《ひでこの部屋 ゲスト:藤本美貴さん》「迷わず捨てる」を続けるうち、物の選び方も変わってきた

2023/08/03

今月のお客様はYouTubeチャンネル『ハロー!ミキティ』の「ミキティ人生相談」が話題沸騰のタレント藤本美貴さん。「反省する心を断捨離。とにかく前だけ向いて生きてます!」と言い切る藤本さんとやましたひでこ先生の痛快過ぎる断捨離対談、スタート!

歌手、タレント。1985年、北海道生まれ。愛称はミキティ。ソロや超人気アイドルグループのメンバーとして活躍。...

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断捨離(R)提唱者。1954年、東京生まれ。子育てや介護を経験した後、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から...

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何年も放置され、風景と化した収納を発見。迷わず、即捨て!

ひでこ:ミキティさんは断捨離がお好きなんですって?
藤本:ハイ。両親がきれい好きで片づいている家で育ったので、どんどん捨てたいタイプです。でも、物っていくら捨ててもいつの間にか増えますよね。
ひでこ:そう。そして、使わない物は忘れられて、存在しないのと同じことに。
藤本:まさに。先週、夫(=お笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春さん)とキッチンを掃除していたら、エスプレッソマシンの脇に、余った割り箸みたいな「いつか使うかもしれない物」が溜まった収納が目に入って。何年も置きっ放しだから、存在が目に入ってなかったんです。
ひでこ:みんな「いつか使うかも」って言うけど、その「いつか」はほぼ来ません(苦笑)。
藤本:「いらないよね~」と、その場で捨てました。たしかに、その後全く困りませんでした。

何でもやってみてダメならやめる。「私に合わない」と割り切り、反省も後悔もしない

藤本:「いつか使うかも」派は夫なんです。子どもの勉強の丸つけ用の赤ペンを1ダースもまとめ買いしたり、スマホの充電器やコンセントをやたら溜め込んだり。私がこっそり捨てると、後で気づいた夫から「捨てたでしょ!」とツッコまれます。
ひでこ:それでケンカになるの?
藤本:なりませんね。私は夫とは真逆の「一回捨ててみて、もし必要になったら買い直す」派。揉めても解決しないことはお互いにわかっていますので、「うん、捨てちゃった」「あ、そうなんだ」で終わり(笑)。
ひでこ:なるほど。「まずは捨ててみる」というミキティさんの潔さ、お見事よ。
藤本:迷わず捨てられるのは、私が悩まない性格だからかも。何でもやってみなければわからないじゃないですか。だから、いいと思ったらすぐにやってみるし、うまくいかなければ「私には合わなかった」と判断してパッとやめる。反省も後悔もしないんです。
ひでこ:断捨離は行動がすべて。行動を起こした人だけが学べるのだから、とにかくやってみることが大切。ミキティさんは断捨離のお手本ね。
藤本:自分の行動ひとつで、何かが変わるのが楽しいんです。「迷わず捨てる」を続けるうち、物の選び方も変わってきたんですよ。以前は割安感に踊らされることもあったけど、最近は少し割高でも、長く使える物や使い切れる物を選ぶようになりました。
ひでこ:建設的! YouTubeチャンネル『ハロー!ミキティ』の「ミキティ人生相談」が大人気なのもよくわかるわ。悩む前に動くのが信条のミキティさんのアドバイスは、悩んでいる人に勇気を与えるはず。
藤本:YouTubeでは本音を語ってます。というのもYouTubeは誰かに頼まれたわけではなく、私がやりたいことを自由にやれる場が欲しくて始めたことだから。だから再生回数もチャンネル登録者数も気にせず、何かに忖度したりもせず、私が「面白い!」と感じることだけ発信しています。

トライ&エラーで成功する人とうまくいかない人の分かれ道とは?

藤本:そんな私でも、なかなか捨てられない物もあって……。
ひでこ:あら。何かしら?
藤本:買ってはみたものの使いこなせなかった物。目新しい食材や調味料を見つけると「試したい!」と思って買うんですけど、結局使わず、賞味期限切れになってももったいなくて捨てられないってことがよくあるんです。
ひでこ:私たちが買うときって、自分自身の憧れや願望を物に託すのよね。「これがあれば私はこんなふうになれるんじゃないか?」って。でも、いざ家に持ち帰ると、その物を持て余してしまって、願いは妄想だったことに気づくこともたびたび。
藤本:わかる!「冒険してみたい」とか「家事がラクになりそう」っていう気持ちで買っては失敗の連続です。でも、挑戦しないと自分の幅は広がりませんよね。
ひでこ:まさに。チャレンジ精神はとても大事!私たちはトライ&エラーを繰り返しながら前に進んでいく生き物ですからね。ただ、そこで成長して買い物上手になる人もいれば、失敗し続ける人もいるわ。その違いはどこだと思う?
藤本:何だろう……知りたいです!
ひでこ:10個買って1個は成功したとして、残りの失敗した9個の物に対して、ちゃんと「ごめんなさい」と謝って手放せるかどうか。
藤本:確かに、捨てるのって罪悪感が伴いますよね。それがつらいから、気に入って買ったけど袖を通さないまましまいこんだ服などは、後輩に譲って罪悪感を減らしています。
ひでこ:不要品を譲るのはいいこと。でも罪悪感から目を逸らすのは、せっかくの成長のチャンスを捨てているのと同じよ。
藤本:え、成長のチャンスを捨ててる?だったらこれからは、譲って罪悪感にフタをするのではなく、自分の失敗をちゃんと認めていかないとですね。
ひでこ:さすが。さっきおっしゃっていた「いいと思ったらすぐやる」は本物ね。失敗を認めることを繰り返していくと、気持ちに余裕が出てくる。すると、新しい物を前にして好奇心やチャレンジ精神が湧いてきたとき、同時に冷静な判断力も出てくるようになり、買い物で失敗する確率が下がっていくわよ。
藤本:はい!トライ&エラーをトライ&サクセスに変えていきます!
ひでこ:いい報告を待っていますよ!

「いつか使うかも……」と夫。私はいつでも「迷わず捨てる」!

まず捨ててみる。とにかくやってみる。行動した人だけが学べるの。

売れてますー!

<教えてくれた人>
・やましたひでこさん
断捨離(R)提唱者。1954年、東京生まれ。子育てや介護を経験した後、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から着想を得た「断捨離」理論を構築。BS朝日『ウチ、"断捨離"しました!』(毎週火曜夜9時)にレギュラー出演中。『サンキュ!』と作った最新ムック『人生が面白くなる断捨離』大好評発売中。

・藤本美貴さん
歌手、タレント。1985年、北海道生まれ。愛称はミキティ。ソロや超人気アイドルグループのメンバーとして活躍。2009年にお笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春さんと結婚し、現在は3児の母。2019年には公式You Tubeチャンネル「ハロー!ミキティ」を開設。「ミキティ人生相談」などのコーナーが大人気。

参照:『サンキュ!』2023年8月号「断捨離(R)トーク ひでこの部屋」より。掲載している情報は2023年6月現在のものです。撮影/久富健太郎 ヘア・メイク/Hachi(ひでこ先生) 取材・文/志村香織 編集/サンキュ!編集部

 
 

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