【管理栄養士監修】賞味期限切れの「マスタード」は冷蔵保存でいつまで食べられる?傷んだときの特徴や保存方法を解説!
2020/10/23
購入したマスタードが使いきれず、いつまでも冷蔵庫に眠っているという家は多いのではないでしょうか。マスタードにも賞味期限があり、傷んでしまうことがあります。今回は、傷んだマスタードの特徴や正しい保存方法をご紹介します。しっかりと把握しておきましょう。
マスタードの賞味期限は?
マスタードとは、からしのことを指し、大きく分けると「洋がらし」と「和がらし」に分けられます。「洋がらし」は、主におでんなどの和食に添えられる辛みの強い「和がらし」とは、原材料となるからしの種類が異なっていて、辛さは控えめです。この記事では「洋がらし」をマスタードとして紹介していきます。
ハンバーガーやナゲットでよく使われるマスタードには、種子が入った粒マスタードやペースト状になった「イエローマスタード」、白ワインで伸ばした「ディジョンマスタード」など、いろいろな種類があります。
賞味期限はメーカーや種類ごとに異なりますが、短いもので7カ月、長いもので2年と幅広く設定されています。使用前にパッケージを確認しましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限にかかわらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限が過ぎて傷んだマスタードの特徴
賞味期限が過ぎても、すぐに使えなくなるわけではありません。しかし、保存状態によっては早く傷んでしまうこともあります。
そのため、賞味期限が過ぎているのであれば、必ず状態を確認しましょう。マスタードが傷んでいれば、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:カビが生える
マスタードは表面に水分が浮いてくることがあります。これはマスタードの原料であるワインやビネガー由来の水分です。そのため、マスタードの品質に問題はありません。
マスタードの表面に水が浮いてきた場合は、容器を振るかスプーンなどでかき混ぜましょう。ただし、かき混ぜるスプーンが汚れているとカビが発生する原因になるため、注意が必要です。
また、汚れたスプーンが触れたり、チューブや瓶などの容器の口を汚れたままにすると、マスタードにカビが生えることがあります。マスタードにカビが生えると、酸っぱい臭いを強く感じることがあります。
マスタードはもともと酸っぱい臭いの物もあるため、判断がむずかしい場合には味に違和感がないか、粘り気が強くなっていないかなどの変化と併せて確認しましょう。
特徴2:変色する
開封したマスタードは酸化しやすく、変色する可能性があります。変色したマスタードは、食べないのが望ましいです。
ただし、原料となるマスタードの種の形状や色、加工時の種の潰れ具合などによって、同じマスタードでも同じ色になるとは限りません。
色が違えば必ず傷んでいるというわけではないので、マスタードの傷みは色だけでなく、ほかの要素も併せて確認しましょう。
賞味期限が1年以上過ぎたマスタードは食べられる?
マスタードは開封しても、正しく保存すれば数カ月は使えます。未開封で正しく保存したマスタードは、賞味期限が1年以上過ぎていても使える可能性はあります。
ただし、保存状態によってはマスタードが傷んでいる場合もあるため、使用の際は見た目や臭い、味などをよく確認して自己責任として判断するようにしましょう。
開封したマスタードの保存方法
未開封のマスタードは、直射日光を避けて常温で保存が可能です。開封後は、取り出すときに口をつけたスプーンを使用したり、容器の口に汚れがついたままにならないように注意し、正しく保存する必要があります。
正しい保存方法を把握して、おいしさを長く保ちましょう。
冷蔵庫で保存
マスタードはビネガーやワイン、砂糖などが使われている物もあるため、常温で保存が可能だと思う人もいるでしょう。
しかし、水分が多く含まれていて細菌などが繁殖しやすくなるため、開封後は基本的に冷蔵庫で保存します。使用する際は、食べる分だけ取り出し、すぐに冷蔵庫へ入れるようにし、温度変化をなるべく少なくすると品質を保ちやすくなります。
マスタードの活用方法
マスタードを購入しても、使う機会が少なくてなかなか消費できない場合は、添え物としてだけでなく、メインの味つけとして利用するのもおすすめです。
マヨネーズとマスタードを組み合わせてソテーや和え物などのソースとして使ったり、パスタに調味料といっしょにからめることで、油っぽさを抑えてさっぱりとした口当たりの料理にすることができます。これ以外にもさまざまな活用方法がありますので、マスタードが傷んでしまう前に、おいしく使いきりましょう。
賞味期限切れのマスタードには要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状態によっては賞味期限が縮んでしまうこともあります。
多くのメーカーが賞味期限内に食べることをすすめているため、賞味期限切れのマスタードを使う際には状態をよく確認して、無理に食べないようにしましょう。