おにぎり約200万個を救ったサービスとは!?今週の気になるSDGsニュースをお届け【39SDGs WeeklyNews】
2024/10/28
SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。人々が安定して暮らしていくために定められた、2030年までに達成すべき具体的な目標を指します。
サンキュ!読者の皆さんも、SDGsについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?
最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のSDGs情報をご紹介する連載「39SDGs WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE 取材班の原こがお届けします。
- Topic.1 「てまえどり」でおにぎり200万個の食品ロスを達成
- Topic.2 冨永愛さん監修、グルテンフリーの「ZENBヌードル」メニューが新登場
- Topic.3 もったいない!捨てられてしまうねぎの青い部分をそのまま商品化
- 明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
Topic.1 「てまえどり」でおにぎり200万個の食品ロスを達成
株式会社ミライデザインGXの提供する食品のてまえどり促進サービス『ハピタベ』が、2024年10月1日現在、全国10府県10社、約100店舗のスーパーマーケットで利用され、おにぎり約200万個分の食品ロス(削減総額約3億円)削減を達成しました。
※おにぎり1個150円として換算
消費期限・賞味期限が近い食品にお店のかたがハピタベシールを貼り、消費者がハピタベシールの貼ってある商品を購入、専用台紙に10枚集めるとハズレなしのガチャを回すか地域の子ども食堂などに寄付をするかを選ぶことができるシステムは、子どもと一緒に楽しみながらも、自然と食品ロスを防ぐことができそう!
現在は約100店舗で実施されているとのことで、まだ私の住んでいる地域では見かけたことがないのですが、見かけたらぜひ参加したいです。
Topic.2 冨永愛さん監修、グルテンフリーの「ZENBヌードル」メニューが新登場
株式会社ZENB JAPAN(ゼンブ ジャパン)の販売する、黄えんどう豆100%でグルテンフリーの「ZENBヌードル」は、おいしく・楽しい食体験を通じて気軽にSDGsを体感できる「ITOCHU SDGs STUDIO RESTAURANT 星のキッチン」のオープン1周年を記念し、ITOCHU SDGs STUDIO エバンジェリスト冨永愛が監修したコラボメニュー「北海道 放牧どろ豚のピリ辛ごま豆乳麺」に使用されます。
こちらのコラボメニューは冨永愛さん監修の下、おいしくサステナブルな食材を用いて開発されています。「ZENBヌードル」は、食物繊維や植物性たんぱく質が豊富な黄えんどう豆100%で、グルテンフリーや糖質コントロールもでき、おいしく身体にもやさしい新しい主食です。豆類は、生産に必要な水の量が他の穀物より少なく、環境汚染につながる窒素肥料の使用を抑えることができ、環境負荷の低減にも貢献するサステナブルな素材です。
冨永愛さんといえば大のラーメン好きだけれど、体型維持のためラーメンを食べる回数を制限していた経験があるそう。そんな冨永愛さんが監修したのであれば間違いないおいしさでしょう。環境にも身体にもいいラーメンをぜひ食べてみたいですよね。
Topic.3 もったいない!捨てられてしまうねぎの青い部分をそのまま商品化
食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社が展開する「Oisix」は、2024年10⽉17⽇(木)より、価格高騰中の長ねぎの青い部分だけを集めた新商品「用途いろいろ ねぎの青いとこ ねぎっぽ」を販売開始します。
長ねぎは栽培に1年近くかかり、多湿にも弱く、ゲリラ豪雨や猛暑の影響を受けやすい野菜です。さらに主要な産地である東北での大雨などの影響もあり、鍋シーズンを迎えた10月になっても供給不足が続き、市場では高値傾向が続いています。
長ねぎは店頭で販売しやすいよう青い部分を切り揃えて出荷されますが、カットしたてであれば薬味や加熱料理にも充分使え、緑黄色野菜としての栄養もあります。この部分はこれまでも外食向けに出荷されていますが、一般には流通していませんでした。
長ねぎの供給不足を受け、この青い部分だけを集めて大容量規格・お求めやすい価格で販売を開始。鍋メニューやラーメン、炒めもののかさまし、刻んで卵焼きやお味噌汁、薬味などにたっぷり使えます。
規格外で処分されてしまったり、切り揃える際に残った野菜は、消費者の知らないところでたくさんでそうですよね。そういったもったいない野菜と消費者をつなぐ素敵な取り組みです。
明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
SDGsと聞くと「ちょっとむずかしそう…」「自分には関係ない」と感じてしまいませんか?実はそんなことないんです!取り組みやすいこともたくさんあります。今週筆者がやってみたことをご紹介します。
ゆるく続けられる「ミートフリーマンデー」を試してみた
Topic.2で取り上げたように、お肉の消費を減らすことで環境への負荷も減らすことができるのですが、お肉を全く食べない生活はなかなか考えづらいもの。
SDGsについて調べる中で出会ったのが、「ミートフリーマンデー」という元ビートルズのポール・マッカートニーさんらが提唱している、週に一日、肉を食べない日を設けるという取り組みです。
食卓に並んだのは豆腐を炒ってそぼろ状にしたそぼろ丼。夫は豆腐だとは気がつかずに完食しました!
大豆ミートや豆腐をつかうことでたんぱく質もしっかり摂取できますし、ヘルシーかつお財布にも優しいため、今後もぜひ続けていきたいと思っています。
環境にいいことをしよう!というと目標が膨大に思えてしまうかもしれませんが、少し意識するだけで変わることはたくさんあります。自分が取り組んでも何も変わらないと悲観的になるのではなく、自分にできそうなことを少しずつ試せるといいですね。
◆執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班原こ
4歳の娘と1歳の息子の母。家事は好きだけど苦手、おいしいものが好き。目標は節約しながら心も身体も満たす毎日を。サンキュ!STYLEにてスイーツや節約に関する記事を執筆中。
ハピタベとは 『ハピネス(幸せ)』と『食べる』の造語で、賞味期限・消費期限の近いものから購入する食品のてまえどりを促進する、企業・お客様双方向にメリットがある環境配慮型のサービスです。 お客様にガチャや寄付でインセンティブを付与することで、いつの間にか環境問題に関わる事ができる状態を創出します。また、スーパーマーケットとしては『ハピタベ』を導入するだけで、食品廃棄費用の削減・値引額の改善・来店客の促進・地域貢献・環境問題への取り組みすべてが実現可能です。