バスケットに紙を丸めて女性手投げ

汚い家にしない!モノを捨てる基準を解説

2019/08/31

毎日片づけや掃除をしているのに、なんだか部屋がゴチャゴチャしている…。それはものが多すぎるせいではないでしょうか。ものが多いと、それだけで散らかったように見える上うえに、その整理整頓やお手入れに時間や手間が取られます。かといって、必要なものまで捨ててしまっては不便になってしまいます。

そこで今回は暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、ものを捨てる方法とその基準についてお伺いしました。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...

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1年以内に使ったものと使わないものに分けよう

主婦のワードローブの服を整理します。
LENblR/gettyimages

ものを捨てたいと思ったときに、最初に考えてほしい基準は時間です。ものを捨てるのが苦手な人は、気持ちが優先されがちです。「もしかしたら使うかも…」「まだ使えるのに…」といった迷う気持ちを断ち切るには、明確な時間の期限を区切るのが最も効果的。ものによって時間の期限の長さは異なりますが、「1年間」で使ったかどうかで考えるのをおすすめしています。

1年間のうちに一度でも使ったものはまだ必要なもの、一度も使わなかったものはその後も使わない可能性が高いものです。だからといって、「1年間一度も使わなかったものは絶対に捨てなきゃいけない」と思う必要はありません。これは本当に必要なものかを判断するための第一段階。ここから、さらに捨てるべきものを絞り込んでいきましょう。

思い入れがあるものとないものに分けよう

日本語でお子様にお礼を書く
Hakase_/gettyimages

1年間一度も使わなかったものは、この先も再び使う可能性はかなり低いです。でも、決してこの基準だけで捨てるかどうかを決められるわけではありません。例えば冠婚葬祭用の洋服や靴などは何年も使わないかもしれないけれど、手元に置いておかないわけにはいけないものです。その基準から外れているからといって、捨てる必要はありません。

また、決して使っていなくても、手放しがたい思い入れのあるものもあります。例えばアルバムや手紙、プレゼントでもらったものなどは、使っていなくても捨てたくはない。それも今すぐに捨てる必要はありません。

ただ、ふだんの洋服や靴、食器、調理器具などの日用品であれば、1年間使っていなかったら、その後は使わないし、邪魔になるものと考えるべきではないでしょうか。使い道があるだけに捨てにくいけれど、これといった思い入れがあるわけでなければ、ここは思い切って処分してしまいましょう。

記録にとって捨てよう

床におもちゃの箱。ボックスで、ビンテージ トーン テディベア。寄付金。寄付。善行
yavdat/gettyimages

1年間という期間、そして思い入れのあるものかどうかを考えただけでも、ものの取捨選択がずいぶん進んだかもしれません。でも、「何でもかんでも思い入れがある!」と言って捨てられなくなってしまうという場合におすすめの方法を紹介します。

思い入れがあって捨てにくいもののひとつに、子どもが小さいころの絵や工作、オモチャなどがあります。端から見ればガラクタかもしれません。でも、親からすれば、これぞ思い入れの塊です。でも、すべてを保管しておいたら、収納があっという間に満杯になってしまいます。そういった場合には一度写真に撮って、記録を残しておくというのもひとつの手。

手元に残らないのは寂しいかもしれませんが、写真でまたいつでも見返して思い出すことができると思えば、捨てやすくなるのではないでしょうか。毎年一度フォトブックなどにまとめておくと、現物を残しておくよりも、振り返りやすく、よい思い出になるかもしれません。

一時保管BOXがあってもOK

モダンな家具、白い棚
Tunatura/gettyimages

「捨てたほうがいいとわかっているけれど、捨てられない」そんなものがある人には一時保管BOXを用意してはいかがでしょうか。

どうしても捨てるのに悩むものは、とりあえずその箱に入れておきます。1年経ったら、その箱を開けてみて、今なら捨てられるかどうか、もう一度自分に聞いてみてください。それでもダメなら、もう1年。それを繰り返していくうちに、気持ちの整理もついてくることが多いです。

箱の中身が増えてもいいし、ずっと捨てなくてもいいですが、箱を大きくしたり、数を増やしたりするのはNG。

ものを減らしたほうがいいとはわかっていても、誰もがその基準通りに簡単に割り切れるものではありません。ただし、ものが多すぎて、ものに振り回されてしまうのは残念です。自分が管理できるものの量を把握して、上手にものを使いながら、暮らしていきましょう。


◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

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