見落としがちな4つのポイントとは!?これで「トイレ掃除」は完璧、必要なアイテム&掃除手順を徹底解説
2021/02/28
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汚れやすいトイレはこまめな掃除がカギ
汚れやすいトイレは、こまめな掃除が必要不可欠です。トイレ掃除におすすめの洗剤から、アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸の特徴を生かしたトイレ掃除の方法、落ちにくい臭い・汚れの落とし方、さらにはプロのトイレクリーニングの内容まで、トイレ掃除にまつわる「知りたい!」を幅広く解説します。
動画でわかる!トイレのお掃除方法
【1分で完了!】毎日の基本お掃除
トイレをキレイに保つには、ヨゴレをそのままにせず、こまめなお掃除をするのが一番です。毎日カンペキに掃除するのは少し大変なので、所要時間1分程度で終わる掃除方法を紹介します。
用意するもの
・トイレ用中性洗剤
・トイレ掃除用ブラシ
・トイレ用お掃除シート
掃除の手順
①中性洗剤を便器の中に振りかけて、ブラシで汚れをこすり落とす
②お掃除シートで便座や便器の外側など便器全体を拭く。便器のふち裏も忘れずに
③お掃除シートを便器の中に入れて、洗剤や汚れと一緒に流す
手順はこれだけです。毎日掃除していればそんなに汚れはたまらないので、1分程度で終わります。気づいた時に、さっとすませてしまいましょう。余裕がない時は、お掃除シートで便器についたヨゴレを拭くだけでも効果的です。
週1回の念入りお掃除
週1回の掃除では、便器だけではなく壁や床も念入りに掃除します。また、毎日の掃除では落ちきれなかった頑固な汚れもしっかりと落としましょう。
用意するもの
・トイレ用中性洗剤
・アルカリ性洗剤(重曹・セスキ炭酸ソーダ・市販のアルカリ性洗剤のいずれか)
・酸性洗剤(クエン酸または市販の酸性洗剤)
・トイレ掃除用ブラシ
・トイレ用お掃除シート
・雑巾
重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸などの体に優しいエコ洗剤を使う場合は、スプレーボトルも用意して水溶液を作って使うと便利です。
それぞれの濃度は重曹が水100mlに対して重曹小さじ一杯、セスキ炭酸ソーダは水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ一杯、クエン酸水が水100mlに対してクエン酸小さじ一杯です。
しかし、汚れの程度がひどい場合は、効果の強い市販のアルカリ性洗剤・酸性洗剤がおすすめです。ただし、強力な分、皮膚に付着したり吸い込んだりすると健康被害の恐れがあるため、取り扱いには注意しましょう。
掃除の手順
①便器を毎日の掃除と同じように、中性洗剤とブラシ、お掃除シートを使って掃除する。また、手洗い場やレバーなどもしっかりと拭く
②壁をお掃除シートで拭く。汚れやすい腰の高さの位置までを念入りに拭く
③床をお掃除シートで拭く。特に汚れが溜まりやすい便器と床のつなぎ目部分を念入りに拭く
④黒ずみが取れない箇所がある場合は、アルカリ性の洗剤を少量吹き付けて雑巾で汚れを拭き取る
⑤水垢や黄ばみが取れない箇所がある場合は、酸性の洗剤を少量吹き付けて雑巾で汚れを拭き取る
中性洗剤やお掃除シートでは取れない頑固な汚れには、その汚れに合った洗剤を使って効率的に落としましょう。
しかし、床や壁に洗剤を使う場合は、素材によっては変色したりワックスがはがれたりしてしまうことがあります。洗剤を使っても大丈夫な素材かどうかを予め確認したり、ごく少量だけつけたりするなど、注意が必要です。
月1回のタンク掃除
見落としやすいタンク内部ですが、常に水が張っているため、黒ずみや水垢が蓄積しやすいです。月に1回は蓋を開けて中を掃除しましょう
タンクレストイレの場合は、タンク自体がないのでこの手順は必要ありません。
用意するもの
・マイナスドライバー
・重曹
・クエン酸(蓋のみに使用)
・スプレーボトル
・中性洗剤
・柔らかいスポンジ
・掃除用ブラシ
・使い古しの歯ブラシ
・清潔な布巾
重曹は重曹水(水100mlに対して重曹小さじ1杯)を、クエン酸はクエン酸水(水100mlに対してクエン酸水小さじ1杯)を作ってスプレーボトルに入れて使用します。
lなお、酸性のクエン酸は、タンク内の器具を傷めてしまう可能性があります。使用はタンクの蓋のみにとし、タンクの中にクエン酸が流れないように注意しましょう。
掃除手順
①止水栓をマイナスドライバーで閉める
②タンクの蓋を外す
③蓋を中性洗剤で付けたスポンジでこすり洗いする。端の汚れなどは歯ブラシを使用して落とす
④黒ずみがひどい場合は、重曹水スプレーをしてからスポンジや歯ブラシで汚れを落とす
⑤水垢がひどい場合は、クエン酸水スプレーをしてからスポンジや歯ブラシで汚れを落とす
⑥汚れが落ちたら、洗剤が残らないように仕上げに水拭きをする
タンクの掃除は、まずタンクから壁や床に繋がっている止水栓を閉めます。水道の蛇口のようなもので、マイナスドライバーを差し込んで回せば簡単に閉められれます。
止水栓を閉めずに蓋を外した状態で洗浄レバーを回してしまうと、水があふれてしまうしまうことがあるので、必ず閉めましょう。
また、タンクの蓋には2種類あり、蓋の上に手洗い場があるタイプと蓋のみのタイプがあります。蓋のみのタイプは持ち上げるだけで簡単に外せますが、手洗い場があるタイプは蓋とタンクが給水ホースで連結されているので、ホースを外す必要があります。
蓋を少し持ち上げたから、給水ホースの接続部のナットを反時計回りに回して、ホースを外しましょう。
タンクの中の掃除手順
タンクの中の掃除には、重曹があれば十分です。
タンク内に水が入っている状態で、粉末の重曹を1カップ入れてよく混ぜます。そしてそのまま、半日ほど放置しましょう。
タンク内の汚れが重曹に溶かされて浮いてきているはずです。落ちていない汚れがある場合は、スポンジで軽くこすり、そのあと水を流します。
重曹を入れて放置するだけの簡単作業ですが、これでタンクの中がピカピカになるはずです。
【おすすめの洗剤紹介】トイレの「黒ずみ」「水垢」「尿石」を落とす!
トイレにつきやすい汚れは「黒ずみ」「水垢」「尿石」の3つです。汚れごとに性質が異なるため、掃除で使用する洗剤も違います。
それぞれの汚れの特徴や、効果的な洗剤などを以下で説明します。
黒ずみ
便器の水が溜まっている部分などによくできるのが黒ずみです。黒ずみは、カビと水垢が混じって固まってできる場合が多いです。
黒ずみ落としに効果的なのは、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダや重曹などです。ひどい場合には、市販の塩素系洗剤がおすすめです。
こちらは粘度が高く、トイレのフチ裏を掃除しやすいノズルの形をしているため、トイレのフチにできた黒ずみを落とすのに向いています。
水垢
手洗い場や蛇口につきやすく、白っぽくざらざらとした汚れが水垢です。水垢は、水道水に含まれている、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが固まったものです。
水道水が乾くと水分自体は蒸発しますが、ミネラルは残ってしまうので、濡れて乾いてを繰り返しているうちに、水垢が蓄積してしまいます。 こすっても落ちづらい厄介な汚れですが、水垢はアルカリ性なので酸性の市販洗剤や、クエン酸が効果的です。
尿石
便器の汚れでもっとも気になるのが、黄ばんだ尿石。尿石は尿に含まれるカルシウムが固まったもので、蓄積してしまうとちょっとやそっとでは落ちません。
しかし、水垢と同じカルシウムが主な成分なので、酸性の洗剤やクエン酸を使って掃除をすれば、落ちやすいです。
水垢・尿石を落としたいときには、クエン酸か市販されている酸性洗剤を使いましょう。薬局やネットで売られているサンポールは酸性の洗剤です。水垢、尿石のヨゴレを落とす際に活躍します。
毎日のトイレ掃除におすすめの中性洗剤
毎日のトイレ掃除には中性洗剤を使うのがおすすめです。こちらの洗剤は便器だけでなく床にも使えるため、一本あればトイレをまるごとキレイに掃除できます。また、除菌効果や、ヨゴレを予防する効果も含まれています。ヨゴレが蓄積してしまう前に、日々のお掃除でキレイに保ちましょう。
落ちにくい臭いや汚れの解決方法は?
掃除をしているはずなのにトイレから嫌な臭いがする、落ちない頑固な汚れがある、という場合は、掃除を見落としている箇所があったり、汚れた蓄積して除去しづらくなっているのかもしれません。
以下で、それらの対策方法について説明します。
臭いが気になる場合にチェックする3つのポイント
①便座カバーやマットなどの布類
床や便器に直接汚れがつくのを防止したり、トイレをおしゃれな空間にしてくれたりするのに役立つ、便座カバーやマット、トイレットペーパーホルダーのカバーを使っている人も多いと思います。
しかし、これらの布類は、飛び散った尿や水滴がしみ込みやすく、放っておくと悪臭を放ってしまうことになります。
トイレに置いている布類は、こまめに洗濯するようにしましょう。週1~2回のペースが理想です。
また、これらの物を置いていると掃除がしにくくなるので、いっそのことまったく置かないというのも手です。お掃除シートで毎日便器や床を拭く暇があるなら、衛生的にも置かないほうがおすすめです。
②便器と床の境目
便器と床の境目は、はみ出た尿が垂れやすく、汚れが蓄積しやすい場所です。長い間掃除をし忘れると、臭いどころか素材によっては床が痛んでしまうこともあります。
できれば、毎日の便器掃除や週1の念入り掃除の際に、お掃除シートでしっかりと拭くようにしましょう。汚れが溜まっている場合は、2本の割りばしの先端に布を輪ゴムで付けたもので掃除するのがおすすめです。
中性洗剤を少量付けた1本目で汚れを落とし、水で濡らしただけの2本目でふき取れば、境目に入ってしまった汚れもきれいに落ちるでしょう。
③便座と便蓋の隙間
便座と便蓋の隙間は、知らない間にホコリが溜まっていたり、尿が入り込んでいたりして、臭いの発生源となっている場合があります。
機種によっては、持ち上げるだけで便蓋を取り外せたり、掃除するための隙間を広げられる場合があります。取扱説明書を読んでから外したり隙間を広げたりするなどして、お掃除シートで定期的に汚れを拭き取りましょう。
外し方が分からない場合は、綿棒を2本用意して掃除をしましょう。1本目に中性洗剤を付けて汚れを拭き取り、水を湿らせた2本目でふき取れば、細い隙間も掃除できるはずです。
頑固な尿石はクエン酸パック
洗剤を使っても落ちない頑固な尿石は、クエン酸水とトイレットペーパーを使ったパックがおすすめです。
①尿石の上にトイレットペーパーを何枚か重ねて覆う
②トイレットペーパーの上から、クエン酸水(水100mlに対してクエン酸小さじ1杯)をひたひたになるくらいにまでスプレーで吹き付ける
③そのまま30分程度放置する
④放置後トイレットペーパーを取り、お掃除シートで尿石を拭き取る
クエン酸を吹き付けた後に、上から食品用ラップで覆って乾燥しないようにするとさらに効果的です。
この方法なら、クエン酸の成分が尿石にしっかりと馴染んで柔らかくなるため、軽く拭くだけで簡単に尿石が除去できるはずです。
それでも落ちないほどガンコなヨゴレには、先ほど紹介したサンポールなどの市販の酸性洗剤を試してみてください。
トイレ掃除で見落としがちな4つのポイント
以下の4つの箇所は掃除の頻度は少なくても大丈夫ですが、ずっと放置しているとやはり汚れが溜まってしまうので、週1回掃除や月1回掃除のときに、気が付いたら掃除をしましょう。
①脱臭フィルター
温水洗浄便座の中には、便座のわき辺りに取り外しできる脱臭フィルターが備え付けられているものがあります。臭いを取るときにホコリがこのフィルターに溜まるので、気づいたときにホコリを除去するようにしましょう。
大抵の脱臭フィルターは、表面につまみがついているので、簡単に取り外しが可能になっています。
②換気扇
トイレの換気扇を付けっぱなしにしている人も多いと思いますが、換気したときの汚れがフィルターやカバー表面に溜まります。カバー表面は掃除機でホコリを除去したり、雑巾でふき取るなどしてきれいにしましょう。
フィルターが取り外し可能な場合は定期的に外してホコリを取るようにします。
フィルターが取り外せない場合や、内部まで洗浄したい場合は、プロのクリーニング事業者に依頼するのがおすすめです。
③ドアノブ・ペーパーホルダー
トイレを使用するたびに必ず触るドアノブやペーパーホルダーは、手垢が蓄積しやすいです。気付いたときにお掃除シートでふき取るようにしましょう。
落ちづらい場合は、重曹水スプレーやセスキ炭酸ソーダ水スプレーなどを少量吹き付けてから拭き取ると、落ちやすいです。
④収納棚
収納棚は知らない間にホコリが溜まっていることが多いです。ハンディモップなどでホコリを除去した後、布やお掃除シートでふき取りましょう。
おすすめのトイレ掃除の頻度
トイレをきれいな状態でキープしておくには、どれくらいの頻度で掃除すればよいのでしょうか?
おすすめの掃除頻度は、トイレの部分ごとに異なります。
汚れやすい便器まわりは毎日、床・壁を含めた念入り掃除は週1回、タンクの中は月1回掃除すれば、常にきれいなトイレ空間を保てるでしょう。
毎日便器掃除なんて大変……と思った方もいるかもしれませんが、毎日の掃除はさっと終わる内容なので、1分あれば十分です。用を足すついでに行って、汚れを溜めないようにしましょう!
プロのトイレクリーニングの相場は?
トイレクリーニングとは
トイレクリーニングとは、業務用の洗剤や道具を使って、トイレ本体はもちろんのこと、掃除しづらい便器のフチの裏側やタンク内部、床や壁に至るまでトイレ空間全体を徹底洗浄するクリーニングのことです。
トイレクリーニングの相場と所要時間
料金相場目安:7,000円~13,000円
所要時間目安:1時間〜2時間
※2箇所目が割引料金になったり、防カビ・抗菌コートを無料で実施している事業者もあるので上手く利用するのがおすすめ!
トイレクリーニングのメリット
トイレクリーニングのメリットは「長年溜まった汚れを一掃できること」です。
毎日丁寧に掃除をしていたとしても、取り切れなかった汚れは少しずつ蓄積していくもの。特に便器のフチの裏側やタンクの内部、床や壁などは見落としがちで、気づいたら黒ずんでいたり、黄ばんでいたりするケースが多いです。また、温水洗浄機能付きのトイレの場合、ノズルにも汚れが溜まります。
体のデリケートな部分を洗う場所ですので、汚れているのは生理的に嫌悪感がありますよね。
しかし、トイレに付きやすい尿石や水垢、黒ずみは、蓄積すると通常のトイレ用洗剤とブラシではなかなか落とすことのできない厄介なもの。そして掃除をするブラシ自体が汚れていると、掃除をしながら汚れや雑菌を広げてしまい、結局新たな汚れを発生させてしまうことも。
トイレの汚れは放っておくと臭いや害虫の発生に繋がるため、清潔なトイレを保つためには定期的に蓄積した汚れを一掃する必要があります。
頑固な汚れをきれいさっぱり落とすには、事業者によるトイレクリーニングが一番おすすめ。
一旦プロの腕で徹底的に洗浄してもらえば、そのあとのお手入れはぐっと楽なものになります。
便器はもちろんのこと、素人の掃除ではなかなか難しい床や壁、タンク内部までピカピカになりますよ!
全自動掃除機能付きのトイレもクリーニングが必要なの?
最近、使用後に自動で掃除をしてくれる新型のトイレが販売されています。トイレから出る水流と泡で汚れを落とし、水垢や尿石が付きづらい素材でできていますが、完璧に汚れが付かないわけではないではありません。
また、便座や便器の外側はもちろん、床や壁など洗浄機能が届かない場所は当然汚れていきます。普通のトイレよりは手間暇はかかりませんが、普段のトイレ掃除はやはり行わなければならないのです。
また、使用してしばらくすれば汚れも蓄積していきます。積もった汚れを放っておくと、黒カビや黄ばみ、尿石の原因に。
全自動掃機能付きのトイレは、汚れが付きづらいことは確かですが、確実に使用する度に汚れていっているのです。きれいなまま使い続けるためには、定期的な事業者によるトイレクリーニングが必要です。
トイレクリーニングの注意点と依頼のポイント
汚れの度合いによって使用する洗剤を変更したり所要時間が異なる場合もあるため、事前に汚れの状態や気になるところはクリーニング事業者に伝えておきましょう。
有料オプションで汚れがつきにくくなるコーティング施工をしてくれる事業者もあるので、ご希望の場合は予約時に申し込みましょう。また、年末の大掃除の時期には予約が集中するので、早めに予約をするのがおすすめです。