ネチネチ夫は華麗にスルー!論破夫は褒める!夫婦喧嘩を「さっさと終わらせる」方法をタイプ別に解説
2021/06/20
長引けば長引くほど泥沼化していく夫婦喧嘩。早く終わらせるにことしたことはありませんね!そこで今回は、恋人・夫婦仲相談所の所長である三松真由美さんに夫婦喧嘩の終わらせ方を「夫のタイプ別」に解説してもらいました。
- 夫婦喧嘩はハッキリ言って時間のムダ、早く終わらせよう
- 【タイプ1】絶対に自分が正しいと譲らない「石頭夫」の場合
- 【タイプ2】いつまでも根に持ち続ける「ヘビ夫」の場合
- 【タイプ3】ロジックで攻め立てる「インテリ夫」
夫婦喧嘩はハッキリ言って時間のムダ、早く終わらせよう
ささいないことから始まる夫婦喧嘩。
言いたいことをお互いに主張して「じゃあ、次からはこうしようね。スッキリ納得できてよかった!」と、シャンシャン手拍子で終わる夫婦喧嘩なら有意義ですし、毎日したっていいかもしれないですね。
しかし、そんな模範的な夫婦喧嘩はまずありません。
喧嘩の着地点が見つからず、両者意地を張り合い、モヤモヤ感を抱えたまま数日すごす……というのがほとんど。そして、そんな夫婦喧嘩はハッキリ言って時間のムダです。そこで今回は「さっさと夫婦喧嘩を終わらせたい」ときに妻がとるとよい対策を、夫のタイプ別に紹介します。
なお先に断っておきますが、夫婦喧嘩の対策は「すべて妻がするべき」ということではありません。しかし筆者の経験上、妻には愚痴を言えるママ友がいたりして、ストレス発散の仕方も上手なので、夫婦喧嘩を終わらせるのは女性の方が適していると感じます。
以上を踏まえたうえで、時間のムダでしかない夫婦喧嘩を早く終わらせるために「妻が主体的に動くとした場合」どうするのが得策かを考えてみました。
【タイプ1】絶対に自分が正しいと譲らない「石頭夫」の場合
「思い込んだらテコでも動かず」というタイプの夫は、頭の中が自分の正義でいっぱいになっています。こちらが説得してもほとんど聞く耳を持ちません。仮に「もしかして俺が間違っている?」と心のなかで気づいていたとしても、見栄があり、後には引けないのが面倒くさいところ。
こんな石頭夫に対しては、妻が一歩引いてオトナになるしかありません。
「じゃあ、まずはあなたの考え方でやってみましょう。その結果でまた考えればいいしね。」といったん相手にボールを預ける方向で喧嘩を終わらせてみてください。
ほとぼりが冷めたころに「あの件、どうだった?」と聞いてみると、意外とすんなり前言撤回で落ち着くものです。まさに「負けるが勝ち!」ってやつですね。
【タイプ2】いつまでも根に持ち続ける「ヘビ夫」の場合
「あのときこう言ったよね」「あの話をしたときに俺を無視したの覚えてる?」など、よく言えば記憶力抜群、悪く言えば根に持つ……ヘビのようにしつこい夫。
「もういいじゃない、昔のことは」と打ち消して話を終わりにしようとすると、「すぐにそうやって逃げる。先月もさあ……」とさらに過去を蒸し返されて、ますます沼に引きずり込んできます。
こんな夫は論破することを諦めて、鈍感力でばっさり切り捨てましょう。
「えー!?そうだったっけ?記憶力がいいのね。すごいわ」と、軽い褒め言葉をトッピングした反応で華麗にスルー。相手の嫌みなネチネチ攻撃は、気づかぬふりでサラリとかわし、会話終了のゴングを自分で鳴らすのです。
【タイプ3】ロジックで攻め立てる「インテリ夫」
喧嘩が始まると「その主張の裏づけはあるの?」「もっと、ロジカルに話してくれないと論点がぼやけてくるよ」とか、ちょいちょい小むずかしい言葉でマウントを取ってくるタイプ。
そのような言葉に煽られて、ムキになって言い返しても体力のムダです。このタイプは「ああ言えばこう言う」ことを楽しむ人ですから、不毛な会話のループが続きます。自分のロジックに自信がある夫に対しては、その自己満足感を満たしてあげるのが一番。
たとえば「内容が複雑だから、私でも理解できるように、わかりやすく文字にして説明してくれない?」と論戦を切り上げ、書面での説明にシフトチェンジする作戦などが有効です。
相手を論破しようと高ぶっていた夫の気持ちが、メールやLINEの画面に打ち込むうちに冷静になれたり、あるいは文字に書いてまで説明するのは面倒、とあきらめて戦意がダウンします。
【タイプ4】黙って心を閉ざす「シャットダウン夫」
なにか気に入らないことがあると、こちらが何を問いかけても沈黙。怒ってるんだか困ってるんだか諦めているんだかさっぱりわからない。目を合わせず、じーっと固まってしまうシャットダウンタイプの夫は、コミュニケーションが成立しないため非常に厄介です。
黙っているから納得したのかな?と思いきや、じつはまったく合意には至っておらず、ただただ自分の殻に閉じこもってしまう。自分の部屋に入ったまま出てこなかったり、食事のときまで黙り込むと、こちらまで沈んだ気持ちになってしまいます。
そんな夫の心の扉をノックするには、ベタですが相手の好きなことを仕かけるしかありません。
例えば食べ物でノックする。ちょっと時間をおいて、相手の好きなものをつくったり買ってきて「いっしょに食べない?」と優しく声かけをしてあげましょう。映画好きな夫なら「ねえ、観たいって言ってたあの映画、いっしょに観ようよ」とノック。スポーツ好きの夫なら「あの選手、なんで優勝できたんだと思う?あなたの意見教えてよ」などスポーツ解説でノック。
ノックを続ければ、意外とすんなりドアを開けてくれるかもしれませんよ。
【タイプ5】すぐにブチ切れる「瞬間湯沸かし夫」
カッと頭に血が上るタイプの夫は、怒鳴り散らすだけならまだしも、ときにはものにあたったり、手が出てくることもあるかもしれません。
頭に血が上っているときには何を言ってもムダ。まずはいったん停戦が賢明です。何でもいいから理由をつけてその場を離れてください。外出がむずかしければ別の部屋でもいいので、お互いが目に入らないところに移動しましょう。そして、相手が冷静になるまで放置です。
もし、話し合うたびに毎回キレるようなら、冷静な状態のときに「あなたがキレたら、その時点で話は終了するね」とあらかじめ警告しておくのもよいでしょう。
夫婦喧嘩は駆け引き!面倒くさくても早く終わらせよう
始めるのはカンタンだが、終わらせるのはとてもむずかしい夫婦喧嘩。早く終わらせるために必要なのは駆け引きです。意地とプライドをぶつけ合わせず、力を抜いて相手をかわし、芝居でもいいので逃げる。そして、怒りの沸点が下がったところで話しかける。
……正直、面倒くさいですよね。でも、面倒くさくても短時間で切り上げることで快適気分になれますし、なによりも時間のムダがなくなります。また、ダラダラとネガティブな空気を流れさせるのは、家族みんなの健康に悪いのでやめましょう。
◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。