なぜすぐ散らかる!?キレイを維持するためにおさえるべき収納のポイント
2021/11/13
納戸や押入れ、ウォークインクローゼット。このような大きな収納があるにもかかわらず、すぐに部屋が散らかってしまうという方、いませんか?また、それらの収納を頑張って整理整頓しても、すぐにぐちゃぐちゃになってしまうという方も多いことでしょう。
そこで、今日はきちんと整理された状態を維持するために一番おさえておきたいポイントをご紹介します。整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし簡単な掃除法や家事テクなど、プロとしてのノウハウを発信する中里愛子さんに教えてもらいました。
大きな収納をうまく活用するためのポイント
大きな収納を活用する上で一番たいせつなこととは、ワーキングスペースを確保するということです。
「ワーキングスペース」とは、例えば引出しの手前の「引き出すスペース」や奥の物を取り出すために「手前の物を横へずらすスペース」。あるいはウォークインクローゼットの中を「歩くスペース」です。
このワーキングスペースが無ければ、物を取り出すために手前の物を一度取り除かなければなりません。すると取り除かれた物がそのまま部屋に放置されたり、別のスペースに押し込まれたりと、徐々に崩れていってしまいます。
また、すぐに取り出せない物はどんどん活用しなくなり、その存在を忘れ、また買い直してしまうこともあります。このように、ワーキングスペースがないと物が埋まり、物が増え、片付かない環境になってしまうのです。
いかに簡単にしまえるかに注目
ワーキングスペースは物を取り出す以上に、物を収納する時にさらに重要になってきます。
物が必要な時、人はどれだけ手間がかかっても頑張って取り出します。しかし使用した後、その物への興味はほぼ残っていません。同じ情熱でしまうことはできないのです。物をしまう時に手間がかかってしまうと、つい部屋に放置してしまいます。これが部屋が散らかってしまう原因です。
「いかに簡単にしまえるか」そのためにも、このワーキングスペースはなくてはならないのです。
ワーキングスペースを確保するには?
ワーキングスペースを確保するためには、物を収納の7割程度に収めるということが大切です。ワーキングスペースは少なくとも収納の2割程度が必要になります。残り1割は物が増えた時に対応するための余裕です。これがないと、なにか物が増えてしまった瞬間から整理された状態は崩れ始めます。
もちろん、物を減らしてから増やすという事が徹底できればいいのですが、人からいただき物があったり、素敵な洋服がセールになっていて買ってしまった!なんてこともあると思います。そういった不測の事態に対応するためにも、普段から7割収納を心掛けましょう。
■執筆/中里愛子…介護福祉士として働く中で、多くの人が片づけや掃除に悩んでいることを知り、家事代行会社に転職。その後、2019年に「片付けサポートおうちPLUS」を起業。現在は、整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし、片づけサポートのほか、資格認定講師としても活動。
編集/サンキュ!編集部
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