誰も怒らずに片づく「トヨタ式おうち片づけ」って!?目からウロコの仕組みを大公開!

2020/05/23

なぜ?と原因を考え、だれでもわかるように見える化して、ムダをなくすトヨタ式のおうち片づけ。ロジカルな仕組みがあれば、家族に怒らなくても自然と片づくように。大人も子どももひと目で理解できる仕組みのコツを教えてもらいました。

<教えてくれた人>
香村薫さん(愛知県 41歳)
ライフオーガナイザー。夫(45歳)、長男(10歳)、二男(7歳)、長女(3歳)の5人家族。著書に『トヨタ式おうち片づけ』(実務教育出版)などがある。

◎HOUSE DATA◎
築18年/3LDK(83平米)/分譲マンション

人ではなくしくみを責めるトヨタ式なら、怒らないで片づく

香村さんが家の片づけに役立てているのは、会社員時代に身につけたロジカルな物のとらえ方。「私が勤めていたトヨタグループでは、何か問題があっても『人ではなく、しくみに原因がある』という教えでした。相手を責めるのではなく、『困ってない?』と聞きながら原因を見つけ、解決方法を提案するんです」。夫も別のグループ企業にいたため、家庭内にもその教えが浸透。結婚17年、子ども3人を育て家事を分担するなかで、夫婦ゲンカはゼロだそうです。

「なぜ片づけられないのかな?」を繰り返すと家族に合う収納がわかる

まずは「散らかっている物」を具体的にしてから、家族に「なぜ?」と尋ねて原因を分析。その原因を取り除いた「しくみ」を考えれば、もう散らかりません。

【トヨタ式片づけのしくみ1 なぜなぜ分析】
問題が起きたとき、再発を防止するためのメソッド。「なぜそうなったのか」の問いを、最低5回は繰り返して原因を深掘りする。

ランドセルがいつも床に置きっ放し!

<なぜ?>
背が伸びたからかがむのがつらい
小さい収納は入れるのが面倒

<こうした>
立ったまま収納できる押し入れ上段を活用

以前はリビングの収納スペースが定位置でしたが、背が伸びたことでランドセルを「下ろす→入れる」動作が面倒になったと言われ納得。「下ろすだけ」の場所を見つけて無事解決。

お便りは「写真に撮ったら処分」であふれない

ランドセルの横に、学校のお便りを出すトレーを設置。提出物以外は「後から見られる状態にすればOK」だから、写真に撮って保存。紙はすぐ処分するのでトレーはいつもすっきりです。

脱いだ靴を靴箱にしまってくれない

<なぜ?>
荷物が多くて靴箱を開けられない

<こうした>
朝、靴を出したら開けっ放しでOK

靴をしまわない原因は、荷物で手がふさがり、靴箱扉の開け閉めが手間になったからでした。そこで、「靴を出したら開けっ放し→帰宅後、靴をしまったら閉める」ことに。

ツリーやひな祭りの片づけを後回しにしちゃう

<なぜ?>
年に1回しか使わない物を出し入れするのが大変

<こうした>
季節に合わせた絵本を図書館で借りて飾った

イベントには乗り気になれない自分を認めて、季節行事の飾りは一切なしに!その代わり、子どもたちと通っている図書館から季節に合った絵本を借りて飾ることで、インテリアをリフレッシュ。

上着やバッグがリビングに置かれてる……

<なぜ?>
帰ったら真っすぐリビングに行きたい

<こうした>
玄関に「外出グッズ」収納をつくった

子どもはリビングに入ると、ほかのことに気をとられて片づけを忘れがち。そこで玄関に上着やバッグの収納場所をつくって、リビングに持ち込む物を減らす作戦にしました。

散らかりがちなリビングは??

「テレビ専用部屋」をつくって、リビングが散らからないようにした。

テレビを見ながらおもちゃで遊んだり、お菓子を食べたりが散らかりの原因では!?そう思って空いていた部屋にテレビを移動したら、メリハリがつきどちらの空間も快適に。

大人も子どももひと目で理解できるしくみで片づけを迷わせない

家族から「どこにあるの?」「どうするの?」と聞かれない状況をつくるのが、家庭でめざしたい見える化です。みんなが理解すると「私だけ忙しい!」ってことがなくなります。

【トヨタ式片づけのしくみ2 見える化】
単に物が見えていることではなく、「今日から働く新入社員でも、ひと目で状況が理解できるしくみ」をめざすのがトヨタ式の見える化。

ラベルには「してほしいこと」を書く

家族に自分で行動してもらうために、活躍するのがラベリング。キレイな印字より、あえて手書きでラフに書くほうが、家族の目に留まりやすくなります。

場所を聞かれがちな物は収納場所を「物」に書く

詰め替え容器の中身がからになったとき、家族に自分で補充してもらいたいから、ストックの収納場所をラベルに書いておきます。

トイレ掃除は、ペーパー補充と一緒にお願いしちゃう

便器用洗剤は、3日に1回使うタイプ。トイレットペーパー1ロールがなくなるのと同じペースなので、交換に当たった人が掃除も担当することに。ラベルに書いておけば忘れません。

掃除機がけはフィルター交換までやってもらう

会社のコピー機に「用紙の交換方法」が貼ってあるのと同じ要領で、家の掃除機にもありがちなトラブルシューティングをラベリング。家族が覚えたらラベルをはがします。

在庫切れアラームでムダなストックを持たない

食洗機用の洗剤は、残量が少なくなると収納容器の底のラベルが見えて、買いたしのタイミングがわかるしくみ。「見た人が買ったり、教えたりします」。

文房具は「姿置き」収納で置き場を迷わせない

ひと目で道具の定位置がわかる「姿置き」も、トヨタで学んだ方法。100円ショップで買った発泡スチロールに、置きたい物を並べて鉛筆で下書きしてからカッターでくりぬきます。

子どもの持ち物は「指さし確認」で忘れ物なし

親の声かけを聞かなくなってきたので、玄関に持ち物ボードを置きました。トヨタ式の「指さし確認」をさせて、子どもの自覚を育て中です。

今使う物を出し入れしやすいようムダな物を取り除く

「空間のムダ=あまり使わない物が空間を占領していること」。物を捨てるのではなく、別の収納場所へ移動させながら、空間のムダとりを工夫しています。

【トヨタ式片づけのしくみ3 ムダとり】
トヨタの工場には、「必要な物を、必要なときに、必要なだけつくる」ためのしくみがあり、空間のムダ、物のムダをなくしている。

今着る服だけハンガーに掛ければ出し入れしやすい

ハンガーには「しわをつけたくない服」を掛けがちですが、年に数回着るかどうかのそれらより、いつも着ている服だけを掛けたほうが、毎日の服選びや出し入れが快適に!

・夫のレンタル服は返却中!
・年に数回しか着ない冠婚葬祭の礼服はトランク収納
・オフシーズンの服はBOXに収納

「アイロン待ち」専用の引き出しをつくる

アイロンをかけないと着られない服も、まだハンガーには掛けません。1カ所にまとめておき、一気にアイロンをすませてハンガーへ。

月4着選べるレンタルサービスで服の量をしぼってます

服を増やさなくても、「新しい服を着たい気持ち」を満たしてくれるレンタルサービスを夫婦で利用中。月々約8000円前後のサブスクリプションで、クリーニングの手間も省けるのがラクです。

リビングに置かないと不便な物だけにしぼる

リビングの収納スペースに、以前は掃除機を収納していましたが、「この空間は、リビングを散らかさないために活用しよう」と見直し。掃除機は別の部屋へ移動させました。

書類記入は空いている棚で完了するから散らからない

1段空けているのは、机代わりにちょうどいいから。文房具も近いこの場所で書類の記入などをすませれば、リビングのテーブルに書類や文房具を広げることもなく、散らかり防止に。

「お下がり」はやめたら子ども服は1カ所で収まる!

引き出し1つのシンプル収納が子どもにもわかりやすい。「今着る服」だけの少ない枚数でローテーションするから、充分着倒せてお下がりしなくてももったいなくありません。

Have a try!

□なぜ散らかるのか原因を考えてみる
□よく聞かれるものにはラベルを貼ってみる
□リビングのムダな物を取り除いてみる

参照:『サンキュ!』2020年6月号「どうしてわが家はすぐに散らかるの?」より。

撮影/砂原文 編集/サンキュ!編集部

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