【50代からの身軽で豊かな暮らし】子どもが独立したあと、2人でできること

2024/03/25

ルームシェアのようなほどよい距離感を持ちつつ夫婦2人の時間も大切に。子どもが独立したあとの暮らしはどう変わる?リノベーションして個室を確保&夫婦で一緒にやることを決めたなど、気になる先輩の暮らしをご紹介します。

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<教えてくれた人>
『サンキュ!』読者 Jさん(神奈川県 61歳)
6年前にフルリフォームしたマンションで夫(61歳)と2人暮らし。パートで週1~2日働く。夫は定年退職後も再雇用制度で週5勤務を継続中。長男(33歳)、二男(30歳)は数年前に独立し、現在は結婚して孫も誕生。

ルームシェアのようなほどよい距離感を持ちつつ夫婦2人の時間も大切に

6年前に二男が独立し、夫が長年の単身赴任から戻ってきたタイミングで、2人暮らしがスタートしたJさん夫妻。夫が退職したあとの暮らしを見据え、家事のシェア率を少しずつ増やしてきました。夫を上手に巻き込むコツを伺うと、「やって欲しいことがあるときは、女優になったつもりで、少し大げさに褒めたり、夫がやる気になるような伝え方を心がけています(笑)」と明るく笑うJさん。「○○してくれない」と腹を立てても相手は変わらないので、まずは自分ルームシェアのようなほどよい距離感を持ちつつ夫婦2人の時間も大切にの言動を変えてみるようにしているそう。
また、頼みたい家事は一気に任せないのもポイント。「ゴミ出しで言うと、まずはゴミを出すだけ、次はゴミを集めるところから、その次は新しいゴミ袋をセットするところまで……と段階を踏むのがコツ。そのたびに褒めると、夫も達成感を感じるのか気分よく引き受けてくれます。今では粗大ゴミの集荷依頼も夫の担当に」。
家族だからと甘えすぎず、ルームシェアのようなほどよい距離感を目指していますが、あまり他人行儀なのも楽しくないもの。「2人一緒だからこそ楽しめることを見つけて、意識的に夫婦の時間を持つようにしています」。

Jさんの人生ヒストリー

【20代】
25歳 大学時代からつきあっていた同級生の夫と結婚し、専業主婦になる
28歳 長男を出産

【30代】
31歳 二男を出産
32歳 現在も住んでいる分譲マンションを購入

【40代】
42歳 パートで働き始める
45歳 夫が単身赴任になる
47歳 ここから10年間、韓流にハマる。多いときは月1で渡韓していた

【50代】
54歳 長男が転職のため家を出る
55歳 夫が単身赴任から戻る
   二男が就職のために家を出ることになり、夫婦2人暮らし仕様に家をフルリフォーム
57歳 長男が結婚(20年、23年に孫誕生)
59歳 二男が結婚(23年に孫誕生)

【60代】
61歳 現在

50代までにやってよかったこと

夢中になる趣味があれば子どもが巣立ってもさびしくない。

Jさんの趣味変遷

【40代】テニスに夢中

家族のために自分を犠牲にしてきたと思いたくなくて、子育て中も趣味を大切に。近所のテニススクールに10年以上通い続けました。

【50代】推し活でイキイキ

CNBLUEから韓国アイドルにハマって、ハングル語を勉強。「推し活目的でネットを活用するうちに、パソコンやスマホの操作が得意に」。

【60代】手作りの魅力にハマる

「YouTubeのおかげで、たいていのものは知識がなくても作れちゃう」というJさん。模様編みのセーターや、梅干しなどの保存食を手作り。

60代からの働き方

自治体のHPはシニア向けの求人が見つかりやすい。
自治体がホームページで募集している「会計年度任用職員」の求人は、シニア世代が働きやすい仕事が見つかるのでおすすめ。Jさん自身も区役所の事務職として、週1~2回パートタイム勤務中。

老後資金の備え方

貯蓄の一部を新NISAの「つみたて投資枠」で運用予定。
家計管理は銀行員である夫が担当し、Jさんは食費や日用品費などを10万円の中でやりくり。年金暮らしになる前に、貯蓄から月10万円ずつ新NISAでつみたて投資をしていく予定です。

子どもが独立したあとやったこと(1)2人暮らし仕様に家をリノベーションした

リフォームを機に、夫婦それぞれの個室を確保。リビングは、珪藻土(けいそうど)の壁、無垢(むく)材ざいの床など今まで憧れていたインテリアを実現しました。

和室のふすまを室内窓にチェンジ

リビングから出入りできる和室でしたが、ふすまがリビングのインテリアに合わないので壁にチェンジ。「採光とインテリアを兼ね、室内窓を付けたところがお気に入りです」。

「好き」を詰め込んだ理想のキッチンで料理が楽しみに

インテリアに興味のない夫を説得するために、インテリアコーディネーターなどの第三者を交えてプレゼンしたというJさん。「夫婦2人の終の棲家だから素敵にしたい、が殺し文句でした(笑)」。

夫婦それぞれのプライベート空間があればけんかゼロ

個室があると、朝それぞれの部屋から出てきたときに自然と「おはよう」とあいさつできる。それが会話のきっかけにもなっていい感じなのだそう。「掃除も各自がやるので余計なストレスが生まれません」。

子どもが独立したあとやったこと(2)夫婦で一緒にやることを決めた

一緒に過ごす時間は、心がけないとなかなかつくれないもの。共通の話題を持つためにも、2人でやることを決めてルーティン化。

夫の通勤時間に合わせてウオーキングに出かけるとサボらず続く

雨の日以外は夫の通勤に合わせて歩くことに。「夫から『今日は行かないの?』と聞かれたらイヤだなと思って、真面目に続けています(笑)」。途中、野菜の無人販売所に立ち寄るのも楽しみの1つ。

休日の午後はスイーツを食べながらお茶する時間に

コーヒーを淹れるのは夫の役割

平日朝はコーヒーメーカーに頼りますが、休日の朝とティータイムにコーヒーを淹れるのは夫の担当。「コロナ禍の在宅勤務中、コーヒーにハマった夫。本やYouTubeで淹れ方を研究しているので、本当においしいです」。

週末の午前中は2人で一緒に掃除するルールにした

夫に頼むと自分が普段やらない場所にも掃除機をかけてくれることに気付いたJさん。「2人でやるほうが早くてきれいになるから」と一緒に掃除することを週に1度の習慣に。

気軽に旅行気分を味わえる「チェアリング」を始めた

キャンプほど大がかりにならずに、自然の中でのんびり過ごせるのが魅力。おべんとう作りが面倒なときは、サンドイッチを買って行くことも。「遠出したついでに道の駅に寄るのも楽しみ」。

チェアリングって?

こんなところに出かけました

キャンプ用のいす(チェア)を持って出かけ、アウトドアでくつろぎの時間を過ごすこと。

※『サンキュ!』20年1月号~ 23年8月号に掲載された記事を抜粋、加筆、再編集しています。※名前、年齢、家計については取材当時の情報を掲載しており、現在とは変わっていることがあります。※名前は本人の希望により仮名を使用している場合があります。

参照:『サンキュ!』2024年4月号「50代からの身軽で豊かな暮らしBOOK」より。掲載している情報は2024年2月現在のものです。撮影/林ひろし 構成・文/kitsune 編集/サンキュ!編集部

 
 

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