【管理栄養士監修】賞味期限切れの「ふりかけ」はいつまで食べられる?正しい保存方法は?【日数別】
2020/08/15
ふりかけをストックしておくという家庭は多いでしょう。しかし、ストックをしておくことで、うっかりと賞味期限を切らせてしまうということもあるはず。よく食べるふりかけなので、賞味期限についてしっかりと把握しておくようにしましょう。
ふりかけは賞味期限がすぎても食べられる?
ふりかけの賞味期限がすぎてしまったとき、食べても大丈夫なのか判断に迷ういませんか?食品の賞味期限がすぎてしまったからといって、すぐに食べられなくなるというわけではありません。
賞味期限がすぎたふりかけに、傷んでいるときの特徴がみられないか、保存状態はどうだったかなどを考慮して判断する必要があります。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、消費期限と賞味期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた食べ物などが、記載されている「年月日」まで「安全に食べることのできる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期間にかかわらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
【種類別】ふりかけの賞味期限は?
ふりかけにはいろいろな種類があります。
乾燥しているもの、水分を多く含むもの、使い切りサイズの個別包装になっているもの、プラスチック容器や大袋にはいっているものなど、製造方法や成分、容器によって賞味期限の長さは異なります。
乾燥タイプのふりかけの賞味期限は?
ふりかけには大きく分けると、乾燥タイプとソフトタイプがあります。乾燥タイプはその名前のとおり、水分が少ないため、傷みにくいです。商品によって差はありますが、乾燥タイプの賞味期限は12カ月〜15カ月ほどです。
とくに、使い切りタイプの個別包装になっているふりかけであれば、雑菌や異物が混入するリスクが少ないため、日持ちするでしょう。
ソフトタイプのふりかけの賞味期限は?
ソフトタイプのふりかけは、乾燥タイプのふりかけよりも多くの水分を含んでおり、乾燥タイプのふりかけよりも賞味期限が短いです。
商品によって差はありますが、ソフトタイプのふりかけの賞味期限は長くても10カ月ほどで、半年未満のものもあります。ソフトタイプのふりかけは、傷みやすくなるため、冷蔵保存しなくてはならないものもあります。
【保存方法別】ふりかけの賞味期限は?
ふりかけの賞味期限は種類や保存方法によって異なります。
種類別に適した保存方法で管理していない場合、賞味期限が短くなってしまうことがあるので注意しましょう。
未開封のふりかけの賞味期限
ふりかけを購入した際は、商品に記載されている賞味期限と保存方法をチェックしておきましょう。未開封の状態で、保存方法が守られている場合は、記載された期限内であればおいしく食べられます。
注意すべきなのは、未開封でも保存環境が悪い場合、品質を保つことができない可能性があることです。
開封済みのふりかけの賞味期限
開封後のふりかけは、吸湿したり、風味が落ちたり、酸化が進むことがあります。開封後は、乾燥タイプのふりかけであっても冷蔵庫で保管し、2週間程度で使い切ったほうがよいでしょう。
開封後のふりかけのふたをしっかり閉めずに常温で放置してしまうと害虫が侵入し、容器内で食害が進むことがあります。
手づくりふりかけの賞味期限
手づくりのふりかけの賞味期限は使っている食材や、火の入れ方、水分量などがそれぞれ異なるので一概にはいえませんが、必ず密封して冷蔵庫で保存し、1週間程度を目安に使い切るとよいでしょう。また、毎回食べるときに状態を必ず確認するようにしましょう。
賞味期限がすぎて傷んだふりかけの特徴
ここからはふりかけが傷むとどうなるのか、詳しい特徴を紹介していきます。
メーカー側は賞味期限が切れたふりかけを食べることは推奨していません。もし、ふりかけに以下のような状態の変化が見られた場合は口にしないようにしてください。
特徴1:カビ
ふりかけの乾燥状態、含まれる成分、保存容器や環境に左右されますが、ふりかけにはカビが生えることがあります。
湿気を吸収したふりかけは固まり、食感などに変化が見られます。賞味期限が切れたふりかけを食べたいときには、カビの発生だけでなく食感の変化にも注意し、異常が見られたら食べるのは避けましょう。
特徴2:異臭
ふりかけは傷むと酸っぱい匂いがすることがあります。とくに水分を多く含むふりかけは顕著にこの特徴が現れます。
乾燥ふりかけの場合、匂いの変化に気がつきにくいかもしれません。匂いを感じられなくても、開封したまま賞味期限が切れているものは、色や味などの品質が低下していることを理解しておきましょう。
特徴3:味が変わる
ふりかけが傷むと、味が変わって酸っぱくなったり、舌がピリピリしたりなどします。
時間の経過とともに起こる酸化や風味の低下は避けられません。カビの発生や異臭がないからといって、食べることはおすすめできません。
【日数別】賞味期限切れのふりかけはいつまで食べられる?
賞味期限が過ぎたふりかけはおいしく食べられる期限をすぎてしまっていますが、食品の状態が悪くなければ食べられる場合もあります。
日数別の判断基準を紹介しますので参考にしてみてください。
賞味期限が1カ月すぎたふりかけ
種類によって異なりますが、乾燥ふりかけは傷みにくいため、正しく保存ができていれば賞味期限が1カ月ほどすぎていても問題なく食べられるでしょう。ただし、個包装になっているタイプは、メーカーからも開けたら使い切ることをすすめているため、食べないようにしましょう。
もともと賞味期限が短いソフトタイプや手づくりのふりかけの場合も、1カ月すぎていると傷んでしまう可能性が高いです。
賞味期限が半年すぎたふりかけ
賞味期限を半年もすぎてくると、傷みにくいとされる乾燥ふりかけであっても、風味が低下し、成分の酸化が進んだりしている可能性が高いです。また、傷んでしまっている可能性もあります。そのため、できれば食べることは避けたほうがよいでしょう。
もし、賞味期限を半年すぎたふりかけを食べるのであれば、その状態をよく確認して、上記で紹介した傷んだときの特徴がないか注意してから食べるようにしましょう。
賞味期限が1年以上すぎたふりかけ
傷みにくいふりかけであっても賞味期限が1年もすぎていれば、正しく保存できていたとしても、傷んでしまっている可能性があります。
もし傷んでいる様子が見られなかったとしても、体調を崩す懸念があるので無理に食べないでください。
ふりかけの正しい保存方法
商品に表示されている保存方法を確認しましょう。
ふりかけの種類によって常温保存か冷蔵保存かが異なります。
常温で保存する
市販されているふりかけは未開封であれば常温で保存できるものがほとんどです。
ただし、直射日光と高温多湿を避ける必要はあります。開封したふりかけは密封して常温保存も可能ですが、開封後は冷蔵庫で保存したほうが品質を保ちやすいです。
冷蔵庫で保存する
ふりかけの種類によっては、冷蔵保存する必要があります。
常温保存のものでも、開封後にはできるだけ風味を保てるように、冷蔵庫に入れることをおすすめします。
賞味期限切れのふりかけには要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限がすぎたからといっても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし賞味期限は、正しく保存できている場合を想定して設定されています。正しい保存方法で管理されていない食材には注意が必要です。
もし、ふりかけの賞味期限が切れてしまったり、状態が変化している場合は、無理して食べないようにしましょう。