飾りのホコリを拭くならないほうがラク!イライラしなくなった家の工夫
2020/10/24
好きな物でも、お手入れに手間がかかればそれはストレスの原因。物を手放したら掃除がラクになり、家具の模様替えも気軽にできて気分転換もばっちりに!イライラしなくなった工夫&家の中で非日常を楽しむコツもご紹介します。
<教えてくれた人>
堺あゆみさん(サンキュ!読者)
長女(12歳)、二女(6歳)。フリーランス編集者。オーガニック関連のブランディングなども。@editjapan
◎HOUSE DATA◎
2SLDK,137平米/築32年/分譲マンション
棚に並ぶ飾りのほこりを拭くくらいならないほうがラクだって気づいた
たくさんの好きな物に囲まれて暮らしていた堺さん。いざ物を減らしてみたら「掃除がこんなにラクになるなんて!」と驚いたそう。
「インテリア的にも、すっきりと余白のあるほうが落ち着くんです。目に入る情報が少ないから、忙しい気分にならないみたい。家の中でボーッとしていられます(笑)」。
とはいえ、手放す物の行き先を探すのは大変な作業だったから、これからは物を増やさず「体験を大切にしよう」と決心。ステイホーム中は、模様替えや非日常気分になれる演出を楽しんで、気分転換しています。
「物が少なくなったら家具が動かしやすくなり、家の中でできることが広がりました。子どもが走って棚から物が落ちたりする心配がないのもストレスフリーです」。
堺さんがイライラしない3つのポイント
1 物量を減らす
以前は、雑貨や本など"好きな物"を家中の棚に並べていたけれど、減らしたらイライラが激減!
2 気分に合わせて動かす
毎日同じだと息が詰まるから、家具を動かしたり、本を読む場所を変えたりして、気分転換。
3 家の中で非日常を楽しむ
「オデカケしたい~」を、ごっこ遊びで解消!外食や旅先っぽくするだけで、子どももご機嫌に。
STAY HOMEのお悩みはこれで解決!
Q 家族がずっといるのに、きれいなおうち。掃除や片づけ大変じゃない?
A 物が減って掃除がラクになったので、基本は毎日朝食後に10分間、寝る前10分間のみです。
Q 子どもが休校で、毎日毎日朝昼晩の食事作りに疲弊しています。
A 朝食と夕食で栄養をとれるようにしているから、昼は子どもが好きな納豆ご飯や卵かけご飯にしちゃってます!
Q 「片づけて!」と何度注意しても、子どもが言うことを聞きません。
A 3回言ってダメなら自分で片づけちゃいます。怒り続けるのも体力を消耗しますから。
Q 子どもがずっとうるさくて、イライラが消えないときどうしてる?
A 出産時の感謝を思い出す絵本をあえて読むと「元気でいてくれるだけで充分」という気持ちに。キッチンわきに飾り、イライラするたびに眺めています(笑)。
1 気持ちよく物を手放す
物が少なくなると、掃除や片づけの手間が減って、家事がラクに。
棚いっぱいに飾っていた堺さんが棚に何ひとつ置かなくなるまで
(1)引き出し1つ分捨ててみた
最初に物を減らしたのは、化粧品の引き出し。使っていない物、古い物を処分したら、メイクがはかどるように。
(2)ほこりの掃除をしなくていいって気づいた
使っていない物を次々減らしてみたら、ほこりがたまらない!物の出し入れや移動もしやすくなる!
(3)棚まるごと減らせた
あまりにラクなのと、すっきりインテリアが気に入って、飾る暮らしから持たない暮らしにシフトチェンジ。
毎日使う器と皿はオープン棚にのるだけにした
ほぼ毎日使う大皿と、人数分の取り皿だけに減らしたら、戸棚の開け閉めも、重なった皿を動かすイライラも一切ありません。
「捨てるなんて無理!」と思う物はいつでも遊びに行ける仲間に譲る
奮発して買ったラグや思い入れが深い旅の雑貨など、捨てられない物を、友達が気に入ってくれたら譲るようにしてみた堺さん。「仲良しの友達に会いに行くついでに、大好きだった物にも、また会えます」。
毎日使うけどごちゃごちゃする物は布で隠す
塗り薬やハンドクリームは、すぐに使えるようにダイニングのそばにおいておきたいけど、ごちゃつくので、さりげなく布で隠してます。
2 動かして気分を変える
物が減ったら、スペースが増え、物をストレスフリーで動かせるように。模様替えも気分転換もしやすくなりました。
身支度コーナーをダイニングにしたら洗面所へ行ったり来たりがなくなった
キッチンとダイニングにいることが多いので、その近くに身支度コーナーをセットしたら、子どもに何回呼ばれても、家事をしながら身支度を手伝えます。
"どこでもカフェ"があれば「ママお茶ちょうだい」がなくなる
飲み物をせがまれるという小さな手間を解消するため、トレーにポットとグラスをセット。6歳の二女も、好きな場所に持ち運んで飲むように。
文房具はトレーにまとめるとどこでも勉強ができる
長女が勉強に使う文房具は、トレーにひとまとめ。子ども部屋での勉強に飽きたら、ダイニングにサッと持ち運び「カフェ勉」風にして気分転換。
すぐ捨てられる「袋」収納にしてみたら衣替えや掃除の手間が半減
以前は衣装ケースをきっちりそろえていたけれど、「別に箱である必要ないかも?」と布袋にしてみたら、箱より軽く、衣替えがすごくラクでびっくり。不要になったときも粗大ごみに出さなくて済むし、ほこりが溜まったら、すぐ捨てられるのも◎。
あちこちに読みかけの本が散らばらなくなる"移動図書館"
何冊もの本を並行して読む堺さん。読みかけの本をその辺に置きがちだったので、市場かごにまとめることに。読みたい本をセットして、ベッド、ソファ、べランダとその日の気分に合わせて好きな場所で読書を楽しんでいます。
3 旅行気分を演出してみる
ステイホーム期間中は日常を繰り返しているだけだと、息が詰まりがち。そこで旅気分、外食気分を演出してみたら姉妹でごっこ遊びをするのがブームに。
麦茶もワイングラスに注げば外食気分
たとえ中身が麦茶でも、ワイングラスを使うと「大人みたい!」と、子どもたちはご機嫌。外食したつもりで優雅に乾杯します。
"ルームサービスごっこ"にしたら子どもが文句を言わずに片づける
ふだんは片づけが嫌いな二女も〝ごっこ遊び〞にすると乗ってくるとか。ホテルの従業員さんになりきって、シーツやふとんをふわっとさせると盛り上がる!
旅館風お風呂とカラオケマイクでストレス発散
明るいうちからお風呂に入り、蛇口からちょろちょろとお湯を流したら、かけ流し温泉風に。お風呂上りはおもちゃのマイクでカラオケタイムでストレス発散!
いつもと同じ朝食も大皿に盛り合わせてビュッフェ風
朝ごはんの定番のパン、ゆで卵、チーズを大皿に盛ってみたら、ホテルの朝ごはんみたい!と子どもたちに大好評。「子どもたちは『自分で選べる』のがうれしいみたい」。
参照:『サンキュ!』2020年11月号「STAY HOMEでもイライラしない家」より。掲載している情報は2020年9月現在のものです。撮影/林ひろし 取材・文/石川理恵 編集/サンキュ!編集部
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