廃棄する前の一工夫で循環が叶う!?今週の気になるSDGsニュースお届け【39SDGs WeeklyNews】
2024/07/10
SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。人々が安定して暮らしていくために定められた、2030年までに達成すべき具体的な目標を指します。サンキュ!読者の皆さんも、SDGsについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?
最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のSDGs情報をご紹介する連載「39SDGs WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE 取材班のいしかわひとみがお届けします。
- Topic.1傘シェアのアイカサ、街全体で使い捨て傘の削減を目指し、CO2削減につなげる!
- Topic.2フードロスの野菜がクレヨンに!?万が一口に入っても安心なお野菜クレヨン
- Topic.3アップサイクリンクを通して竹などの廃材からサングラスが誕生!
- 明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
Topic.1傘シェアのアイカサ、街全体で使い捨て傘の削減を目指し、CO2削減につなげる!
日本の使い捨て傘ゼロを目指す傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営する株式会社Nature Innovation Groupが、2024年6月19日にSDGsの達成期限に向けて2022年度に立ち上げた「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクトの成果発表会を開催しました。
新たな企業が参画し、傘立てのスポット数は全国で約1,600箇所を突破!都内の約2駅に1駅でアイカサが利用可能になったそう。
SDGsの達成期限である2030年までに、日本で年間約8000万本消費される使い捨て傘の廃棄をゼロにすることを目指したプロジェクトであり、資源のむだや生産から廃棄まで余計なCO2の排出減につながります。「アイカサ」を1回レンタルすることにより、CO2約692gの削減に貢献できるんだとか。外出時での突然の雨の際には「アイカサ」を使えるとよいですね!
Topic.2フードロスの野菜がクレヨンに!?万が一口に入っても安心なお野菜クレヨン
「サスティナブルな社会の実現」をミッションに掲げるフードテックベンチャーのASTRA FOOD PLAN 株式会社と親子の時間をデザインするmizuiro株式会社は、2024年6月1日から、mizuiroが展開するお米と野菜でできた「おやさいクレヨン(R)」の「おやさいクレヨン JapanBlue(10種類)」に、埼玉県の「(※1)かくれフードロス」から生まれた3種類の『(※2)ぐるりこ(R)』を使用開始したそうです。
「おやさいクレヨン(R)」は、お米と野菜から作られたクレヨン。米ぬかから採れた米油とライスワックスをベースに作られ、万が一、口に入ってしまっても安心ですよね。
(※1)「かくれフードロス」とは
食品工場で発生する野菜の端材や、産地で発生する規格外農作物など、一般的な「フードロスロス」には含まれない食品廃棄のこと。年間約2,000万トンあるとされています。
(※2)『ぐるりこ(R)』とは
『ぐるりこ(R)』は、規格外農作物や野菜の端材など、これまで捨てられてしまっていた素材を、独自の技術で乾燥・粉末化したアップサイクルパウダーの総称。ASTRA FOOD PLANの特許技術である、食品乾燥・殺菌装置「過熱蒸煎機」によって、栄養価の減少を抑えながら製造されており、風味やうま味の強さが特徴です。持続可能な循環型を表すキーワード「ぐるり」と粉の「こ」を組み合わせたネーミングだそう。
『ぐるりこ®』採用の背景 ・「もったいない」を大切に。ビジョンの一致 「おやさいクレヨン®」は本物の野菜や果物、豆類を原材料としながらも、市場に流れない規格外品や端材をできる限り活用することで、食品循環を目指しています。ASTRA FOOD PLANは「かくれフードロス」の削減とその有効活用を掲げており、サスティナブルな社会の実現を目指す両社の想いが重なりました。 ・コスト面での課題解決 「おやさいクレヨン®」の原料は、従来は食材をフリーズドライで粉末に加工していましたが、フリーズドライは乾燥費用が高く、コストの面で課題がありました。一方、ASTRA FOOD PLANが独自開発した『過熱蒸煎機』は、低コストかつ生産効率が高い乾燥技術であるため、フリーズドライのパウダーよりも価格を抑えることができます。 ・発色が良くクレヨンの質が向上 『ぐるりこ®』は従来使用していたフリーズドライの粉末と比べて発色が良く、より色鮮やかなクレヨンの製造が実現しました。
Topic.3アップサイクリンクを通して竹などの廃材からサングラスが誕生!
株式会社マインドアートは、スペインのアイウェアブランド「PARAFINA(パラフィナ)」の正規輸入代理店として環境に優しい素材を使って作られたサングラスの新モデルを2024年4月15日に販売開始。
人々が問題視する廃棄物に対して「アップサイクリング」という解決策を通して、100%リサイクルされた素材を使用し、高品質でデザイン性に優れ、誰もが手に入れやすいエコフレンドリーなアイウェアを制作。
2024年新モデルでは、リサイクルプラスチック、オーガニックの竹、コーヒーかすなどが使われて作られているサングラスが登場。
日差しの強い時期、こういった商品を検討するのもよいかもしれませんね。
明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
SDGsと聞くと「ちょっとむずかしそう…」「自分には関係ない」と感じてしまいませんか?実はそんなことないんです!取り組みやすいこともたくさんあります。今週筆者がやってみた ことをご紹介します。
SDGs調べてみた!
SDGsとは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことであり、17のゴール・169のターゲットから構成されています。
SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。と外務省の説明にありました。その中でも今回は目標の12「つくる責任 つかう責任」について調べてみました。
ゴミや食べ物のむだをなくす、買い物で環境人権に配慮すること。豊かな生活を続けていくために、持続可能な方法を見つけていくことが必要とのことでした。
日々生活に必要なものをお迎えしますが、お迎えしたものの役割を果たせるように使っていきたいですよね。迎える際には、他のもので代用できないか?また手放す際には、捨てる以外の方法はないのか?も考えていきたいなと感じました!
詳細が気になったかたは、ぜひご自身で調べてみてくださいね!
◆執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 いしかわひとみ
2児の母、心地よく暮らすために毎日暮らしを工夫中。お悩みに寄り添ったお片づけが得意なこんまり®︎流片づけコンサルタント。サンキュ! STYLEにて片付け、収納に関する記事を執筆中。
■傘のシェアリングサービス「アイカサ」について 「アイカサ」は、“⾬の⽇を快適にハッピーに“と”使い捨て傘をゼロに“をミッションに2018年12⽉にサービスを開始した⽇本初の本格的な傘のシェアリングサービスです。突発的な⾬にもビニール傘をその都度購⼊せずに、駅や街中で丈夫でサステナブルな「アイカサ」を借り、⾬が⽌めば最寄りの傘スポットに傘を返却することでエコに貢献しながら※2⼿ぶらで便利に移動ができるのが特徴です。現在は、アプリ登録者数55万⼈を超え、東京駅や新宿駅をはじめとした都内全域と関東、関⻄、愛知、岡山、福岡、佐賀など12都道府県で展開し、スポット数1,600箇所以上に設置しています。 傘がないことによって移動ができないことや、濡れて不快になることを無くし、⼀⼈⼀⼈が過ごしたい今を過ごせるよう「⾬の⽇のプラットフォーム」としてのインフラを構築、傘をシェアし⼈にも地球にも愛ある社会づくりを構築します。 ※2「アイカサ」を1回レンタルすることにより、CO2約692gの削減に貢献します。