【管理栄養士監修】賞味期限切れの「ツナ缶」はいつまで食べられる?開封後の場合は?傷んだときの特徴や保存方法を解説!
2020/10/22
ツナ缶は常温で長期保存が可能な便利な食材です。しかし、ツナ缶にも賞味期限はあり、場合によっては傷んでしまう可能性があります。今回は傷んだツナ缶の特徴や正しい保存方法についてご紹介します。正しく保存しておいしく食べましょう。
ツナ缶の賞味期限は?
ツナ缶は未開封であれば賞味期限が3年程度と長く、長期保存に適しています。料理にも手軽に使えるため、ストックしている人もいるでしょう。
ただし、ツナ缶には原材料がマグロやカツオ、加工方法が水煮やオイル漬けなどをそれぞれ組み合わせた種類があり、商品によって賞味期限は異なるので、必ずパッケージに記載されている内容を確認しましょう。
ツナ缶が日持ちする理由
缶詰は中の空気をしっかり抜いて、加圧加熱殺菌されています。無菌状態では腐敗の原因である菌や微生物が発生しないため、理論上は長期保存が可能です。
ただし、缶詰でも保存状態が悪ければ中身が傷むこともあります。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限がすぎて傷んだツナ缶の特徴
ツナ缶は賞味期限がすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、ツナ缶の保存状態が悪ければ傷む可能性があります。
そのため、保存性のよい缶詰だからと安心するのではなく、賞味期限がすぎているのであれば、念のためツナの状態を確認しましょう。もしツナが傷んでいれば、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:缶が膨らんでいる
ツナ缶は製造段階で中の空気が抜いてありますが、フタの部分が損傷したり、高温多湿の環境に長期間放置することなどで缶の劣化が進むと、外から空気や菌が侵入してしまう可能性があります。
空気や菌が缶詰の中に入ると腐敗が進み、内部でガスが発生します。ツナ缶の内部で発生したガスが充満すると、缶が膨らみます。なお、明らかに缶が膨張している場合以外にも、缶のフタを押してペコペコとへこむ場合も中身が腐敗している可能性があるため、食べることは避けましょう。
特徴2:異臭がする
中身が傷みにくい状態であっても、缶に使われている金属が時間とともに劣化することがあります。
金属が劣化すると、わずかな隙間から侵入した空気や細菌による腐敗で、臭いが変化する可能性があります。賞味期限がすぎている場合は、食べる前に臭いを確認しましょう。
【日数別】賞味期限がすぎた未開封のツナ缶はいつまで大丈夫?
ツナ缶は賞味期限が切れても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
ただし、賞味期限は正しい方法で保存することを前提に設定されているため、保存方法によっては短くなることもあります。そのため、賞味期限がすぎている場合は、必ず状態を確認しましょう。
賞味期限が1年すぎたツナ缶
未開封で正しく保存していたツナ缶であれば、賞味期限を1年すぎていても食べられる可能性はあります。
ただし、風味や味が変わっていたり、保存状態によっては傷んでいることもあるので、食べる前に缶やツナの状態をよく確認しましょう。
賞味期限が3年すぎたツナ缶
ツナ缶は正しく保存ができていれば、賞味期限を3年すぎても食べるという人もいます。
しかし3年もすぎていれば、味や風味が落ち、缶の状態も劣化している可能性があります。また、多くのメーカーは賞味期限内に食べることをすすめているため、賞味期限をすぎたツナ缶を食べるのは望ましくないです。
もし食べるのであれば、缶とツナの状態をよく確認して、自己責任で判断しましょう。
開封したツナ缶の保存方法
未開封のツナ缶は、常温で長期間保存が可能ですが、コンロや暖房器具の近くなど高温になりやすい場所や、湿気の多い場所、直射日光の当たる場所を避けて保存する必要があります。
しかし、開封したツナ缶は空気に触れて菌が繁殖しやすい状態になるため、常温での保存は適していません。
正しい保存方法を把握して、おいしさを長く保ちましょう。
冷蔵で保存する
開封後のツナ缶は、別の容器に移して冷蔵庫で保存することで、菌の繁殖を抑えることができます。
缶のまま冷蔵庫で保存すると、缶が劣化する可能性があります。また、ツナは空気に触れると酸化して、味や風味が落ちやすくなります。
冷蔵庫で保存したとしても日持ちはあまり長くならないため、できるだけ早く食べ切るようにしましょう。
冷凍で保存する
開封後どうしても食べきれない場合は、多少風味は落ちるものの、冷凍保存が可能です。
開封したツナをオイルや煮汁ごとジッパーつき密封容器に移し、空気を抜いて平らに伸ばしてから冷凍します。ツナは冷凍保存しても冷蔵よりは長持ちしますが、長期間の保存は味や風味の劣化が避けられないため注意しましょう。
賞味期限切れのツナ缶には要注意!無理して食べないようにしよう!
ツナ缶は賞味期限がすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。保存方法を守ることで長期保存が可能です。
しかし、多くのメーカーは賞味期限内に食べることをすすめています。賞味期限切れのツナ缶を食べる際には状態をよく確認して、無理に食べないようにしましょう。