男女のイメージの関係が悪い

【10年セックスレス夫婦】「まだ引き返せる」夫婦と「引き返せない」夫婦の違いはどこにある?

2020/11/27

セックスレスの問題を抱えた夫婦は少なくありません。しかしなかには、その問題をスッキリ解消している人もいます。セックスレス夫婦からレスじゃない夫婦へ――引き返せるタイミングはどこにあるのでしょうか?恋人・夫婦仲相談所の所長である三松真由美さんに解説してもらいます。

男女ともに半数以上が1カ月以上性交渉なし!日本の最新「性事情」

ジェクス株式会社からの依頼を受けて、一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した、日本人の性に関する大規模調査「ジャパン・セックスサーベイ2020」。

20~69歳の男女約5,000人の回答をまとめた調査結果から、セックスレスに関するトピックスをご紹介しましょう。調査によれば1年以上営みがない男性が41.1% 女性が49.5%という結果に。男女ともに、成人の半数近くが春夏秋冬、営みがないというわけです。ちなみに一般的にセックスレスの定義は「1カ月以上、性交渉、セクシャルコンタクトがない状態」とされており、その定義に当てはめると男性の61.6%、女性の64.2%が該当するそうです。

画像出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2020 調査結果報告書

さらに1年以上営みがない人たちに対する「どのくらい前から営みがないか」という設問の回答は、男性が平均8.7年、女性が平均9.6年でした。つまり、およそ10年!

以前に書いた記事『10年レス夫婦にある日突然「性欲」が戻ったらどうなる?』のなかで筆者は、アフターコロナ(あるいはwithコロナ)の世の中で「10年セックスレス」はもはや珍しいものではなく「標準」になるかもしれない、と述べました。この調査結果を見る限り、「標準」になるのは時間の問題のようです(ただし、「ジャパン・セックスサーベイ」は調査の年齢幅が広いため、50代以上の男女がレス年数を押し上げているという見方もできます)。

10年レス夫婦予備軍が「してこなかったこと」とは?

しかし、「ジャパン・セックスサーベイ2020」の調査で明らかになった日本のセックスレス事情は、筆者に言わせればずっと前からわかっていたこと。恋人・夫婦仲相談所の運営を通じて、セックスレスに悩む人は非常に多く、またそれが長期化しているなんてことはとうの昔から把握済みです。

では、今回の調査で筆者が着目したのはなにか?女性の21.5%が営みにおいて「オーガズムに達することができない」と答えたことです。「快感が得られない」の15%と合わせると4割弱の女性が「夜の営み」に不満を持っているということです。また「痛み」を感じている女性が多数いることも調査では明らかになっています。

画像出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2020 調査結果報告書(※赤枠部分は編集部による加工)

恋人・夫婦仲相談所では「夫に拒否される」女性側からの相談が圧倒的に多いのですが、「夫を拒否したい」妻も少なからずいます。

翌日の仕事のことを考えて早く寝たい、朝は子どものお弁当をつくるので早く寝たい、家事が忙しくてヘトヘト。忙しいママたちは、1分でも早く寝て英気を養いたいのです。そんな状況で夫に誘われたとしたら……さらに、その営みが「快感」不在の楽しくないものであったら、「ごめん、疲れてる」と言って照明を消してもおかしくありません。

これは男性側の演出不足、技術不足が主な原因ですから、営みにおいて受け身になることが多い女性が「つまらない営みで時間を割くのは非合理的」と判断することは責められません。

一方で、筆者はセックスフルな夫婦の話もこれまで数多く聞いてきましたが、彼ら・彼女たちは口をそろえて「快楽を伴う営み、愛情が深まる営みであれば、疲れていようが、眠かろうが受け入れる」と言います。

つまり、“心地よい営みの努力”をしてこなかった2人。それこそが「10年レス夫婦予備軍」というわけです。

「今さら感」を捨てられない夫婦は引き返せない!

手をつなぐ若い男女の裏図
west/gettyimages

とは言え、前述のとおり4割弱の女性が夜の営みに不満を持っているのです。また「痛み」を感じている女性であれば、営みは肉体的に大きな負担でしかありませんし、「努力」によって改善できる保証もありません。

「10年レスがデフォルトなら10年レス夫婦でいいや」と思う人なら、改善の必要はないかもしれません。しかし筆者の経験上、そう考えていた人が、ある日突然「妻(夫)のことが好きなのに、触れることもできない」という状況に寂しさを感じるようになるケースは少なくないと言っておきます。

だから「10年レス夫婦でいいや」と考えている人でも、これからお伝えすることはぜひ覚えておいてほしいと思います。

夜の営みが苦痛、つまらない……としたら、営みの定義を変えてしまえばいい。挿入と射精を伴わなくとも、愛情を確認し合うことはできます。たとえば、お互いのセクシャルな部位をタッチしあい、相手を愛でるだけでも、立派な夫婦の営みであると筆者は捉えています。心地よければすべてよし。営みのビフォーアフターでパートナーへの愛情の大きさを比べると確実にアフターは拡大しているはずです。

もうひとつぜひやってほしいのが、もし「10年前に戻りたい」の思いがよぎったら、勇気を出して「あなたのこと好きなのでキスしていいですか」と真面目に伝えること。この告白を「今さらできない」と恥ずかしがって封印するようでは、10年レスから引き返すことはできません。「今さら感」を捨てきれる人が、10年レスという困難な道を引き返すことができるのです。

告白の言葉は夫婦によってさまざまでしょう。「あなたの胸の上で眠りたい」「セカンドハネムーンに行こうよ」……夫婦の数だけ告白の言葉はあります。自分たちの個性に合わせた再開の言葉を絞り出してください。

もし告白で破れたとしても、日頃のお互いに対する態度を見直すきっかけにはなります。営みの有無は、ベッドの上以外の関係性でゼロか100かに振れます。自分を正当化していないか、相手の気持ちをおもんぱかっているか、理論武装して強がっていないか、などあらゆる視点で自分改造計画を練ってください。

人生100年時代、若々しいシニア時代を過ごすためにも、10年レス夫婦の”営みリスタート”を筆者は応援します。「引き返したい」と思ったら即行アクション。先延ばしは禁物ですよ。

◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

 
 

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