【管理栄養士監修】「ココア」のカロリーは高い?炭水化物量と飲むときのポイントを紹介
2021/06/12
この記事では「ココア」のカロリーについて解説していきます。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
ココアを飲むと太りやすい?
ココアは、寒いときに飲むだけでなく、暑いときには冷やして飲むこともできるなど、1年中楽しめる飲み物です。販売されているものの多くは甘みが加えられており、お湯や牛乳で溶いて飲みます。
そのため、ダイエット中などカロリーが気になる人にとっては、注意が必要な飲み物でしょう。
しかし、ココアの正しい知識を持っていれば、ダイエット中やカロリーが気になる人でも、ココアを日常に取り入れやすくなります。
ココアのカロリー
ココアには「ピュアココア」と「加糖ココア」(ミルクココア)があります。そのためココアのカロリーは、これらの種類によって数値が異なります。
ダイエット中やカロリーが気になる人は、自分が摂取したカロリーを把握しておくことも重要です。どの種類のココアに、どのくらいのカロリーがあるのか、その目安を把握しておきましょう。
ピュアココアのカロリー
一般的に市販されているココアは、甘さが調整されていますが、ピュアココアは加糖がされていないココアです。菓子のデコレーションにも使われています。
ピュアココア大さじ1杯6gのカロリーは、 16kcalです。
そのため、お湯で割った場合にはカロリーは変わりませんが牛乳185gで割った場合は124kcalがプラスされ140kcalになります。また、豆乳185gで割った場合は86kcalがプラスされ102kcalになります。
加糖ココア(ミルクココア)のカロリー
加糖ココア(ミルクココア)はお湯に溶くだけで、甘くて牛乳に溶かしたような飲み物になります。そのため、含まれているのは砂糖だけでなく、乳成分(乳脂肪や乳タンパク質)などが加えられています。
加糖ココア(ミルクココア)大さじ1杯6gのカロリーは、25kcalです。
加糖ココア(ミルクココア)もお湯で割った場合は、カロリーは変わりませんが牛乳185gで割った場合は124kcalがプラスされ149kcalになります。また、豆乳185gで割った場合は86kcalがプラスされ111kcalになります。
ココアの炭水化物量は?
ピュアココアの炭水化物量は、6gあたり2.54gです。加糖ココア(ミルクココア)であれば、6gあたり4.82gです。
さらにここへ牛乳や豆乳で割るため、牛乳185gあたり8.88g、豆乳185gあたり5.74gがプラスされます。少しでも炭水化物量を抑えたい場合はピュアココアを選ぶとよいでしょう。
ココアに含まれる栄養
これまで、ココアのカロリーや炭水化物量についてみてきましたが栄養素はどのようなものが含まれているのでしょうか。ココアにはさまざまな栄養が含まれているため、上手に取り入れていきたいものです。
ココアに含まれる栄養や、期待できる効果について知っておきましょう。
カカオポリフェノール
ココアの原料はカカオですが、そのカカオには「カカオポリフェノール」が含まれています。カカオポリフェノールには、活性酸素を除去して、代謝をよくしてくれる効果が期待できるでしょう。
また、ココアにはテオブロミンという栄養も含まれています。テオブロミンはココアの独特な苦味のもととなる成分で、血圧や血糖値が上がりにくくなる効果が期待できます。
食物繊維
ココアは、食物繊維の1種である「リグニン」を多く含んでいます。腸内環境を整えると善玉菌の割合が増えて、その結果として消化吸収を高めてくれます。腸の健康を保つために重要な栄養素です。
食物繊維は便の量を増やす働きもあるため、ココアを生活に取り入れることで便秘解消の効果も期待できるでしょう。また、食物繊維量は、ピュアココアとミルクココア(加糖ココア)では4倍以上差があります。
ココアに含まれるカカオプロテインという成分も便通改善効果が期待されています。
ココアを飲むときのポイント
ココアにはさまざまな栄養が含まれますが、カロリーや炭水化物量が低い飲み物とはいえません。
そのため、ダイエット中やカロリーが気になる人がココアを飲む場合は、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
ピュアココアを選ぶ
ココアは甘いというイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、これはココアに砂糖や粉乳などが加わり、甘さを調整しているためです。このような添加物を加えたココアは、ミルクココア、加糖ココア、調整ココアなどともいわれています。
一方、添加物を加えていないココアは、ピュアココアや純ココアなどといいます。ピュアココアは、砂糖や粉乳などが加えられていないため、その分だけカロリーが抑えられるでしょう。
砂糖以外で甘さを調整する
ダイエット中やカロリーが気になる人がココアを飲むのであれば、ピュアココアがおすすめです。しかし、ピュアココアは調整ココアと比べると甘みが弱く、どうしても甘みを足したくなる可能性があります。
ピュアココアに甘さを加えたい場合は、ダイエットシュガーや、はちみつなどで調整するのがおすすめです。これらを使うことで、砂糖を使うよりはカロリーを抑えやすくなるでしょう。
ココアのカロリーについて理解しよう!
市販のココアは甘さを調整されているものが多いため、カロリーや炭水化物量は決して低い飲み物ではありません。しかし、ダイエット中やカロリーを気にしている人でもココアを飲みたくなることはあるでしょう。
ココアの栄養や種類を理解して正しい飲み方をすることで、カロリーが気になっていても日常に取り入れやすくなり、また代謝の向上や便秘の改善などの効果も期待できます。
ココアのことを正しく理解して、毎日の生活に取り入れましょう。