぽい芯を残します。
ブロッコリーの茎はでこぼこしていて皮を剥きにくいですね。
太い茎を1cm幅くらいの輪切りにしてから、周囲の固い部分を切り落とすと簡単です。
※固い部分も別にして加熱し、ミキサーにかけるなど細かくするとすべて食べることができます。さらに余裕のあるときに試してみてください。
沸騰したお湯に入れて茹でます。茹で時間は、食感を残してさらに火を入れる料理に使うためなら4分、サラダなどでそのまま食べるときは5分が目安。
茹で上がったら、まずは1つ味見してみてください。房の部分よりずっと甘くて美味しいことに気づくはず。
手間はかかるけれど、捨てずに大事に食べようと思えるのではないでしょうか。
ブロッコリーの茎を入れるジャーマンポテトが絶品
丁寧に下ごしらえをしたブロッコリーの茎は、いろいろな食べ方ができます。
じゃがいもと大きさを揃えて、ジャーマンポテトに入れるのもおすすめ!ブロッコリーの芯に火が通るとほっくりした食感になり、じゃがいもとも相性抜群です。
甘くて旨い!ブロッコリーの茎は工夫して全部食べよう
ブロッコリーの生産者さんに聞くと、房の部分より甘くて美味しい茎も自慢だそう。細い茎はシャキシャキ、太い茎の芯の部分はほっくり、と食感の違いも楽しめます。
ひと手間かかりますが工夫して全部無駄なくいただきたいですね。
■執筆/racssさん
調理師・食育インストラクター2級・菜園家。食材を大事に使う節約料理や保存テクなど、毎日の料理が楽しくなるひと工夫を中心に執筆している。「racssblog」では、ごはん雑記や菜園の様子を発信中。
編集/サンキュ!編集部