水まわりで見かけるピンク色の汚れはなに?正体と繁殖・発生させないコツ
2024/10/06
お風呂場の隅っこなどが、うっすらピンク色になっていること、ありませんか?実は放っておくと、大変なことになってしまうんです。
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属する家事代行スタッフに、ピンク色のアレの正体と、繁殖・発生させないコツについて教えてもらいました。
ピンク色のアレの意外な正体は……
水まわりでピンクや赤く見えるものの大半は、赤色酵母(ロドトルラ)という酵母の一種です。赤色酵母は、水まわりの床・壁・洗面器・道具などに多く見られ、繁殖スピードも速く、放っておくとやがて黒く変色してしまいます。黒カビになる前になるべく早く掃除をしましょう。
ピンク色の原因となる赤色酵母は、常に空気中に存在しています。高温多湿を好むのためお風呂場に多く、なかでも浴槽や排水溝、シャンプーボトルの液だれの部分などは特に発生しやすいです。その理由は酵母菌が活発化するための栄養が豊富だから。
洗えば簡単に落ちるけど、安心してはダメ!
ピンク色の赤色酵母は、ブラシなどでこすって洗い流せば簡単に除去できるのですが、酵母菌自体がその時点で無くなる訳ではありません。きれいになったように見えても実はまだ菌が残っていて、何回洗っても数日経つとまた同じ場所に発生してしまいます。そのため、完全に除去するには菌を確実に死滅させる必要があるのです。
完全に死滅させるためには、消毒用のエタノールをペーパータオルにしみ込ませ張り付けます。10分程置いたらペーパータオルを剥がし、赤色酵母が無くなるまで使い古しの歯ブラシで擦り、水を流したらOKです。
エタノールは酵母菌を死滅させることができます。消毒用エタノールは主に裂傷などの消毒によく使われる薬品で、雑菌の殺菌効果があります。殺菌力が強いことから、酵母菌にも効果的です。
日々のメンテナンスで防止しよう
死滅させれば、当分のあいだはピンク色が発生することはありませんが、油断をするとまたすぐに出てくるので、普段からのメンテナンスが必要です。
すぐできることとしては、湿気を減らすための乾燥。浴室では、乾燥機や換気扇をつけること、日中誰か家にいる場合は窓を開けておき、入り口も開放しておきましょう。
そうすることによって浴室内の風通しが良くなり、湿気が徐々に無くなって乾燥させることができます。もしくは、防カビ効果のある洗剤で、定期的にピンク色が発生しそうなところに吹き付け水で洗い流しましょう。