そうめんの消費に困ったら!プロに聞いたアレンジレシピ術
2020/08/12
夏の風物詩とも言える「そうめん」。しかし、めんつゆでいただくことに飽きて、余らしてしまう人も意外と多いのでは。
そこで今回は、グルメライターとしても活躍する増田剛己さんが、プロの料理人に教えてもらったアレンジメニューについてご紹介します。
モチっとしておいしい「そうめんお好み焼き」
女将さんがひとりで切り盛りしている小さな居酒屋さんで教えてもらったメニューです。黒板に書かれたメニューに「そうめんお好み焼き」という文字があり、これは珍しい!と注文してみたところ、想像以上のおいしさでした。
お好み焼きの生地の部分がそうめんになっただけ…なのですが、少し焦げたそうめんや、ふっくらとした食感など、これまでに食べたことのない食感です。
女将さんに聞いたつくり方のポイントは、”そうめんだけを油をひいたフライパンで炒めること”。炒める途中にはウスターソースを混ぜましょう。あとは、普通にお好み焼きをつくる方法と同じです。
ギョニソを使った「そうめんナポリタン」
別の居酒屋でいただいたのが、「そうめんナポリタン」です。大将によれば”具材はなんでもいいんだよ”とのこと(笑)。
筆者はギョニソ(魚肉ソーセージ)、タマネギ、ピーマンを使ってみました。大将に聞いたところ、”普通のナポリタンとの違いは、バターは使わないこと。パスタじゃなくてそうめんだからね。あとは、仕上げにちょっとだけ醤油を垂らすとおいしくなるね”とのこと。
つくってみると、麺がそうめんなのでスルスルと食べやすい!粉チーズもたっぷりかければ、いつもとちょっと違うナポリタンに子どもも喜ぶこと間違いなし。
ちなみに”ソースで味付けをすると焼きそばならぬ、焼きソーメンになるんだよ”と大将。焼きソーメンの場合も、仕上げにちょっとだけお醤油を垂らすとおいしくなるそうです。
あっさりいただける「サラダソーメン」
こちらもパスタの代用としてそうめんを使ったアレンジメニュー。スパゲッティサラダを、そうめんでつくってしまおうというものです。
ギョニソ、キュウリ、人参などを入れて、味付けはマヨネーズや胡椒でOK。あっさりしてそうですが、意外とボリューミー。野菜を多めにして、少量ずつ小鉢に入れるとちょっとした一品になります。カラシなどを加えて、食パンにはさんで食べてもいいですね。
今回紹介したそうめんレシピは、ゆでてあまったそうめんやこれからゆでるそうめんのどちらを使っても大丈夫です。ゆでて余ったものを使うときは、さっと水をかけてよく水を切ってくださいね。
また、新たにゆでる場合は、ゆでたあとに水洗いをしてぬめりをとってから使うといいでしょう。そうめんは意外といろいろなものにアレンジできるので、自分なりのアレンジも楽しんでみてください。
監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。