罪悪感とゴミが減って、ついでに稼げる!今、そこにある不用品を“年末売り”
2023/12/29
「今年の年末こそ物を減らしたい!でも大量に捨てるのって罪悪感あるよね(ふ~)」。そんなときはドサッと箱に入れてまとめて売っちゃいましょう!大手リサイクルショップの「中の人」に、売り方のコツを教わりました。
<教えてくれた人>
「セカンドストリート」の中の人 中川稜さん
総合リユースショップ「セカンドストリート」を運営する「ゲオホールディングス」の広報担当。現在の国内店舗数は825店舗(23年10月末時点)。ブランドモットーは「捨てない暮らしを応援する」。https://www.2ndstreet.jp/
Q 忙しい年末でも売れる?
A WEBなら24時間申し込めるし、箱で送るだけなのでラクですよ
WEBで申し込みをしたら、品物を段ボール箱に入れて集荷を依頼。お客さまの送料負担は0円です(WEBでの買い取りは衣料服飾品が中心)。後日、買い取った金額分を指定の口座に振込。近くの店舗に持ち込めば、買い取り金額を現金で受け取ることもできます。
Q 年末、売るのによいタイミングは?
A 冬物なら12月前半までがおすすめですよ!
1年の中でも使うシーズンが限られる品物は、使う時期の2~3カ月前を目安に持ち込んでいただくと比較的高値で買い取れます。ダウンジャケットやウインタースポーツ用品を売るなら12月前半までに。大掃除後の12月後半はお客さまが増えるので、混雑を避ける意味でも12月前半がおすすめです。
Q 売れやすいのはどんな物?
A 定番品や定番色(白・黒・ネイビー)の物は 積極的に買い取らせていただいてます
高値買い取りが期待できるのはTHE NORTH FACEのアウター、Levi’s 501(R)のデニム、marimekkoのリュックなど、幅広い年代に人気のブランドの定番アイテム。また白、黒、ネイビー、ベージュなどの定番色は赤や青の原色に比べて需要が高く、売れやすい!
Q 高値がつきやすいのはどんな物?
A 古着や昔のおもちゃにヴィンテージ価格がつくことも!
実は今人気で高値がつきやすいのは、昔流行ったブランドの服や昭和の特撮フィギュアの人形セットなど。「え?そんなに高値がつく?」と持ち主の方が驚かれるケースも。セットものは単品売りもしているので、全部揃っていなくてもまず持ち込んでみてください。
Q 少しでも高く売るためのコツは?
A 「お持ち込み前のひと手間」で査定価格が上がるケースがあります
査定時は目で見て、手で触って、においもかいで、お値段がどれだけつけられるか判断します。なので汚れはなるべく少ない方が印象がいいですね。予備のボタンや布地、商品タグ、あれば保証書や付属品も揃えておくと査定価格がUPする場合もあります。
● 靴・スニーカー
地面に直接触れる部分が汚れやすいので、靴底や靴底周辺の汚れはできるだけ落としてから持ち込むと査定額UP!
● 子ども服
持ち込みが多いジャンルなので、各服の保存状態が差をつけるポイントに。シミや毛玉をできるだけ取ると一歩リード!
● 貴金属
くすみを取ってきれいに。金やプラチナは日により相場が変動して買い取り価格が変わるので、売る前に相場をチェック。
● バッグ
目立つ汚れやカビ、においをよく落とすこと。入っていた箱やショルダーストラップなどの付属品もセットで持ち込むのが◎。
Q 家電も売れる?
A 製造から2~3年以内の物は高値がつきやすいですよ
家電は製造から2~3年以内の物なら機能的に最新家電と遜色ないものが多いので、高値がつきやすいです。一方、製造から10年以上経っていると、買い取りできないので注意しましょう。家電が入っていた箱や説明書、付属品もなるべくセットで売るのがGOOD!
あとで困らないための年末に捨てちゃダメな物リスト3
<教えてくれた人>
整理収納アドバイザー 中山真由美さん
お片づけ業界の先駆者として講師活動や監修、各媒体で活躍。著書多数。「捨てると困る物は、ジャンル分けして箱などに保管を。ただ存在を忘れてしまうといけないので定期的にチェックしよう」。
1 世界に1つ!だから子どもの成長を記した物
子どもの記念日に関する物は、結婚式などで「まだある?」と子どもに聞かれることが多いのでむやみに捨てないで。思い出深い子どもの作品も数を絞ってキープ。
□ 初めてはいた靴
□ 赤ちゃん時代の成長日記
□ 賞などを取った作品
2 あるとなしで大違い!だから価値を「証明」する物
卒業証明書や資格証明書は履歴書を書くときに必要。データでもいいので保管を。また宝石や家電の売却時、付属の箱や鑑定書がないと査定額が下がる場合も。
□ 学歴や資格の証明書
□ 高価な宝石のケース&鑑定書
□ 確実に売る予定の家電の箱
3 いざというとき役立つ!から健康や安全に関する物
病気になったときに比較や参考にできるので、家族の健康診断や検査の結果、お薬手帳は過去1年分は捨てないで。災害用ライター、ろうそく、卓上コンロも残しましょう。
□ 昨年の健康診断の結果
□ 家族のお薬手帳
□ 災害時に役立つ物
参照:『サンキュ!』2024年1月号「今、そこにある不用品を“年末売り”」より。掲載している情報は2023年11月現在のものです。構成/竹下美穂子 取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部