【管理栄養士監修】賞味期限切れの「プルーン」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴を解説!
2021/02/17
プルーンは、ドライフルーツやジャムなどに加工されてお店に並んでいることが多いです。これらは基本的に日保ちします。しかし、これらにも賞味期限はあります。プルーンをおいしく、安全に食べるためにも、賞味期限や正しい保存方法を把握しておきましょう。
プルーンの賞味期限は?
プルーンには、生のものもありますが、ほとんどはドライフルーツやジャムに加工されています。ここでは、干して水分を少なくさせたドライフルーツのプルーンについて紹介していきます。
ドライフルーツのプルーンの賞味期限の目安は3カ月~1年ほどです。ただし、同じドライフルーツにされたプルーンでも、水分量などの差によって商品ごとに賞味期限は異なります。また、賞味期限は未開封で保存した場合で設定されていることにも注意しましょう。
開封後は、空気にふれて発酵や劣化が進み風味を損なう恐れがあるため、賞味期限にかかわらず早めに食べるようにしましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限がすぎて傷んだプルーンの特徴
賞味期限がすぎても、プルーンはすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状態が悪ければ、早く傷んでしまう可能性もあります。
そのため、賞味期限はあくまでも正しく保存していた場合の目安として考えて、賞味期限がすぎている場合は、必ずそのプルーンの状態をよく確認するようにしましょう。
特徴1:カビが発生する
プルーンはドライフルーツにされていても、カビが発生する可能性があります。
カビが生えていても、中はきれいだから表面のカビだけを取り除いて食べる、というようなことはやめましょう。目に見えないだけで、中までカビの根が伸びていることがあります。
ただし、表面に白いものが付着していることがあっても、プルーンの皮由来の「ブルーム」という天然のロウ物質である可能性もあります。この場合は、付着している形状や臭いなどで判断して問題がなければ、食べることができます。
特徴2:異臭がする
多くの食材は傷んでしまうと異臭がするようになります。
ドライフルーツは、カビが発生するような見た目の変化がなくても、アルコールや酸味のある臭いなどがした場合、傷んでいる可能性があります。
もし異常がなかった場合でも、発酵が進むなどして本来の風味が落ちてしまっていることが考えられるので、無理に食べないようにしましょう。
特徴3:虫が発生する
ドライフルーツも、正しい方法で保存をしていなければ虫が発生してしまうことがあります。穀物やドライフルーツなどを食用とするノシメマダラメイガの幼虫は、薄い糸のような膜で覆われた巣をつくり、赤褐色の糞をするのが特徴です。
食べる際には虫が発生していないか十分に注意しましょう。
賞味期限が1カ月すぎたプルーンは食べられる?
ドライフルーツのプルーンは、賞味期限をすぎたからと言ってすぐに食べられなくなるわけではありません。保存状態によりますが、1カ月ほどすぎても食べられる可能性があります。
ただし、保存状態がよくなかったり、すでに開封していた場合は、傷んでいることも考えられます。
見た目や臭い、味などをよく確認して、食べられるかどうかは自己責任で判断するようにしましょう。
プルーンの保存方法
前述したように、賞味期限は未開封で正しく保存されている場合を想定して日付が設定されています。そのため、正しく保存ができていなければ、賞味期限内であってもおいしく食べられないことがあります。
プルーンのおいしさを長く保つためにも、正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。
常温で保存する
ドライフルーツにされたプルーンは、未開封であれば常温で保存することができます。ただし、高温多湿と直射日光は避けて保存する必要があります。そのため、プルーンは暗くて涼しい場所で保存するようにしましょう。
ただし、夏場の暑い時期には、プルーンを適切に保存できる気温ではないので、未開封であっても常温保存はおすすめできません。
冷蔵で保存する
開封したプルーンは、カビや虫の発生、傷みや劣化の進行といったリスクが高まるので、空気を抜いて密閉し、冷蔵庫で保存して2週間ほどを目安に食べきるようにしましょう。夏場はとくに、常温保存を避けて冷蔵庫での保存をおすすめします。
その期間で食べきることができない場合は、冷凍保存をすることでより長持ちさせることはできますが、解凍するときに果実の繊維が壊れて本来の味が損なわれる可能性がありますので、注意しましょう。
賞味期限切れのプルーンには要注意!無理して食べないようにしよう!
ドライフルーツのプルーンは、保存状態によっては賞味期限をすぎてもすぐに食べられなくなったりはしません。
ただし、本来のおいしさが失われてしまうことから、多くのメーカーは賞味期限内に食べ切ることをすすめています。もし賞味期限切れのプルーンを食べる際には、状態をよく確認しましょう。