むいて捨てちゃうダメ!えびを「殻ごと」食べるべき理由と食べやすくする方法

2022/10/28

えびのお刺身が親子で大好きな、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

えびといえば、低脂質高たんぱくなので、ダイエット中にも強い味方。でも、お刺身をはじめ、えびを調理するときは殻をむいて身だけを食べることが多いのでは?
そんな我が家では、えびの殻は捨てずに必ずあるものに利用しています!

この記事では、栄養管理士である筆者が、えびの殻の魅力的な栄養素とおすすめの食べ方について紹介します。

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殻にはうま味がぎっしり!

我が家でえびの身と殻を分けたときに必ずつくるものが、「味噌汁」。

つくり方は、鍋に水と殻を一緒に入れ、酒を少し加えて弱火で沸かします。アクが出てきたらすくい取り、出なくなったら火を止めてザルでこします。こした液体には、えびの良い香りとともにうま味がぎっしり!
それを使ってお好みの具を煮、最後に味噌を溶いたら、えびだしの味噌汁の完成です。

昆布やかつおぶしなどのだし素材や粉末パックを使わなくても、十分においしい味噌汁ができるだけでなく、そのまま生ごみとして捨てるよりもにおいを抑えられるというメリットがありますよ。
(殻つきえび1パック200gくらい使用量の場合)

うま味以外の魅力は?

とはいいつつも、結局からを捨てることになるのは惜しいものです。
なんといっても、えびの殻には次のような美容と健康に役立つ成分も含まれているから!

1.キチン…… 食物繊維の一種で、えびの身には含まれません。腸内の有害物質を吸着して便と一緒に体の外に排出したり、善玉菌のえさとなって腸内環境の改善などに役立ちます。

2.アスタキサンチン…… 天然色素の一種で、加熱すると赤色を示します。非常に強い抗酸化作用を持ち活性酸素を無害化したり、炎症や老化防止に役立つとされています。

これらの成分は、水に溶け出しにくい性質を持つため、ゆでたとしても殻に残ってしまうのです。そのため、うま味を取るだけでは十分に有効活用できたとはいいにくいことに……。

うま味を取った後も殻を活用しよう!

そこで、ぜひおすすめしたいのが、殻を炒って水分を飛ばし細かく砕いて「パウダー」にする方法。
細かくするのはすり鉢を使ってもいいし、ミルサーがあれば簡単につくれますよ。

このえびの殻のパウダーに、塩やあおのりなどと混ぜて天ぷらにつけたり、パスタの仕上げに振りかけたり、ふりかけに使っても◎
とくに、アスタキサンチンについては油と合わせると吸収されやすくなるので、それを踏まえた使い方がおすすめですよ。

ご紹介した内容を参考に、えびの殻の栄養素もおいしく取り入れてみてくださいね!

◆この記事を書いたのは・・・ゆかり
管理栄養士&食生活アドバイザー
小学生女児のママ。食べること・料理をすること・喋ることが好き。講師、食材記事の執筆・監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、YouTubeで食育チャンネルを運営しています。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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