お片づけのプロが指摘!使いやすい玄関と使いにくい玄関の違い
2022/02/18
使いやすい玄関と使いにくい玄関にはどんな違いがあるのでしょうか?
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属する「美部屋(掃除・片付け)コンサルタント」の山口奈穗子さんに解説してもらいました。
「広ければ使いやすい」というわけでもない
使いやすい玄関かどうかは、もちろん元々の構造や、広さによるところも大きいですが、必ずしも広い玄関が使いやすいとも限りません。
どのような玄関が使いやすい、または使いにくいのかを、今回は考えてみましょう。
使いやすい玄関の特徴
まずは使いやすい玄関の特徴から。ちょっとした習慣を意識したり、ものをひとつ置くだけでだいぶ変わってきます。
靴に指をひっかけやすく置くと、使いやすい
スニーカーは、かかとを手前にして靴箱に収納すると、指を引っかけやすいので、取り出しやすくなります。
パンプスの場合は、つま先を手前にして靴箱に収納すると、二本の指でサッと取り出しやすくなります。
またパンプスは、左右の靴を少し前後にずらして、少しナナメに置くと、より多くの数を並べることができます。
靴を収納する習慣があると、使いやすい
よくある光景として、玄関に大量の靴が出しっぱなしになっていて、使いにくい状況になっていることがあります。
これは玄関の構造や広さの問題というよりは、習慣の問題。家族のなかで、玄関に出しておいてよい靴は、1人1足までというルールをつくりましょう。
外から帰ってきたら、靴を脱いで、玄関の端のほうに寄せておきます。次の日に出かけるとき、もしほかの靴を履いていくなら、昨日から出してある靴を収納してから出かけます。
こうすることで、1人につき出してある靴は0か1足ですので、スッキリした玄関が保てます。
腰をかけられるスツールがあると、使いやすい
靴を履くときに、かがんで履くのがちょっと大変な人もいます。ひとつスツールを置いておくと、靴を履くとき、ブーツを履くとき、スニーカーのひもを結ぶときなどに便利です。
おすすめは収納つきのスツールです。フタを開けると、中にスリッパや外遊びのおもちゃなどを収納できます。
使いにくい玄関の特徴
続いては使いにくい玄関の特徴を解説。こちら理由はだいぶシンプルで、ものが多いことがほぼすべての原因となっています。どう解消するのか、ご紹介します。
アウターがたくさんだと、使いにくい
シューズインクローゼットがあるお宅ですと、コートやジャケットなどのアウターを収納できる場合があります。
この場合、シューズクローゼットにアウターを持ち込みすぎて、スペースがぎゅうぎゅうにつまってしまい、けっきょく使いにくくなっているケースを見かけます。また、アウターが洗濯物のようにずらーっとぶら下がっていて、奥のものに手が届かないことも。
折を見てアウターをクローゼットに戻したり、クリーニング店で次のシーズンまで預かってもらうなどして、数をコントロールしましょう。
そうすれば、お客さんのアウターもサッとお預かりできます。
シューズインクローゼットにあれこれつめ込むと、使いにくい
シューズインクローゼットには、アウターのほかにもさまざまなものが持ち込まれやすいです。ドリンクが入った段ボール、アウトドア用品、子どもの乗り物、スポーツ用品、雨対策用品、回収日を待つゴミ、マスクなどの日用品、などなど。
スペースがあったらあるだけ、いろいろなものが持ち込まれてきます。
便利な場所だけについ頼ってしまいがちです。でも玄関は家の顔でもありますから、見た目も美しく収納したいところです。スッキリした玄関を意識して、自分たちも気持ちよく出かけ、気持ちよく帰宅したいですね。
■教えてくれたのは・・・山口奈穗子さん
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属する「美部屋(掃除・片付け)コンサルタント」。定期家事代行、整理収納サービスの経験を活かし現在は新人スタッフの教育を行うトレーナーも担当。整理収納アドバイザー1級ほか、整理収納の資格を多数保有している。
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