サンキュ!STYLEライターでオウチゴハン研究家のはっとりみどりです。
料理の仕事をしている私ですが、実はどちらかというと不器用です。それでもおいしい料理をつくりたくて失敗、考察、研究を繰り返しどうにか今に至ります。
がんばった料理がうまくいかなかったり家族から不評だと、やるせない気持ちになりますね。
自粛期間中の今、家での料理に関するストレスも通常より増えたのではないでしょうか?
今回は、数々の失敗をしたからこそお伝えできる、本当は不器用な料理研究家が料理のストレスを軽減するポイントをお伝えします!
ポイント1:道具の状態を整える
包丁、フライパン。
この2つに関しては状態を確認しましょう。
高価なものやブランドものでなくても大丈夫。
包丁のベストな状態とは?
トマトがスッと。
ねぎ、きゅうりの断面がきれい。
とにかく、キレがいいことが重要です。
切れない包丁を文房具にたとえると、削っていない鉛筆。汚れた消しゴム。曲がった定規で作業するようなもので効率が悪く、ストレスもかかる。
何より目的を果たせません。
包丁は100均のものであっても、砥げばちゃんと切れる!
包丁研ぎに関しては砥石でなくても、前後するだけで簡単に砥げるグッズもありますので、とにかく切れ味が悪いな、と思ったら研ぎましょう。
砥ぎ方は、YouTubeなどで包丁専門店などの専門家のレクチャーも数多くあるので、参考にしてみてください!自分で砥いだ包丁の切れ味が復活すると意外と気持ちいいもんですよ!
余談ではありますが、切れる包丁で切った食材は口に入れたときの食感も変わります。切れ味がいい包丁で切った食材の料理は食感がよく、おいしさに繋がるのです!
フライパンのよい状態とは?
食材がくっつかないこと!
とくにわかりやすいのはオムレツなどたまご料理がくっつかなければOK!
料理をレシピ通りにつくっても、なぜかイマイチなでき栄えになる原因の一つに、状態の悪いフライパンでの調理はわりと多いもの。
せっかく食材を買いそろえて手間をかけてもフライパンのせいでだいなしになってしまうのはもったいない!最近はスーパーでお手ごろ価格で手に入るフライパンも売っているので「食材がくっついて剥がれない」フライパンは見直しましょう。
100均グッズで裏技!
どうしてもフライパンを買い替える予算がたりない場合は、くっつきにくいアルミホイルなどを使用するのもおすすめです。100均などでも売っています!
ポイント2:無理をしない
毎日きちんと料理をつくろうと思わないでもいいと思うのです。
ときにはカップ麺やレトルトを活用したり、自分にとって便利な道具は活用しましょう!
わが家でいうと、りんごカッター。
売り場でりんごカッターを初めて見たときに、いっしょにいた料理家さんから、包丁でできるんだからお金も置き場もむだじゃない?と言われ、それもそうかな、と思い一度断念。
しかし私はりんごが大好きなので、ほぼ毎日包丁で切っているうちに、考えてみました。
それに、私は冒頭で述べたとおり、不器用な料理家。
りんごを洗ってからむき終わるまで、がんばって急いでも約2分(以上かかる)
ほぼ毎日となると1週間で約15分。
1カ月で60分
1年で7.5時間
10年で75時間
りんごの皮むきに費やすことになるのです。
ものを買うにあたって、作業(労働)時間を短縮できるのはメリット。
りんごカッター、私は買ってもいいか? 考えた末購入したので愛着大!
価値観は人それぞれ。一見むだなものも人によっては一度使ったら手放せなくなる便利グッズ。とにかく、ものを見直したり、ものに頼ったり…自分にとって心地よいベストな状態を整える。これが、料理のストレスを軽減する方法かな、と感じています。ぜひ一度自分のまわりの環境を見なおしてみてくださいね。
◆記事を書いたのは・・・服部みどり(オウチゴハン研究家)。簡単でおいしい料理のレシピ提案や旬の食材の調理法など提案しています。
※ご紹介した内容は個人の感想です。