【カビ対策】ゴシゴシはNG!?意外と知らないお風呂のカビの正しいお掃除法
2024/06/23
こまめにお掃除していても、気づくと生えているイヤ〜なカビ。「なんとかしなくちゃ!」と、ゴシゴシこすっていませんか?じつは、カビをこするのは逆効果なんです。
今回は、家を整えるためのヒントを発信する整理収納アドバイザーのせのお愛さんに、お風呂のカビの正しいお掃除法を教えてもらいました。
カビはどのように生えるのか
カビはどのように生えるのでしょう。
カビには「胞子」と「菌糸」という部分があります。胞子は植物の種のようなもので、空中に飛びやすく、風にのって広がります。菌糸は木の幹や枝のように糸状で、どこまでも伸びていきます。
空中を飛んでいた胞子が落ち、湿ったものの表面で芽を出します。そして、芽からものの中に菌糸を伸ばし、大きく広がった菌糸の先に、また胞子をつくります。
このようにして、カビはどんどん広がっていくのです。想像しただけで、ゾッとしますよね。
なぜゴシゴシはNGなのか
カビを見つけると、ついゴシゴシこすって落とそうとしてしまいますが、それでは逆効果。こすることで、菌糸の先についている胞子を、空中に撒き散らしてしまうのです。
ゴシゴシこすれば、一見カビは落ちたように見えます。ですが、カビは目に見えている部分だけでなく、周りの見えていない部分にも潜んでいるのです。
お風呂は湿気が多く、カビの栄養源となる汚れも豊富。撒き散らした胞子がまた芽を出し、カビが繁殖するという、負のループに陥ってしまいます。
正しいお掃除方法
⒈カビの栄養源を取り除く
カビを取り除く前に、まずは汚れの除去。皮脂汚れや水アカ、石鹸カスなど、カビの栄養源となる汚れをお風呂用洗剤で落とします。
市販のカビ取り剤は、こういった汚れに対応していないものが多いため、先にお風呂用洗剤でしっかりお掃除しておきましょう。
⒉水分を取り除く
カビ取り剤には、浴室の床や壁がぬれていると液が薄まり、効果が低下してしまうものがあります。カビ取り剤を使う前に、しっかり浴室を乾燥させましょう。
⒊カビ取り剤でカビを取り除く
カビ取り剤を使用して、カビを取り除きます。目に見えている黒い部分だけでなく、周りにも洗剤をかけてくださいね。
ラップなどでパックして乾燥を防ぐと、洗剤成分が内部まで浸透するので、より効果的です。パック後はラップを取り除き、洗剤が残らないよう流しましょう。
お掃除後は、浴室をしっかり乾燥させてくださいね。防カビ剤を使えば、防カビ効果がアップするのでおすすめです。
日々のちょこっとが大切
カビはゴシゴシこすらず、なるべく洗剤の力だけで落としましょう。そのためには、日々のお手入れが大切です。
・シャワーで浴室全体を流してから上がる→カビの栄養となる汚れを残さない
・換気扇を使ってしっかり乾燥させる→カビが育ちやすい環境をつくらない
まずは簡単なことから。日々ちょこっと気をつけるだけでも、カビは生えにくくなりますよ。
■執筆/せのお愛…自分も家族も機嫌よく過ごせる、家を整えるためのヒントを発信する整理収納アドバイザー。クリンネスト1級の資格も保有している。
編集/サンキュ!編集部