東洋医学では女性の身体は7年刻みで変化すると言われています。43~49歳くらいは白髪が増えたり、生理不順になったり、更年期の症状が出始めたりと、身体の不調とどう付き合っていくかが重要になってくる時期。身体が思うようには動かなくなってきている分、アイテム数やto doを減らしていかないと毎日がうまく回らないようになってきます。
そこで重要なのは、今の自分に合っているものや大切なものを選び取るために、減らしていきたい"もの"と"こと"に向き合うこと。
今回は時短家事コーディネーターのワーママkaehalonが40代になったら思い切ってやめることを解説します。

自分にしかできないこと
to do (やるべきこと)がやれていないということは、一番にストレスを感じる原因となります。年齢を重ね経験を積んだ分、スピードは速くなっているはずです。それでもたまっていくto doがあるとすれば、それは自分が人とシェアできずにどんどんと抱え込んでしまった分です。身体が悲鳴を上げているのに、自分がやった方がスムーズだと思って自分に無理をしいて頑張るのは最終的に不調が長引くことになるのでNG。人・家族に教えて、頼って、自分にしかできないことを少しずつ減らしていく。1~2日なら自分がいなくても仕事や家事が回る。そんな風に思えると、心の重荷も随分と軽くなるのです。
自分が使いこなせていないもの
身体が思うように動かせなくなっているということは、自分の持っている時間や行動が限られてくるということです。40代手前くらいまでの自分と比べると半分くらいしか動けないんだと考えると良いと思います。そう思うと、たった今使いこなせていないものは、今後使いこなせる機会は来ないのです。たくさんのものを使いこなすにはそれだけ時間が掛かります。今の自分に使えるものだけに絞っていくと、行動がもっとシンプルになり、持ち物も減って、その分時間の余裕が生まれてくるはずです。
自分がストレスに感じていること
40代は身体の衰えだけでなく、ストレスへの抵抗力も下がってくる時期。心がストレスを感じると、ダイレクトに身体に影響を与えます。気力が満ちている時期は多少の無理はきくものですが、女性ホルモンが減少し心と身体にゆらぎを感じはじめたら無理は禁物。以前の自分を念頭に置いて頑張り過ぎると、更に心も体も消耗させてしまいます。むしろ、ペースダウンをしてリラックスを心がけ、出来ないものは仕方ない、できる分だけ頑張ろうくらいでちょうど良いのです。自分がストレスを感じているようなことは1つずつ手放して、楽しいことを心から楽しむ心の余裕を持つことが大切になってきます。
自分に大切なこととものを選びとる時期
やる気もなかなかおきず慢性的な疲れを感じるようになる42歳以降は、以前と比べるとどうしても頑張りがきかなくなってきます。
気力の満ちている時間が減ってしまう分減らしていきたいのが、"自分にしかできないこと"、"自分が使いこなせていないもの"、"自分がストレスに感じること"です。
それは甘やかしではなく、今の自分にあったものを選び取り、限られた時間を最大限に生かす工夫です。
やるべきことや今の自分にとって不要なものが減るとその分時間・空間・思考にも余裕が生まれてくるので、ペースダウンしても大丈夫。私の場合は生まれた余裕で楽しみの1つとしてグリーンのお世話を始めたのですが、数が増えすぎるとお世話の量と頻度が増えてそれもまたストレスに。
どれくらいがちょうど良い塩梅なのかを見極めながら数の調整を行っています。まだまだ先は長いのですから、自分が幸せに感じること・楽しいことを見つけて心のゆとりにつなげていきたいですね。
■執筆/kaehalon
子3人のワーママ。整理収納アドバイザー1級、時短家事コーディネーター(R)Expertの資格を持つ。忙しい毎日を快適に過ごすため、時短家事、片付け、便利アイテムなど暮らしのアイディアを発信中。
編集/サンキュ!編集部