週1の買い物達人が伝授!ムダにしない買い方・使い方と1週間献立大公開!
2021/08/26
あしの早い物から使えば、週に1回の買い物でも食材のムダがなくなります。ポイントは使う順番と自分の定番品を決めること。買い方・使い方の秘訣と、肉・魚・野菜がそろったバランスよしの1週間献立を教えてもらいました。
<教えてくれた人>
サンキュ!スタイルライター 野口ゆかさん(福岡県 42歳)
フレンチレストランで勤務しながら、自宅で料理教室を開催する3児の母。旬の食材を使ったシンプルな料理が得意。
●買い物に行く頻度:週1回
●よく行く店:肉屋、魚屋、近所のスーパー
食材の"使う順"を決めればムダなしに!
「食材を捨てることはない!」と言い切る野口さん。週1回の買い物でも買いすぎることがないのは、「あしの早い食材から使う」を徹底しているから。「いたみやすい葉ものなどは週の前半分だけ購入。後半は根菜や冷凍品を中心に献立を組んで買い物すれば、ムダが出ませんよ」。
もうムダにしない買い方&使い方テク
1 肉も野菜も"使う順"を決めている。
肉はひき肉→鶏肉→豚肉の順に、野菜は葉もの野菜→根菜の順に使うのが野口さんのルール。あしの早い物から消費すれば、おいしく食べ切れます。
2 肉はいつも同じ物を購入。
鶏胸肉か鶏もも肉、豚か鶏のひき肉、豚こま切れ肉を毎回購入。同じ物なら必要な量がわかるし、調理もしやすい!豚こま切れ肉以外は、冷凍せずに使い切ります。
3 使いみちが見えない物は買わない。
ハムやソーセージ、納豆などの常備品も、買う物は毎回ほぼ同じ(上の写真)。「あったら使うだろう」ではなく、「あれに使う!」と決まっている物のみ購入すること!
【土】新鮮刺し身がメインの日
<買い物DAY>刺し身は、買い物当日のお楽しみ♪
新鮮な刺し身は、買い物に行った当日のスペシャルメニューだという野口家。なにかと忙しい土曜日なので、手間がかからずに豪華に見えるという点も刺し身のいいところ。温かい副菜と汁ものを作るだけ!
メニュー
●刺し身
●ひじき煮
●豆腐と青ねぎのお吸いもの
【日】野菜たっぷりメニューの日
夕食作りついでに平日分の野菜を下ごしらえ。
日曜日は野菜をたっぷり使うメニューにし、ほったらかし調理(スープや鍋、グリル料理など)の間に昨日買ってきた野菜を下ごしらえ!下処理すれば日もちするし、ちょっとした作り置きになって平日がラク。
メニュー
●野菜たっぷりミネストローネ
●手羽先のオーブン焼き
●野菜ミックスサラダ
きゅうりの保存法
すし酢漬けは、薬味と一緒に漬ければ一品料理に。塩もみは一気にスライスし、使うときに水けを絞って薬味や酢のものに。すぐに使わないきゅうりは、水分が逃げないよう保存。
キャベツの保存法
キャベツ1個を一気に調理。ざく切りは炒めものや煮もの用、塩もみはコールスローや浅漬け、ミックスサラダは朝食に、しんの薄切りは汁ものや餃子のあんなどに使います。
【月】ひき肉で麺料理の日
あしの早いひき肉を週初めに消費。
肉の中でもあしが早いひき肉。冷凍して解凍するのが面倒なので、週の前半に消費。この日はサッと炒めて肉みそを作り、塩もみしておいたきゅうりと麺にオン。彩りのよいパプリカは、炒めて副菜に。
メニュー
●担々麺
●パプリカの炒めもの
●わかめと青ねぎの中華スープ
【火】下味鶏肉を焼く日
鶏肉は下味をつければ保存がきく!
鶏胸肉は、買ってきた日に酒と塩で下味をつければ保存期間がアップ。ころもをつけて焼けばピカタに。塩もみきゅうりはソースに入れ、ざく切りキャベツはサッと煮れば副菜に。なすは翌日分も多めにレンチン。
メニュー
●鶏胸肉と青じそのピカタ 酢玉ねぎときゅうりのタルタルソース添え
●キャベツと油揚げのだしびたし
●蒸しなすのあえもの
【水】下味豚肉と根菜を使う日
週の後半から、根菜が大活躍!
ここからは日もちする根菜中心のメニュー。豚肉はカレー粉、酒、しょうゆ、砂糖に漬けておけば、味がしみて調理のときに味つけいらず!塩もみキャベツはサラダに、昨日の蒸しなすはみそ汁に使用。
メニュー
●カレー豚じゃが
●塩キャベツのコールスロー
●蒸しなすのみそ汁
【木】冷凍の魚がメインの日
肉を消費したら、冷凍魚の出番。
肉は冷蔵保存していますが、魚は冷凍を使用。だから肉を消費した週の後半は、魚が登場!冷凍鮭は余っているキャベツと一緒に蒸し焼きに。ストックしているじゃがいもとにんじんでポテトサラダが完成。
メニュー
●キャベツと鮭の蒸しもの
●ポテトサラダ
●コーンスープ
【金】小どんぶりとつまみで飲む日
買い物前日は、余り物を使い切り。
大人が飲みたい金曜日は、残った食材で小どんぶりとつまみを作るのが定番。冷凍のしらすをどんぶりにし、冷凍の小えびはフリットに。余っていた豆腐や油揚げ、根菜などで3品が完成!残り物とは思えない豪華さ。
メニュー
●しらすとかつお節と梅肉の小どんぶり
●小えびのフリット
●卵と青ねぎのきんちゃく煮
●じゃがいもとベーコンの炒めもの
●冷ややっこ薬味のせ
小どんぶりバリエ
丸めないつくね丼(写真上)と、焼いた豚肉と卵焼きをのせたどんぶり(写真下)。
あってよかった!私の優秀ストック品
そのまま食べてもよし、アレンジしてもよしのカレー。
カレー店のレトルトがお気に入り。卵とチーズをのせて焼いたり、鶏肉を煮たり、カレーうどんにしたりと、ひと手間でごちそうになるので重宝してます。
Have a try!
□肉と野菜の使う順番を決めてみる
□肉や常備品はいつも同じものを買うようにしてみる
□買い物前日は余り物を使い切ってみる
参照:『サンキュ!』2020年9月号「食材をムダにしない買い方・使い方」より。
編集/サンキュ!編集部
『サンキュ!』最新号の詳細はこちら!