散らかっていても居心地がいい!わが家を「世界で一番好きな場所」に

2023/10/14

10年間で引っ越し4回。そのたびにわが家を世界で一番好きな場所にしてきました。家を心地よくする達人、yomegさん。すぐ引っ越すし、忙しいし、家族もペットもいるのに、その原動力とは?本人が答えます。

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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<教えてくれた人>
サンキュ!アンバサダー 家が好きな人代表 yomegさん(東京都 42歳)
書店員。夫、大学生の長男、中学生の長女の4人家族。夫は単身赴任中で、現在は長男、長女、犬1匹、猫4匹と暮らす。本誌の連載「39!イイネ!」では“書店員Y”としてコラムを連載中で、『サンキュ!』に掲載の書籍『家が好きな人』を紹介したことがある。

見回したときに思わず笑顔になれる。だから私の家が好き

こんにちは、yomegと申します。転勤族の夫と結婚し十数年、引っ越しのたびにDIYで賃貸の家を作り替えながら暮らしてます。
以前、夫の友人夫妻に初めてお会いしたときのこと。夫は友人に「うちの妻は、異常に家が好きなんだ」と紹介しまして……。
初対面の方に何という紹介をするのだ!と思ったものの、よく考えてみたら(いや、別によく考えなくても)私は家が異常に好きなのでした。思えば、幼稚園児ぐらいのころから模様替えが大好きだった私。拾った石を窓辺に並べたり、木の枝を組んで星型の壁飾りにしたり。あれ?今していることと全く同じだ!
私はずっと、家の中を見回したときに思わず笑顔になれるような……、そう、たくさんのお気に入りの物たちに囲まれた暮らしがしたいのです。
1日のうちの一番長い時間を過ごす場所だからこそ、家を他のどこよりも大好きでリラックスできる場所にしたい。家も、そこで過ごす時間も、私にとってかけがえのないものなのです。

“廃屋”でも青いペンキを塗ったら「あ、住めるかも」

ある時、引っ越し先が見つからず困っていた私に知人が言いました。「廃屋なら心当たりがあるよ」。家の持ち主からもすぐにご連絡が。「貸すのは構わないけど、あんな廃屋で大丈夫?」。
みんな“廃屋”って言うじゃん……。不安だけど、悩む時間はありません。「大丈夫かわからないけど、その家借ります!」。
引っ越してみると、さすが“廃屋”と言われるだけのことはございまして。手垢だらけの壁は穴が開き、床は一部が腐り、一体何があったのかお風呂のドアがない。
いや住めるかーーい!!と叫んだものの、もうここしかない私は、慌ててペンキや壁紙を購入。DIYの世界に足を踏み入れました。その後出来上がった家(2015年の写真)はご覧の通り。なかなかかわいく見えませんか?気をよくした私は、その後、家をカスタマイズする暮らしが当たり前に。
二度目の茨城では原状回復の壁に悩みましたが、石川県の家、そして今の東京の住まいは大家さんにOKをいただき、原状回復なしで家づくりをしています。

サンキュ!編集部は見た!yomegさんのお家遍歴

2015@茨城

茨城県の“元・廃屋”(笑)。ペンキで青く塗った壁をはじめDIYしまくったそう。このころはまだ子どもが小さく、洋服も家族全員分まとめて収納。

2018@石川

石川県での引っ越し先は築50年の一軒家。カフェのような空間をつくり上げ、ご近所さんも集う憩いの場に。現在この家は知人が借りて住んでいるそう。

2019@茨城

再び茨城県へ。原状回複が条件のマンション暮らしになったが、できる範囲でDIY。流木やグリーンなど自然物が多いのが心地よさの秘訣。

2021@東京

東京の一軒家へ。いつの間にか猫の数も増えてます。あちこちに素敵な物が飾ってあるが、実は無料のショップカードだったりするのがyomegさん流。

2023@東京

「引っ越してすぐの家を取材してもらうことが多いですが、その後も結構変わるんです」。食器棚は15年の茨城県の家から愛用。

「散らかっていても居心地がいい家」が理想です

ところで、写真をご覧いただくとおわかりになるかと思いますが、わが家はいわゆる「すっきり片づいた家」ではございません……。
特に6畳のリビングには、家族みんなが使う物(文房具や常備薬など)、学校からのお便り、DIYの工具も収納していますし、雑貨や家族の写真もあちこちに飾っています。さらに、大型犬のレイルはリビングが寝床ですし、子どもたちがここで勉強する日やゲームをする日もあり、彼らが広げたノートの上で猫が何匹も寝そべるのは日常の光景。
でも、私はこの状態がわりと本気で心地よいと思っているんです。そう、私が目指すのは「多少散らかっても何だか居心地がいい家」。
だって、家は散らかるじゃん。そのたびにイライラしたくないじゃん。
だったら、きれいに整った家よりも、多少散らかっていても愛おしく思える家の方が私はいい。
好きな物がぎゅっと詰め込まれた部屋には、多少の散らかりを許容する力があると思っています。

生活は変化していく。家もますます好きになっていく

この10年で、わが家の生活は大きく変わりました。小学生の息子が大学生に、幼稚園児だった娘も中学2年生!以前は勉強から遊びまで全てリビングで過ごしていた子どもたちも、今は各自の部屋で過ごす時間が長くなりました。
間取り上、娘には3畳の部屋を使用してもらっているのですが、棚を作りつけたり、物を取捨選択して自分好みにカスタマイズして楽しんでいる様子に、「将来有望だな」とこっそり思っています(笑)。
私は……というと、子どもたちの物がリビングから減ったことで、インテリアをより自由に楽しめるようになりました(自由に楽しみ過ぎて、家族からはやや引かれ気味の感あり)。これから先、子どもたちが自立して家を出て行く日も来るでしょうし、そうすると夫と2人暮らし(+動物)になる日も、時にはまた夫が単身赴任でひとり暮らしになることもあるかもしれません。その都度、暮らしに合わせてアップデートされていく家が楽しみで仕方ありません。

参照:『サンキュ!』2023年10月号「世界で一番、私の家が好き」より。掲載している情報は2023年8月現在のものです。撮影/東泰秀、高杉純、林ひろし、tsukao、清水洋、yomeg 文/yomeg、サンキュ!編集部 編集/サンキュ!編集部

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