「よし、片づけるぞ!」とやる気満々で始めたのに、途中で力尽きてしまった…。そんな経験はありませんか?実はその失敗、最初に選ぶ片づけ場所に原因があることが多いんです。
そこで今回は、元家政婦で主婦歴20年以上のマミさんに、片づけが苦手な人ほど「あえて後回しにした方がいい場所」3つを教えてもらいました。

1.クローゼット
「片づけといえば、クローゼットの服の全出し!」なんてイメージがある人も多いかもしれません。しかし、「服をいきなり全部出して、まとめて整理しよう」と意気込むのは要注意。
クローゼットは判断の連続が必要な場所です。「これは着る?」「まだ取っておく?」と迷ううちに時間がどんどん過ぎ、結局終わらないまま部屋中が服だらけ…なんてことに。
まずは小さな引き出しやバッグの中身など、短時間で片づけを完了する場所から始めた方が成功率も高く、モチベーションが続きますよ。クローゼットは、その後にしても遅くはありません。
2.リビング
家の中心であるリビングは、家族の持ち物が集まる場所。「これ誰の?」「捨てていい?」と確認が必要なものばかりで、スムーズに進みません。勢いで勝手に処分してしまうと、家族とのトラブルの火種にも…。
片づいたとしても、家族が険悪になってしまっては意味がありませんよね。まずは自分専用のスペース(化粧ポーチや仕事用の引き出しなど)から始めるのが正解。リビングは最後の仕上げに回す方が効率的です。
3.キッチン
片づけの代表格と思われがちなキッチンも、実は後回しがおすすめ。調味料や調理器具、食器など「必要かどうか」の判断が細かく、収納方法まで考えると意外と時間がかかります。
最初にここに手をつけると、片づけが終わる前に料理の時間と重なったり、片づけきれずに中途半端で終わったりすることも。キッチンは、1日のスケジュールに余裕があるときにじっくり取り組むのがベストです。
片づけは「小さな成功体験」から
やる気のあるときは、片づけ甲斐のある場所から始めたくなりますが、いきなり大物に挑むのは失敗のもと。まずは玄関や洗面所など、小さくて短時間で終わる場所から始めると、片づけの達成感を得やすくなります。小さな成功を積み重ねることで自信がつき、家全体の片づけもスムーズに進みますよ。
■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。インスタグラムは@m.a.m.i.a
編集/サンキュ!編集部