【管理栄養士監修】賞味期限切れの「カルパス」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴や保存方法を解説
2020/12/24
カルパスはおつまみやおやつとして人気が高い食材です。この記事では、カルパスの正しい保存方法や賞味期限について解説します。また、食べきれない場合のカルパスの活用方法をご紹介します。カルパスを正しく保存して、おいしさと安全を保ちましょう。
カルパスの賞味期限は?
カルパスとは、一般的には牛肉や豚肉以外にも鶏肉などの肉を使用し、練り合わせてケーシングに詰め、半乾燥させたものとされていて、おつまみやおやつとして食べられています。
似ているものとして、サラミがありますが、使われる肉は牛肉か豚肉のみという原材料や水分量に違いがあります。カルパスの賞味期限の目安は、製造から120日ほどです。
ただし、商品によって賞味期限は異なります。そのため、必ずパッケージに記載されている賞味期限を確認しましょう。
また、賞味期限は未開封で正しく保存される場合を想定して設定しているため、開封済みの場合は賞味期限に関わらず、早く食べきる必要があります。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限が過ぎて傷んだカルパスの特徴
賞味期限が過ぎたカルパスは、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状態が悪ければ、早く傷んでしまう可能性があります。
もし、賞味期限が過ぎたカルパスを食べるのであれば、必ずそのカルパスの状態をよく確認しましょう。傷んだカルパスには、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:変色する
カルパスの変色は微生物や菌などの影響で起こることもあります。
「スライスカルパス」の一部について「変色している、酸味がある」と意見が寄せられ、殺菌の不備または微生物汚染などが疑われることから、回収されたという事例が過去に発生しました。変色したカルパスは、できれば食べることを避けましょう。
特徴2:カビが生える
他の食品が傷むとカビが生えるように、カルパスも傷んでくると菌が繁殖してカビが生えてしまうことがあります。カルパスに生えるカビの種類には白い物があり、そのカビをカルパスに含まれる脂と見間違えてしまうこともあるため、注意しましょう。
カルパスやサラミには、白カビで熟成させる種類の物もありますが、当然ながら単に傷んでカビが生えただけのカルパスは食べられません。
賞味期限切れのカルパスはいつまで大丈夫?
賞味期限は、おいしく食べられる期限の目安です。そのため、カルパスの賞味期限が切れても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
しかし、賞味期限は正しい方法で保存する場合を想定して日付が設定されているため、保存状態が悪ければ賞味期限内であっても傷んでしまう可能性があります。賞味期限が少し過ぎたくらいであれば大丈夫と判断せずに、必ずその状態をよく確認しましょう。
賞味期限が半年過ぎたカルパス
商品によって差はありますが、賞味期限から半年も過ぎてしまうと品質を維持できていない可能性が高いため、食べない方が良いでしょう。
もし、見た目や臭いや味などに変化がない場合に限って、自己責任で判断しましょう。
カルパスの保存方法
カルパスを正しく保存できていない場合は、賞味期限が短くなる可能性があります。また、賞味期限が短くなることで、傷みも早くなってしまいます。
カルパスのおいしさや安全を長く保つためにも、正しい保存方法を把握しましょう。
常温で保存する
カルパスは、基本的に常温で保存できます。ただし、未開封の状態が前提で、コンロの近くなど高温になる場所や湿度の高い場所は避ける必要があります。
カルパスを暑い場所で保存してしまうと、カルパスに含まれている脂肪分が溶け出してべた付いたり、食感や品質が低下してしまう可能性があります。また、直射日光は変色の原因になる可能性があります。そのためカルパスは、暗くて涼しい場所で保存しましょう。
冷蔵で保存する
開封したカルパスは、常温保存ではなく冷蔵庫で保存する必要があります。
カルパスを冷蔵庫で保存する場合は、空気に触れないようにラップで包んだり、密閉容器に入れるなどして、4日〜5日を目安に食べきるようにしましょう。
低温で保存すると、表面に白色のものが浮き出てくる場合がありますが、カルパスに含まれている調味料や脂肪分などですので、カビと決めつけずに臭いなどの状態を確認して判断するようにしてください。
冷凍で保存できる?
カルパスは一口サイズで個別に包装されている商品もありますが、大きめの塊で包装されている場合もあります。そのような場合は、1度に食べきれないかもしれません。
しばらく食べない場合は、冷凍保存をすることで保存期間を延ばせます。カルパスを冷凍する際には、塊のまま冷凍するのではなく、食べやすいサイズに切り分けてジッパーつきの保存袋などに入れましょう。
一度解凍したカルパスを再冷凍すると、品質が落ちやすくなるので、食べる分だけを取り出して解凍するようにしてください。
カルパスの活用方法
カルパスは開封すると、数日で食べきる必要があります。しかし、大きな塊のカルパスを数日で食べきれない場合もあります。カルパスはそのままでもおいしく食べられますが、料理にも使えます。
カルパスはサラダに混ぜたり、ハムの代わりにパスタの具にしたり、炒め物に加えたりするなど、いろいろな料理に活用してみましょう。
賞味期限切れのカルパスには要注意!無理して食べないようにしよう!
カルパスは賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は正しく保存できている場合を想定しているため、保存状態によっては賞味期限が短くなる可能性があります。
また、多くのメーカーは賞味期限内に食べることを勧めているため、賞味期限切れのカルパスを食べる際には状態をよく確認して、無理して食べないようにしましょう。