「お皿に置けたじゃない」「みんな応援してるからね」私を救ってくれた言葉

疲れたときや悩んだときに自分を救ってくれた、そんな言葉との出合いをご紹介します。いつも笑顔で優しいママでいたいのに、現実はやることに追われて余裕がない。そんな育児に疲れたときに元気をもらった言葉を教えてもらいました。

お皿に置けたじゃない（実母の言葉）

＜教えてくれた人＞
サンキュ！アンバサダー 近藤惠梨奈さん（38歳）
長男（6歳）、長女（3歳）。フルタイムの正社員。「夫も多忙で、ほぼワンオペ状態。長男は初めての育児だったうえ、復職したてで生活リズムが乱れてボロボロでした」。

疲れ切って食事もろくに出せない自分が情けなく、泣きながら母に電話を。「お皿に置けただけで立派じゃない」と褒めてくれたことで、｢ママは完璧じゃなくていいんだ。育児に完璧なんてないんだ」と初めて実感し、肩の力が抜けました。今でも疲れたときは、「たまには手を抜いてもいいか」と出来合いのものに頼ったりできるようになりました。

子どもは親を映す鏡（ことわざ）

＜教えてくれた人＞
サンキュ！アンバサダー 中島愛さん（44歳）
長女（15歳）、二女（11歳）、長男（10歳）。フルタイムの正社員。「3人の子育てと仕事の両立で毎日がバタバタ。そんな中でも、家族が癒やされる暮らしを心がけています」。

おままごとでママ役の長女が、「あーー忙しい！」と早口で連発しながら、ゼンマイを巻きすぎた猿のオモチャのように動き回っていました。その姿はまるで普段の私……。「子どもは親を映す鏡とはまさにこのこと。私がしていることが子どもにとっての『当たり前』になるんだ」と反省。何に対しても、子どもとの時間や受け答えを大事にしようと決めました。

Tくんの良いところ10個言えるよ（デイサービスの先生の言葉）

＜教えてくれた人＞
『サンキュ！』読者 河原さきさん〈仮名〉（41歳）
長男（11歳）、長女（5歳）。専業主婦。「4年前、長男の発達障害がわかり、不登校気味に。デイサービスが社会とのつながりになっています」。

当時の息子はかんしゃくがひどく、対応に疲れていた私にはいいところなんて一つも見つけられない状態だったのに、その先生がいっぱい褒めてくれて衝撃でした。この出来事は、 「もっと子どもを褒めてあげなければ」という戒めに。また、 「あんなに愛情を持って我が子に接してくれている人がいるんだ」という心強い励ましにもなっています。

お母さん、みんな応援してるからね！（通りすがりの女性の言葉）

＜教えてくれた人＞
イラストレーター とまぱんさん（34歳）
長女（5歳）。インスタグラムやブログで発信している、育児・家事の“あるあるエピソード”のイラストが話題に。インスタID：tomapan113615

子どもがなかなか思い通りに動いてくれないとき、周囲の人にも迷惑をかけてしまうと焦って、イライラしがち。そんなとき、見ず知らずのかたにこんなふうに声をかけてもらってホッとしました。また、自分は頑張っているんだと誇らしい気持ちに。育児をしているときは孤独だけど、「陰ながら応援してくれている人がいる」と心強くなりました。

参照：『サンキュ！』2023年10月号「あの人の人生が楽しそうなのは、暮らしの中に名言があるからでした。」より。掲載している情報は2023年8月現在のものです。イラスト／とまぱん　構成・文／宮原元美　編集／サンキュ！編集部